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失礼します と 失礼しました の違いと使い分け

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普段何気なく使っている「失礼します」と「失礼しました」の違いを知っていますか?特に意識しないでも雰囲気で言っている人もいるんじゃないでしょうか。

小難しいこと解説をすっ飛ばして、簡単に使い分けられる基準を紹介します。

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失礼します と 失礼しました の違いは?

語尾を見ると「失礼します」と「失礼しました」なので、時間軸が違うことがわかりますね。

素直に考えれば「します」は現在形で「ました」は過去形です。別の見方をすれば「します」は「予定」で「しました」は「完了」になります。何が「失礼なこと」なのかを考えつつ「失礼なこと」の時系列が現在から見ていつなのかによって使い分けるわけです。

つまり「失礼なこと」をこれからする(やりはじめている)なら「失礼します」で、「失礼なこと」をやり終わった(もうすぐやり終わる)なら「失礼しました」と考えます。

失礼します と 失礼しました の使い分け

具体的なシーンを思い浮かべて、どちらを使ったら良いかを考えてみましょう。

会社から退社するとき

1日の仕事を終えて職場から出るときに言う「失礼します」です。まさか「失礼しました」と言って帰る人はいませんよね。(植木等的な?)

ここで「します」を使う理由は「これから失礼なことをする」からで、失礼なこととは帰宅する行為を指します。今の時代なら定時になればサッサと帰ったところで何とも思うことは無いのかもしれませんが。

周りは仕事をしている中、自分はそこから離れる行為(帰宅)をするので「ました」は使いません。もし「失礼しました」を使うシーンを考えるなら、後日にその日のことが話題に上ったときですね。

職員室への入室退室の場合

生徒が職員室に入る場合は、入室と退室を対にして考えるとわかりやすいでしょう。職員室という先生の領域に踏み込む失礼をする生徒にとって、入室するときは「失礼します」を使い、退室のときは「失礼しました」を使います。

ここでの失礼なこととは、先生たちの仕事を中断して自分のために時間を使わせることも指します。そして退室のときには、失礼なことが終わったので「失礼しました」になります。

こう考えると退室は先生に対する失礼ではないので職員室から出るときに「失礼します」は使わないと容易に判断できるでしょう。

面接で入室退室する場合

入室退室をメインに考えれば職員室と同じように入室「失礼します」、退室「失礼しました」で大丈夫です。

ただし別の意味で考えると必ずしも正解が1つしか無いわけではありません。つまり面接をする部屋への入室退室以外に「面接をしていただく」という意味で考えた場合です。

この場合は、入室「失礼します」、退室「ありがとうございました」もありでしょう。

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さいごに

「失礼します」「失礼しました」の違い、使い分けについてわかったでしょうか?

これらを基本に考えれば、本来の使い方である謝罪が「失礼しました」なのも理解できますよね?謝罪の対象がすでにやってしまったこと(過去)だから「ました」なのです。

日本語の表現から考えたり、目上の人とか相手との関係などを考えれば異論もあるでしょう。失礼の対象と時系列からシンプルに考えたので小さな違いには目をつぶっています。

また、ここでは断言する表現をしましたが「郷に入っては郷に従え」です。最終的にはそこでの慣習に従う柔軟さも必要です。

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