寒くなると食べたくなる焼き芋。中を割ったときの美味しそうな色と香りは食欲をそそりますよね。今年はもう食べましたか?
ところで焼き芋って皮も一緒に食べるものなの?周りの人には食べる派が多くてびっくりです!焦げてるし、皮かたいし、食べる意味が分かりません。
そんなあなたに焼き芋の皮も食べた方が良い理由を紹介します。
焼き芋は皮も食べる?むく派は意外に少ない!?
じつは焼き芋を皮も一緒に食べる人は多いのです。単純に「剥くのがめんどう」という理由の人もいますが、皮を食べることで得られる効果を期待して…という人が段電多いのです。
中には「味が好き」という人もいて、「美味しいわけではないけど甘い実を引き立てる皮の適度な苦みは無くてはならない」だそうです。
また胸焼けしないとかおねらが出にくくなるといった都市伝説のような理由で必ず食べているという人もいます。
たしかにヤラピンという栄養素が吸収しづらいさつまいものでんぷんを分解する働きが消化を助けるそうです。また腸の働きを活発にもしてくれるので吸収スピードが上がってガスの量が減る、つまりおならが出にくくなる(回数が減る)という理屈です。
実際にはこのヤラピンが多く含まれるのは皮ではありません。皮の少し内側の実の部分です。ただ、皮をむくと剥がれやすい部分であるために食べ残している人もいるのではないかと思うのです。
さつまいもも、よく言われる「実と皮の間が一番おいしい・一番栄養がある」の例に漏れないようです。皮を食べないにしても実の部分はギリギリの縁まで食べるようにした方がよさそうです。
もちろん焦げたところは取り除く、固い部分は食べないなどしてかまいません。何が何でも皮を食べなくてはいけないという訳ではないのです。
もし皮を食べるのがダメではないなら、アンチエイジング効果も一緒に得られるかもしれません。ここは見逃せないポイントではないでしょうか。
さつまいものアンチエイジング効果は皮を食べてこそ
アンチエイジングを実践するうえでとっておきたい栄養素には、例えば次のようなものがあります。
- 食物繊維
- ビタミンA
- ビタミンC
- ビタミンE
- タンパク質
さつまいもには食物繊維が多く含まれているのは知っている方も多いことでしょう。
意外にも皮の部分にビタミンCが多く含まれているそうです。しかも加熱しても壊れにくく、丸ごと焼くために栄養素が外に逃げないという理想的な調理法が焼き芋なのです。
ここには上がっていませんが、さつまいもの皮の色、紫から連想できる栄養素…ポリフェノールがあります。一時期、ワインにはポリフェノールが豊富だと話題になりましたよね。皮ごと潰して作られる赤ワインは特に多い多く含まれていて、より効果的だと。
焼き芋を皮ごと食べることで、ポリフェノールの一種であるアントシアニンを摂取できます。
これまで焼き芋の皮はていねいに取り除いて食べていたのなら、とてももったいないことをしていたと気がついたでしょうか?
焼き芋の焦げ目は食べても平気?
焼き芋は皮も食べた方が良いのはわかった。でも焦げた皮は体に良くないのでは?と思うかもしれませんね。たしかに焦げはガンの原因になると言われています。
ただし発ガン性物質を生成する焦げは、動物性たんぱく質が焦げたものです。植物性たんぱく質の焦げではないと言われています。しかもお茶碗一杯ほどの量でなければ危険性は低いんだとか。
焦げは味も食感もよくないですから、ムリして食べる必要はありません。でもアンチエイジング効果を狙うなら神経質に取り除いたり、少しの焦げがあるからと全否定することもないのです。
さいごに
焼き芋の皮をむいて食べる派の人にも皮を食べる意味が少しは伝わったでしょうか。
最近のさつまいもは皮が薄くて食べやすい品種もあります。皮がかたくなりやすい焼き芋だと苦手意識が抜けないなら、ふかし芋が良いでしょう。
昔のように焼き芋屋が街中を売り歩く姿は見られなくなりましたが、スーパーなどで安く手軽に買えるようになりました。
今度食べる機会があれば、ぜひ皮も一緒に食べてみましょう。