つい最近実装されたChatGPTの新機能Advanced Voice Mode。流ちょうな会話や英語をはじめとする言語学習に役立つとネットで言われていますが、自分は異なる視点に着目しました。
日々の生活の中で、ふと閃いたアイデアやちょっとした思いつき、すぐに記録できていますか?多くの人が、「いいアイデアだな」と思った瞬間、慌ててスマホを取り出してメモアプリを開く間に忘れてしまう経験をしているのではないでしょうか。
今回は、この悩みを解決できる可能性のある、ChatGPTのAdvanced Voice Modeの斬新な使い方について紹介します。
Advanced Voice Modeって何がスゴイの?
まずは、ChatGPTのAdvanced Voice Modeの特徴を簡単に説明しましょう。
- より自然な音声会話: 人間のような自然な音声でChatGPTと会話できます。
- 多様な音声オプション: 好みの声を選べる場合もあります。
- 高度な理解力: 複雑な質問や長い会話でも正確に理解してくれます。
- ハンズフリーで使える: 運転中や料理中など、手が離せないときに便利です。
多くのブログ記事やYoutube動画では、英会話練習やアイデア出しのための壁打ち、方言の正確さを試すようなエンターテイメント的な使い方が紹介されています。でも自分がが注目したのは、一時的なメモとしての使い方です。
Advanced Voice Modeを一時的なメモ代わりに使う驚きの方法
それでは、どのようにAdvanced Voice Modeを一時的なメモ代わりに使えるのか、具体的に見ていきましょう。
1. アイデアを即座に記録!
Advanced Voice Modeの最大の魅力は、思いついたアイデアをすぐに声で記録できることです。スマホを取り出してアプリを開く手間がないので、アイデアが頭から逃げる前にキャッチできます。
例えば:
自分:「新しい記事のアイデアを一時的に記録しておいて。『猫の寝相で分かる性格診断』っていうのはどうかな」
ChatGPT:「面白い記事のアイデアですね!猫好きの読者には興味を引きそうです。一時的に記録しておきました。何か追加でアイデアを広げたいことがあれば教えてください。」
自分:「うーん、そうだな。『丸まって寝る猫は甘えん坊』とか、『大の字で寝る猫は開放的』みたいな具体例も入れたいかも」
ChatGPT:「それはいいアイデアですね!具体例を入れると、読者も自分の猫の寝相と照らし合わせやすくなります。「丸まって寝る猫は甘えん坊」や「大の字で寝る猫は開放的」など、わかりやすく書くと記事がもっと魅力的になりそうです。他にも猫の寝相のバリエーションを考えてみますか?」
2. 手が離せないときでも大丈夫!
料理中や運転中など、手が離せない状況でも声で記録できるのが嬉しいポイントです。例えば:
自分:「買い物リストに醤油を追加しておいて」
ChatGPT:「買い物リストに醤油を追加しました。他に追加したいものがあれば教えてください。」
自分:「そうだ、卵も足りなかった。卵も追加して」
ChatGPT:「買い物リストに卵も追加しました。他に必要なものがあればお知らせください。」
3. 会話しながら整理できる
ChatGPTとの対話形式なので、メモしながら内容を整理したり、深掘りしたりできるのも魅力的です。一人で考えているより、アイデアが膨らみやすいかもしれません。
○○リストで汎用的に使う方法
Advanced Voice Modeは「○○リスト」とすることで、さまざまな用途で活用できます。○○は自分で好きな名称をつけることができます。以下に、いくつかの例を紹介します:
- ToDoリスト:
自分:「ToDoリストに『レポート提出』を追加して」
ChatGPT:「ToDoリストに『レポート提出』を追加しました。他にタスクはありますか?」
- アイデアリスト:
自分:「アイデアリストに『ペット用IoTデバイス』を追加して」
ChatGPT:「アイデアリストに『ペット用IoTデバイス』を追加しました。このアイデアについて詳しく話し合いますか?」
- 予定リスト:
自分:「予定リストに『来週金曜日19時から同窓会』を追加して」
ChatGPT:「予定リストに『来週金曜日19時から同窓会』を追加しました。場所や準備することなども記録しますか?」
これらのリストは、必要に応じて確認、更新することができます。例えば:
自分:「ToDoリストを確認して」
ChatGPT:「現在のToDoリストには以下の項目があります:
1. レポート提出
他に追加や変更したい項目はありますか?」
従来のモードでも実は同じことができる!
ここで驚きの事実が判明しました。実は、この「一時的なメモ代わりに使う」という方法は、従来のVoice Modeやテキストモードでもできたのです!
例えば、テキストモードでこのように使えます:
ユーザー: 買い物リストに以下を追加して:
- 牛乳
- パン
- 卵
ChatGPT: 買い物リストに牛乳、パン、卵を追加しました。他に追加するものはありますか?
ユーザー: 買い物リストに何がありますか?
ChatGPT: 買い物リストには以下のものがあります:
- 牛乳
- パン
- 卵
他に追加や変更はありますか?
ユーザー: それと、ToDo リストに「明日9時に会議」を追加して
ChatGPT: ToDoリストに「明日9時に会議」を追加しました。他に追加することはありますか?
ユーザー: 各リストには何がある?
ChatGPT: 各リストには以下の内容があります。
**買い物リスト:**
- 牛乳
- パン
- 卵
**ToDoリスト:**
- 明日9時に会議
他に追加や変更することはありますか?
このように、テキストモードでも同じように一時的なリストを作成したり、メモを取ったりすることができます。もちろん、従来のVoice Modeでも同じことができます。
新旧モードの違いは?
では、Advanced Voice Modeと従来のモードの違いは何なのでしょうか?
- 使いやすさ: Advanced Voice Modeは音声認識の精度が高く、より自然な会話が可能です。
- ハンズフリー: 完全な音声操作が可能なので、手が離せない状況でより便利です。
- 音声合成: より自然な音声でChatGPTが応答してくれるので、まるで人間と話しているような感覚です。
つまり、基本的な機能は同じでも、使い勝手や体験の質が大きく向上しているのです。
重要な注意点:一時的な記録と「記憶」の違い
どのモードを使う場合でも、重要な注意点があります。それは、ChatGPTの「一時的な記録」と「記憶」の違いです。
実は、ChatGPTには永続的な「記憶」機能はありません。会話の内容は、そのセッション中だけ保持され、セッションが終了すると次回の会話に引き継がれません。
例えば:
自分:「これ覚えておいて。明日、山田さんに電話する」
ChatGPT:「『明日、山田さんに電話する』ことを覚えておきました。何か他に予定があれば教えてください。」
このように、ChatGPTは「覚えておく」という指示を受けても、実際にはそのセッション中だけ記録を保持します。セッションが終了すると、この情報は次回の会話に引き継がれません。
つまり、ChatGPTを使って「メモ」を取る場合、それはあくまで一時的な記録であり、長期的な保存や次回のセッションでの参照はできないのです。重要な情報や長期的に覚えておきたいことは、必ず別のメモアプリやカレンダーアプリに記録しておくことをお勧めします。
ただし、ChatGPTには「履歴機能」があり、過去の会話をログとして確認できる場合もあります。しかし、これはあくまでログの確認であり、ChatGPTが自動的にその内容を記憶して次の会話に活用するわけではありません。
さいごに:新しい使い方で、もっと便利に!
いかがでしたか?ChatGPTを一時的なメモ代わりに使う、という新しいアイデア。Advanced Voice Modeが注目を集めていますが、実は従来のモードでも同じように使えるのです。
このアイディアの良いところは、ChatGPTのボイスモードはバックグラウンドでも、スリープ状態でも機能していることです。つまり立ち上げっぱなしでも大丈夫ということ。つまりメモを立ち上げる必要がないのです。
ただし重要なのは、これはあくまで「一時的な」記録手段だということです。セッションが終われば情報は次回の会話に引き継がれないので、長期的な保存が必要な情報は、必ず別のアプリやツールを使って記録しておく必要があります。
この制限を理解した上で使えば、ChatGPTは非常に便利な一時的なメモツールになります。特に、手が離せないときや、アイデアを整理したいときには、とても役立つでしょう。
みなさんも、ぜひ試してみてください。きっと、新しい発見があるはずです。もしかしたら、自分なりの便利な使い方が見つかるかもしれませんよ♪