作られた人気に踊らされる日本人
ハーゲンダッツの「華もち」シリーズのうち『きなこ黒みつ』と『みたらし胡桃』が売れすぎて生産が追い付かず、発売から2日で一時販売休止というニュースが目を引きました。
ハーゲンダッツ初の“もち”を使った商品として注目を集めていたが、「予想を大きく上回る売れ行きとなり、継続して提供することが困難な状況になった」
ハーゲンダッツ「華もち」、発売2日で販売休止~人気で供給間に合わず (オリコン) - Yahoo!ニュース
基本的に寒い時期のアイスは遠慮してます。でも販売休止になるほどの人気とあれば、一度は口にしてみたいとついつい思ってしまいます(笑)
手に入らないとわかれば欲しくなるミーハー心
数日前にメディアの「食べてみた」系記事を見て「きなこ黒みつ」は食べてもいいかなとは思ってました。
ハーゲンダッツのもち入りアイス「きなこ黒みつ&みたらし胡桃」を食べてみた - GIGAZINE
今はすでに「発売休止」のニュースで埋め尽くされて一般消費者の口コミ系記事を探すのが困難になっています。この消費者の「美味しい」の声が見にくい状況の中で「ステマじゃねーの?」「ほんとに美味いんか?」を確かめてみたくなりました。
戦略にはまってる?
発売休止の理由を邪推してみる
2015年3月からいろいろな食料品が値上がりしますよね。その中にはアイスクリームも含まれています。
真冬でも、なぜかこたつで温まりながら食べたくなるアイスクリーム。商品の入れ替えに合わせて3月から、大手各社がアイスの値上げに踏み切る。
アイスが3月値上げ、市場拡大に冷や水 - 東洋経済オンライン
もちろん値上げには正当な理由があります。円安による原材料の価格高騰や輸入コストの増加です。いちゃもんをつけるつもりは毛頭ありませんよ。
ニュースで聞く社名は森永乳業や江崎グリコだったので、ハーゲンダッツは対象外かな?なんて思ったら大間違い。去年のうちにすでに値上げを発表していました。
ハーゲンダッツジャパン(東京・目黒)はアイスクリームの主力商品を2015年3月1日出荷分から3.4%値上げする。「ミニカップ」や「クリスピーサンド」など約20品が対象で、値上げ幅は9~25円。
ハーゲンダッツ値上げ 主力20品で9~25円 - 日本経済新聞 2014/12/15
今回のニュースで言われていないだけで、森永やグリコを含めて(ロッテ、明治などなど)多くの社名が挙がっていました。時間差で発表することで印象を操作しているのでしょうか。
さて予定されていたとはいえ、この値上げ直前に発売を開始した「きなこ黒みつ」と「みたらし胡桃」、そして販売再開後には値上げが確定しています。ここに何かしらの因果関係があると思ってしまうのは考えすぎでしょうか?
「値上げによるパッケージ変更などの商品供給の調整」と「予想外の人気による休止」を意識的に重ねて、理由のすり替えによって値上げによるイメージダウンを隠ぺいしているのではないかと邪推してしみました。