予備知識が全く無い状態でMRI検査を体験しました。直前に音がうるさいことと時間が長いことを知らされてドキドキの検査、その実際は?
後で調べてみたらいろいろな理由で「MRIは怖い」と感じている人が多いようです。自分が体験したMRI検査について書くことで未知の体験への恐怖を和らげる1つの例となればと思います
MRIの音が怖い理由は?
音が出る原理などの詳細は専門的な情報を当たってください。ここでは体験したときに受けた印象をメインに書いていきます。
MRIの検査中は音が出て、これを怖いと感じる人が少なからずいます。その理由をあげるとしたらこの2つでしょう。
- 急に音がしはじめる
- しかも音が大きい
大きな音を一言で表すと、踏切や工事現場で鳴る単調な音です。リズムがほとんどないにもかかわらず一定のフレーズが繰り返し鳴ります。(ええ、矛盾したこと言っているのは理解してますよ)
単にそれだけならいいのですが、その音が鳴る前に「カコンカコン」とか、音程を変えた「ビーーー」という音が鳴ります。これが数分ごとに繰り返されるのですが、静寂の中から急になるのでびっくりするんです。
大きな音をずっと聞いていると耳が慣れてきますが、その音がなくなると無音が強調されます。気持ちもほっとして緊張がほぐれたところで、また急に音が鳴り始めます。これでは検査中ゆっくり寝るということもできません。
「何秒後に音が鳴りますよ~」的なランプで知らせるような仕組みがあれば、それだけで心理的にはずいぶん違うと思うのですが。
MRIの音対策に役立つ3つの手段
大きな音が苦手な人は、何かしら音への対策をする必要があるかもしれません。場合によっては病院側で用意している場合もあります。
自分が検査した病院では口頭での事前説明以外は何もなく、検査着に着替えることすらありませんでした。そんなところもあるのでMRI検査がその日その場で行われるのでなければそれ相応の準備をしておくと良いでしょう。
さて、あなたがMRI検査でできることと言えばこれくらいでしょうか。
- 耳栓を用意する
- 音の小さなMRIがある病院を探す
- オープン型MRIがある病院を探す
ヘッドホンで音楽を流して騒音が気にならないようにしてくれる病院もあります。が、それでもうるさくて音楽が全く聞こえなかったということもあるようです。
そんなときでも自分に合った耳栓を用意しておけばかなり違うはずです。検査中に何かあればナースコールのようなボタンを押して知らせることができるので安心です。
ヘッドホンの場合は技師からの声が聞こえるようになっているので耳栓よりも外部とのやり取りという意味では安心感は増すかもしれませんね。
MRIは構造上どうしても音が鳴ってしまいます。ですが音対策は少しずつ改善されていて、最新型の装置はそれなりに騒音レベルを抑えることができるようです。またはヘッドホンとの併用で十分な効果があったりします。
他にも旧来型の装置は閉所恐怖症の人が検査をするのが難しいという理由で、オープン型のMRIもあります。これはサンドイッチ状に挟み込むとか、ちくわ状に頭部がでるようになるタイプもあります。
騒音は装置内部から発生するので、開放感があるオープン型の方が音がこもらない分だけ音が小さく感じられます。
健康診断などで決まった病院で検査をしなくてはいけない場合を除けば、事前に病院に確認することで音への恐怖は軽減することができます。怖い理由も含めて正直に離せば相談にのってくれるでしょう。
MRIの時間を長いと思わなかった理由は?
さて、鳴り始めのビックリするのだけは慣れませんでした。でもじつは大きな音自体は怖くもうるさいとも感じませんでした。あることを発見したからなのですが、そのために20分くらいかかると言われた検査時間をぜんぜん長いと思いませんでした。
その発見とは…MRIの音をずーっと聞いていたら阿波踊りの映像が頭に浮かんだからです!!!リズムの無いはずの音の中にリズムを発見し、楽しそうに踊っている人々の姿…しかも超高速のリズムで。
さらにMRIの音を聞き続けていると「ああ、これ聞き続けるとトランス状態に入れるかもしんないなー」と頭に浮かびました。単調な音や映像は時間の感覚を麻痺させます。その昔映像ドラッグというものがありましたが、そんな感じです。
人によってはこの検査時間を長く感じるでしょうが、自分の場合は音楽性を見出す楽しさに目覚めたので非常に短く感じました。音の始まりでびっくりすることが無ければ、ずっと聞いていたいほどに。
音のはじまりを徐々に大きくしてフェードインさせてくれればいいのに。
さいごに
今回は長年の足のしびれの原因を特定するために、受診当日にMRIを受けました。これまで経験したことがなかったので「レントゲンとMRI撮りましょう」「あ、はい」みたいな軽いノリで了承しました。
まさか怖がる人がいるほどの検査だったとは思いもしらず。
苦手なものは苦手でしょう。それでも検査をすれば、これまでわからなかったことまで見えてくることもあります。あなた恐怖心が大きな音から来ているなら、事前に準備することで克服できるかもしれません。
この記事、MRIを無知からくるイメージで怖がっている人の参考になりましたでしょうか?