実家にいたときにお彼岸とお盆くらいは行っていたお墓参り。社会人になって実家から離れてお盆と正月くらいしか帰省しないなら、お彼岸には行けないこともあります。
自分では行きたいと思っても、へんな時期に行くと失礼にならないかと考えてしまったりして。
もし時期を逃してしまった場合、行けるならいつくらいまでなら良いのか、そもそもお墓参りする頻度ってどのくらいなのか、気になりませんか?
お彼岸に墓参りへ行けないときあるよね
お彼岸の期間は春分の日、秋分の日を中心に前後3日の7日間なので、お墓参りをするならその間にするのが一般的です。
ご両親がお墓参りを欠かさずしていた姿を見ていたなら、あなたもできることなら春と秋のお彼岸、あとはお盆くらいはお墓参りしたいと思うのではないでしょうか。
”お彼岸”には、修行を積んで悟りの世界(あの世=彼岸)に渡るという宗教的な意味合いもあります。太陽が真西に沈む春分の日と秋分の日は、遥か彼方西方にあるといわれる彼岸に通じるので、この日にお墓参りをして先祖の声に耳を傾けることも修行の1つです。
でも遠方だったり、外せない仕事が入ってしまったり、病気をしたりと、何かとタイミングが合わない事情ができるかもしれません。
時期を逃して何でもない日にお墓参りしたら失礼に当たるのではないかと心配しているなら、心配は不要です。それよりもご先祖様は、あなたが来てくれたこと、元気な顔を見せてくれたことを喜んでくれるでしょう。
お彼岸の墓参りへはいつまでに行けば?
お彼岸の7日間にどうしても都合が付けれらない、お墓参りできない、という場合はどうしたらよいでしょうか?
先ほどは「お彼岸の期間にお墓参りするのが一般的」と書きましたが、混雑を避けるためにあえてその時期をずらしている人もいます。ずらす場合には、お彼岸の前の都合のよい週末などにお参りを済ませます。
「その時期にしっかりやらなきゃ」と思っていた人にとっては拍子抜けでしたか?
あるお寺の住職さんにお話を伺うと「日柄にこだわらず機会があればその時にすればよい。お参りをしようと思う気持ちは、ご先祖様に伝わっている」とのお言葉をいただきました。
行きそびれているなら、久しぶりにお墓参りを計画してみてはどうでしょうか。
お墓の周辺で、お洒落なカフェや美味しい食事ができるお店を見つけてみるのもいいですよ。「お墓参りのついでに、あそこで美味しいものを食べて帰ろう」と考えれば足を運びやすくなると思いませんか?
「○○のついでにお墓参り」というのは失礼だといわれています。なので「お墓参りのついでに○○」です。
墓参りの頻度はどのくらいが適当なの?
近くにお墓がある場合は、週1で行ってるなんて話もききます。あなたは(あなたのご両親は)どのくらいの頻度でお墓参りをしていますか?
そこまで頻繁にいく必要はないと個人的には思いますが、これは個人の心の持ちようなのでできる範囲でやればよいことです。
住職さんは「お参りは、したいときにすればよい」と言いましたが、普通は何かしらの意味合いのある日にすることが多いと思います。たとえば…
- 祥月命日、月命日(両親の両方)
- 年末、正月
- 春のお彼岸、秋のお彼岸
- お盆、送り盆
やろうと思えば、理由はこんなに見つかります。現実にこれすべてをやっている人は少ないでしょう。
多くの人は帰省のタイミングに合わせてお盆と正月とか、春のお彼岸を入れた年3~4回もやっていれば優秀です。年1回お盆に、という人も少なくありませんから。回数よりも気持ち、です。
この中でできそうなときを選んで、実家とご先祖様に顔を見せて近況の報告をすれば大丈夫ですよ。
おわりに
どうしても事情があってお墓参りができないときは、都合のつくときで良いとわかれば気が楽ですね。形式にこだわるよりも、ご先祖様を思う気持ちが大事だということがわかりました。
あ、蛇足ですがお参りは報告しに行くものです。お願い事は「見守っててください」くらいにしておきましょうね。
これまで疎遠になっていたお墓参りを再開するきっかけになれば幸いです。