毎年猛威を振るうインフルエンザも妊娠中の方にとっては、いつも以上に予防について慎重になっているのではないでしょうか。もしもインフルエンザにかかってしまったらどうしようかと心配ですよね。
特に初めての妊娠だと、赤ちゃんは大丈夫なの?薬を飲んではいけないのでは?と、不安なことばかりでしょう。
妊娠中の身体には過度なストレスも禁物です。ちょっとした予備知識があるだけでも気持ちの持ちようが違ってきます。
妊婦さんのインフルエンザ予防接種や市販薬について、気になるところをチェックしておきましょう。
妊娠中にインフルエンザにかかると胎児への影響は?
熱がどんどん上がるインフルエンザ、おなかの胎児に悪い影響がでるのではないかと不安になります。
かかっている”まさにそのとき”だけでなく、治っても後々に後遺症があるのではないかとか、いろいろ考えてしまうわけです。
もし、インフルエンザかも?と不安を感じたら産婦人科に行きましょう。
微熱のような初期症状では検査をしても判断できない場合もあります。そんなときでも病院に電話をして事情を伝えるだけでも気分が違います。頼れるものは頼りましょう。
さて、産婦人科で検査をしてもらうと多くの場合は「胎児の発育には影響はありません」と言われるでしょう。
新しい命はすでにお母さんの体の中で守られています。病院にもいかず自己判断で行動してしまうのは考え物ですが、専門家の指示を仰いでみると意外に取り越し苦労だったということもあります。育児ってそういうものです。
インフルエンザの予防接種は妊婦も大丈夫?
インフルエンザにかからないように予防接種をうけるのが一番ですが、妊娠中の場合は「ほんとうに大丈夫?」と気になってしまいます。なにせ妊娠中はタミフルのような薬を飲むことができないと言われているからです。
アメリカの場合は少し事情が違うようです。妊婦は優先的に受けられるんだとか。とは言っても、妊娠初期は流産が多い時期なので避けています。中期から後期の場合には積極的に予防接種を受けさせているそうです。
これは外国での話で、日本ではまだデータが不十分らしく、安全のために受けないように言われることも多くあります。中には8週目で予防接種を受けた人もいるので一概には言えません。担当したお医者さんとよく相談して指示に従うのが一番です。
インフルエンザの妊婦は市販薬を飲んでもいいの?
基本的に市販薬は飲まない方がいいです。もし飲むとしても身体に影響が少ない漢方薬にした方が「まだ」無難です。
葛根湯は初期症状の微熱のときに服用する人はいます。ただし高熱が始まってしまうと効果はありません。インフルエンザ?風邪?とまだ怪しい段階で気休め程度に飲んでみたら効果があった、くらいの感覚で。
ただし、次のような理由で妊婦は下のような理由から飲まない方が良いという考え方もあります。最終的な判断はお医者さんの指示に従ってください。場合によっては病院で葛根湯が 処方されます。
- 女性ホルモンの促進を促す桃仁(とうにん)や杏仁(きょうにん=あんにん)が子宮を刺激する
- 麻黄(マオウ)という成分は、発汗を促すので妊婦さんに必要以上の負担をかける
ちなみに妊娠中のことではありませんが、うちの母親は市販の風邪薬は身体が受け付けなかったので風邪をひいたら葛根湯と改源だけでした。
その影響で市販薬OKな身体の自分もこの2つの薬に頼ります。風邪かな?と思った瞬間に葛根湯です。
粉末で紙に包まれてる改源は苦いと評判ですが、自分にとっては苦みの中に甘さがあって美味しい薬だったりします。変ですかね?
まとめ
インフルエンザの予防接種は、お医者さんの診断を尊重しつつも可能なら受けた方がかかったときの苦しさが違います。
いくつかの病院で診察を受けて複数のお医者さんの判断を聞いてみるのも良いでしょう。セカンドオピニオンってやつです。
妊娠中は不安な事がたくさんあります。同じような不安や心配を乗り越えたお母さんたちもたくさんいます。
大丈夫。元気な赤ちゃんが生まれてきますよ。