もしお子さんに「仏滅って何?」「友引ってどんな意味?」と聞かれたらわかりますか?
大安と仏滅くらいなら何となく答えられるとしても、友引とか先負まで知っている人って少ないんじゃないでしょうか。
カレンダーに書いてあるのを毎日見ていたらいつか質問されるかもしれませんので、ここでざっくりと把握しておきましょう。
六曜のそれぞれの意味は?
大安や仏滅といったものは、6つの曜日を1セットにして六曜(ろくよう)と呼ばれています。実際には言われていませんが、いま曜日として使っている月火水木金土日は七曜(ななよう)だと考えればイメージできるでしょう。
六曜は6つの曜日が繰り返されています。
先勝 → 友引 → 先負 → 仏滅 → 大安 → 赤口
六曜を複雑にしている点は2つあります。1つは毎月始めの曜日が決まっていること、もう1つは旧暦を元に決められていることです。
六曜は毎月1日目の曜日が決まっている
六曜それぞれの曜日には、こんな意味があります。
先勝(せんしょう):急ぐことが良い。先手必勝。午前中は吉で午後は凶
友引(ともびき):勝負事は引き分けになる。陰陽道では友に災いが起こる。朝晩は吉、正午だけ凶
先負(せんぶ):急ぐことは良くない。急いては事を仕損じる。午前中は凶、午後は吉
仏滅(ぶつめつ):何かを始めるには良くない大凶日。その一日すべて凶
大安(たいあん):何かをするのに良い日。その一日 すべて吉
赤口(しゃっこう):「赤」の字から血や火、良くない事を思わせる。正午(11時頃から13時ごろ)のみ吉で他は凶、祝い事には大凶
子供向けに簡単な内容にしているので、大人向けの意味は別資料をあたってください。
また1月から順番に1日目の曜日があてはめられています。2日目からは上に書いた順番どおりにくりかえされます。
1月 7月:先勝
2月 8月:友引
3月 9月:先負
4月 10月:仏滅
5月 11月:大安
6月 12月:赤口
六曜は旧暦を元に決められている
いま世の中で使われているカレンダーは新暦です。これは太陽の動きを元にして決められていて「西暦」「グレゴリオ暦」「太陽暦」などと呼ばれています。
今回の主役、六曜で使われている旧暦とは新暦以前に使われていた暦のことで、月の動きと太陽の動きを元に決められています。
ややこしいことに、新暦の1月は旧暦の1月に対応していません。それどころかうるう年ならぬ、うるう月が存在します。
六曜が書かれているカレンダーを見て、たまに順番が不規則に見えることがあります。これは旧暦の月がわりが新暦の月の途中に現れるからです。
六曜の計算方法は?
今日が六曜で言うと何に当たるのかは、計算式を使って余りの数を見ることで簡単に求めることができます。ただしここで言う「今日」とは旧暦の日付のことです。
旧暦A月B日の六曜を求める公式:(A+B)÷6
あまりの数によって、六曜は次のように決まります。
0:大安
1:赤口
2:先勝
3:友引
4:先負
5:仏滅
この計算によると、毎年ひな祭り(3月3日)は必ず大安で、お月見(8月15日)は必ず仏滅になります。面白いですね。
ところで新暦と旧暦を変換する簡単な計算方法ってないもんでしょうか?
六曜を気にする人ってどんな人?
今の時代、多くの人は普段の生活の中で六曜を気にしている人はいません。
それでもカレンダーに書かれ続けているのには意味があります。それは縁起を担ぐときです。でも本来は三国志の諸葛亮孔明が軍略のために考案したといわれているので縁起とは無関係です。
無関係でしたが、時代とともに新しい意味が付け加えられて、いまではそれが一般常識のように思われている部分があります。まあ、ほとんどが大安と仏滅に関することくらいでしょうけど。
「結婚式は大安がいい」というのはよく言われますね。あと引っ越しをする日とか、実用的なのは葬儀屋は友引が休みのところが多いとか。
おじいちゃんやおばあちゃんが身近だと、新しく買ったものを使い始める日に仏滅や先勝の午後は避けるというのもあります。
ほか子供に関係するとしたら…なんでしょう。受験の願書を出す日とか?
まとめ
六曜について子供に聞かれたときにこたえられそうなネタをざっくりまとめてみました。どうでしょうか。
順番や月ごとの割り当て、計算式あたりを押さえて、意味をざっくり知っていれば、質問攻撃を迎撃するくらいはできるはずです。
月の満ち欠けと深い関係がある六曜や旧暦を知っていると、いろいろな場面でかかわりが見つかるので面白いです。
子供に聞かれたときにアタフタしないようにがんばってくださいね。