2か月後に出産予定です。このまま順調にいけば元気な赤ちゃんに会える!もちろん、その後にはお宮参りも予定しています。
そんな折に祖母が亡くなりました。最近は疎遠になっていますが、以前はよく遊びに行っておこづかいをもらったりもした、優しい祖母でした。
…ん?ちょっとまって!喪中にお宮参りってやっていいの?やめた方が良いのかな?
赤ちゃんのお宮参りを控えた方が良いのは喪中ではない?
「喪中なのに…」と気になるところではありますが、喪中でもお宮参りしても大丈夫。
良くないとさているのは忌中です。喪中であっても忌中明けであれば最低限のマナーはクリアしています。
喪が明けるまで待つ必要もなければ、鳥居をくぐってはいけないなどという決め事もありません。
ただし問題なのは周囲の声ですね。親戚友人の中には「いかがなものか」と考える人もいることでしょう。
忌中と喪中を混同していたり、感覚的に「まだ早い」と言い出す人がいないとも限りません。少なくとも近しい親戚とはよく相談をして、納得してもらってからの方が良いですね。
それでも心配なのであれば「夫婦でひっそりと」という体で行うようにすれば、波風立ちにくいかと。
忌中明けまでの日数に悩まされる!?
ざっくりと忌中明けとしましたが、喪中に神社へのお宮参りをするのであれば神道のルールに従います。
なぜか?神社は神道の施設だからです。ちなみにお寺は仏教の施設ですよ。
その忌中の期間というのがややこしい。
戦前と戦後で期間が変わったとされる情報を目にしますが、これは昭和23年12月18日制定された神職服忌心得を根拠にしているようです。
これがワナです(笑)
神職服忌心得では、たとえば父母が亡くなった場合、戦前は50日、戦後は10日に忌引きされています。この50日を最長にして、親等によって日数が短くなります。
また、官公庁でもこれに準じて服務規定が定められているそうです。
忌引きされる理由は、50日もの期間、神職の業務が止まってしまうのを避けるために定められた特別ルールが神職服忌心得です。
つまり本来は神社の中の人のための忌中の日数であって、神社に訪れる人のための忌中の日数ではないということです。
あくまでもお参りする人にとっての忌中は50日です。
神社にお参りを控える期間がどうしてもわからないときは?
とはいえ、神社本庁のいうことが絶対ではありません。…え?
住んでいる地域の慣習やお宮参りをする神社によって日数に違いがある場合があります。
神社本庁の地方組織(?)で神社庁というものが各都道府県にありまして、こちらそれぞれのQ&Aを参考にするのが良いでしょう。
神社庁一覧 | 神社本庁
https://www.jinjahoncho.or.jp/jinjahoncho/jinjacho
神社庁のサイトをいくつか見てみると、お参りをひかえる期間が地方によって違うように見えます。実際には書き方が統一されていないのでわかりにくいのです。
お参りを控える期間が書いていない神社庁もあります。
たとえば大阪府神社庁では「父母・夫・妻・子を50日間」と神社本庁に沿っていますが、福井県神社庁では「神職の忌間として父母・夫・妻・子を10日間」と神職服忌心得と同じです。
福井県神社庁では、その後に「忌の期間中は神社への参拝を遠慮しますが…」と続きます。神職のことなのか、お参りする人のことなのか、書き方が統一されていないのでよくわかりません。
もーわからない!
こうなったら直接電話でもして確認するのが最も確実な方法です。
さいごに
喪中のお宮参りひとつをとっても、このように調べるほどに混乱してしまいます。「まだ早いのでは?」と言い出す人がいてもおかしくありません。
だから、知らないことに直面すると「やめた方が良いのかな」と思ってしまうのもわかります。
でもわかってしまえばシンプル。最終的に無難なのが、神社本庁にある50日という期間です。一番長い日数をとっておけばカドがたちません。
どうしても忌中にお宮参りや参拝をする必要がある場合は、お祓いを受けてからなら良いようです。結局のところ、お宮参りする神社へ相談してみるのが一番と言えるでしょう。
また、お宮参り以外にも七五三や結婚式など、何かと神社とは縁が深いものです。
そのたびに「喪中だけど…」「忌中だから…」と悩むのは止めて「ひかえるのは忌中の50日」とだけ覚えておきましょう。