突然ですが、温泉に入った後は最後に身体を流しますか?
じつは最後は流さずにタオルなどで拭きとるようにした方が良いんですってよ。せっかくの温泉成分がシャワーなどで流してしまうと効果が薄れてしまうそうです。
それと同じことが歯磨きにも言えます。
たとえば歯を磨いた後に、歯磨き粉をきれいさっぱり流してしまうと有効成分もなくなってしまうのでせっかくの効果が激減です。
歯磨き粉の効果を引き出すためには、気をつけたいポイントが4つあります。一生自分の歯で美味しいものを食べたいなら、ぜひ守っておきたい歯磨きの常識があります。
すべて今日からできる簡単なものばかりです。
歯磨き粉の効果を最大限ひきだす!
フッ素配合や歯周病予防の歯磨き粉を使っている人は、この3つを守ることでこれまで以上にその効果が期待できます。
歯ブラシを濡らさない
歯ブラシをついつい濡らしてしまいがちですが、歯磨きの効果を弱めています。
歯磨き粉は、歯ブラシにたまった水分によって泡立ちやすくなります。これによって短時間で「よし!ちゃんと磨いた!」と満足感をはやく得てしまったり、研磨剤の摩擦効果を弱めたりします。
乾いた歯ブラシに歯磨き粉をつけて磨くと、しっかり歯垢がこそぎ落とされて歯がツルツルになります。
歯磨き粉をつけすぎない
歯を磨くときは、どのくらい歯磨き粉の量はどのくらい使っていますか?
自分が歯医者で指導を受けたときは5mmくらいで十分だといわれました。それ以上使っても効果は変わらないんだとか。それどころか、たっぷり使いすぎると歯磨き粉に含まれる研磨剤が効きすぎることもあるんだとか。
研磨剤はエナメル質より柔らかいそうなのですぐに歯が削られることは無いでしょうが、長年続けているとうすくるんだとか。また、やりすぎは歯ぐきが痩せてしまうので知覚過敏になる可能性があります。
個人的には量が多いと泡立ちが良すぎて磨きにくい気がします。でも歯ブラシを濡らしたときと同じように短時間で満足してしまうでしょう。
世の中には歯磨き粉をつけない人もいるくらいです。フッ素や塩の効果、研磨剤による歯垢の除去が不要なら、じつはいらない?。
磨いたら少し待つ
超短時間しか磨いていなかったあなた、せっかくのフッ素は何も役に立っていなかったかもしれませんよ。
フッ素が歯の表面にて定着させるために2分は磨いた方がよいそうです。
歯医者の指導でも「3分磨きましょう」みたいなことを言われると思います。歯周病予防のためにも歯と歯の隙間や裏側まで、時間をかけてしっかり磨くようにすれば2分や3分なんてすぐです。
すすぎ過ぎない
せっかく定着させるために2分も磨いたのにしっかりすすいてフッ素をを流してしまっては意味がありません。ここはもったいない精神でOKです。
また、歯槽膿漏用の歯磨き粉の多くには塩分が入っています。歯茎引き締め効果を狙った塩分が流れてしまうので、これも効果が薄れてしまいます。
歯磨き粉を落とすには、軽くクチュクチュとすすぐ程度で十分なんです。むしろ歯磨きの香りや味(?)が少し残るくらいがいいんだとか。
そういえば、間食をがまんするテクニックとして”食べたくなったら歯を磨く”というのがありますよね。香りや味が残っていたら食べたいなんて気は起きないでしょう。ダイエッターにとっては、一石二鳥かもしれません。
正しい歯磨きをすれば生涯自分の歯で食べられます
自身の歯磨きを振り返ってみて、どうだったでしょうか。できていたこと、知らなかったこと、あったかもしれません。
最初は気をつけていても、だんだんと自己流になって、時間が短くなって、しっかり磨かなくなってたりして。もしかして定期的に歯医者でプラーク(歯垢)を取ってもらっていれば雑でもなんとかなると安易に考えてます?
虫歯になりにくい歯を手に入れるためにも、歯磨きのやり方を今一度見直してみるのもよいでしょう。死ぬまで自分の歯で食事をしたいじゃないですか!
参考:
歯周病を悪化させないために使っている歯磨き粉
歯周病予防に低刺激でコスパの良いうがい薬コンクールF