子供がよく鼻血を出す…しかもここ最近は毎日!お母さんとしては焦りますよね。たまにならまだしも頻繁だと何かの病気!?なんて。
まずは落ち着いて鼻血をとめましょう。子供の頃に教えてもらった「ティッシュを鼻に詰めて、上を向いて、首をトントン」。これ、何から何まで間違ってますからね。
じゃあ正しい止め方はどうするのかというと…。
鼻血が出た子供の止め方は?上向いてトントンは間違い!
子供の頃は常識だと思っていたことが実は間違っていた、なんてことはよく起こります。うさぎ跳びとか、運動中に水を飲むなとかね。
鼻血の止め方もそうです。
間違った鼻血の止め方
小学生のときに、教室で誰かが鼻血を出すとティッシュを鼻に詰めて上を向いて首の後ろをトントンたたくのが適切な処置だと思ってやっていませんでしたか?
この
- ティッシュを鼻に詰める
- 上を向く
- 首の後ろをトントンする
全て間違った方法です。でもまあティッシュはアリでしょうか。首の後ろをトントン…おまじないですね。
正しい鼻血の止め方
正しい止め方はこうです。
- 血は鼻の下にティッシュを置いて受け止める
- 鼻をつまむ
- やや下向き
ティッシュを鼻に詰めることで絆創膏のように傷口に当てて止血したくなりますが、ティッシュは意外にガサガサしているので鼻の内部の粘膜を傷つけることもあります。また固まりかけなのに気づかずティッシュを取ってまた出てしまうこともあります。
流れてきた血を鼻の下に置いたティッシュで受け止める程度で良いんです。もし鼻に詰めるなら頻繁に交換せずに、完全に血が止まってから取りましょう。
専門的に言えば「鼻血が出る場所の多くはキーゼルバッハ部位なので鼻翼を抑えましょう」なのですが、んなこと言われても「は?日本語でおk」とか言いたくなりますよね。
だから「止血は鼻をつまむ」がわかりやすい説明です。鼻の穴をギュッとね。普通なら5分くらいすれば自然と止まります。
下向きにする理由は、出血した鼻血を鼻の奥に流れないようにするためです。血を飲み込んで気分が悪くなったり、吐いたりすることもありますし、気管に入る可能性もあります。
気管に入った血が固まったら…想像しただけでムズムズしてきませんか?だから下向きです。
子供の鼻血がよく出るのは何故?
子供のころに特に理由もなく鼻血を出すということは、ままあることです。お母さんにとっては、子どもが頻繁に鼻血を出すと不安になりますね。
赤ちゃんだとお母さんが慣れていないこともあってパニったり、小学生くらいだと何かやったのにウソをついているなど勘ぐったりするかもしれませんが。
実際は子供によくみられる特徴で、大人になれば出なくなることも多いのです。例えばこんな理由です。
- 成長期だと粘膜も成長するために若干引っ張られ気味なことがある
- 鼻の血管が表面に集まっている
- 粘膜が弱い体質
- 暑さなどでのぼせた
寝ている間に鼻の穴に指を突っ込んでいることだってあるんですよ。
そもそも鼻くそほしりを隠れて頻繁にやっているとかもあり得ます。それで粘膜が弱っていたり、ひっかいてしまったり。
もしかして子供の爪は伸びていませんか?ひっかいていることが原因かもしれません。鼻血=危険といわけではありません。まずはお母さんが落ち着きましょうね。
暑さなどで血流が促進されることで鼻の弱い血管から鼻血を出すこともあります。真夏の猛暑やお風呂でのぼせたりも注意してあげると良いかもしれません。
でも大人にとって血を見るのは不安ですよね。
子供が鼻血が出て病院に連れていくのはこんなとき
さっきも書きましたが、5分くらいですぐに止まるようなら健康な鼻血(?)です。体質のせいで重大な病気の可能性は低いですから。
鼻炎持ちで鼻の粘膜が傷付きやすいとか、花粉症で花を頻繁にかんだり薬の副作用が原因で鼻の中が乾燥して鼻血が出ることもあります。子供が固まったかさぶたを自分で取ってるかもしれませんし。
でも15分とか長い時間止まらなかったり、異常なくらい大量な出血する場合は、病院で診てもらうと良いでしょう。あまりにも頻繁な場合も心配になりますね。安心するために一度検査してもらうのも良いかもしれません。
じゃあということで病院を探そうとしたら、ハタと「病院は何科がいいの?」と思いましたか?専門は耳鼻咽喉科です。近所のかかりつけでもいいですが、総合病院で詳しく調べて適切な治療をしてもらうのも今後の不安を取り除く意味ではありです。
医者は治療するだけが仕事ではありません。患者の不安を取り除くために利用してもいいのです。検査の料金はそれなりにかかりますけどね。
さいごに
子供の鼻血についてと正しい鼻血の止め方を紹介しました。
もし「お母さん、はなぢ~」とか言ってきたら「ああ、ほんとね」とまるで鼻水が出てるかのごとく普通に対応してあげることです。実は子供自身は何とも思っていないことも多いのです。男の子なら「おれ、今日も鼻血でたぜ」なんて鼻血自慢のネタにしているかもしれませんね。
それでも不安なら専門医に相談です!