「自分が祝ってもらった桃の節句ならわかるんだけど…」
男の子の端午の節句って、いま一つイメージがわかないお母さんは結構います。言われてみると、鯉のぼりとか兜飾りは思いつくけど、料理って何かあったっけ?みたいな。
家族だけなら「ま、なんでもいっか(笑)」ですませることができても、ご両親を招いてお祝いするとなったら話は別です。お姑さんのチェックが厳しく入るかもしれません。
ダメ嫁と呼ばれないために端午の節句にふさわしい料理を知っておくことをおすすめします。
端午の節句っぽい料理のメニューは何がある?
桃の節句の料理に欠かせないハマグリや菱餅に意味があるように、端午の節句にも欠かせない食材や料理があります。
- ちまき
- 柏餅
- たけのこ
- ぶり
- かつお
時期的に旬のものだからというものもあります。そのほか縁起を担ぐという意味として、これらには男の子の健やかな成長への願いが込められています。
たとえば例としていくつか。
- たけのこは、成長が早いので子供がスクスクと育つように
- ぶりは、大きくなるにつれて名前が変わるので子供の出世を願って
- かつおは、「勝男」という
ダジャレ当て字で勝負事に勝つ
女の子に比べて男の子は育てるのが難しいと言われていました。昔からある「一姫二太郎」という言葉は、女の子の方が育てやすいので1人目、男の子は子育てに慣れた2人目が良いという意味があります。
それに遥か昔は、男は戦で文字通り命を落とすことも多かったでしょうから、寿命を全うしてほしいという切実な思いもあったのではないかと思います。
ご両親を招いて食事会などをするときのメニューには、これら縁起の良い食材を使った料理を組み合わせると「できる嫁」として見てくれるでしょう。
作る料理としても和洋中とありますが、普段の家庭料理ならまだしもおもてなしも兼ねてのお祝いの席です。できれば統一してメニューを組み立てましょう。
無難なのは和食ですね。
たけのこは煮物。若竹煮が定番です。次善で筑前煮も豪華かつ上品に見えるので良いのではないでしょうか。
ぶりは照り焼きが定番ですけど、プロが作るのとは違って家庭料理っぽくなってしまうのが難点です。無難に刺身…なんでしょうけど、美味しいのは冬の寒ブリなんですよね。
ここはやっぱり初ガツオを刺身で食べるのが良いのかな~と思います。
端午の節句にふさわしいおもてなし料理
全てを手作りする必要はありません。賢く仕出し屋も取り入れていきましょう。
時期になると特別メニューとかサービスがあるかもしれません。もし何もなくても「初節句のお祝いで注文したいんですが…」なんて一言添えると+αがあるかもしれません。
# もし初節句じゃなかったとしても、嘘も方便ということでお許しを。
たとえばちらし寿司はちゃんと作ろうとすれば手間もかかります。頼んでしまってもよいと思いますよ。メインを作らなければ、気が楽になります。後はそれに合わせて何品かを組み合わせればよいのです。
端午の節句に欠かせないちまきは、ご飯もののメインがあれば小さいサイズのもので十分です。炊飯器を使った簡単レシピで作ってしまっても良いでしょう。余ったら冷凍しておけるし。
できあがったら竹の皮で包んで仕上げに蒸すかレンジで温めれば雰囲気が出ます。
意外に「汁ものは何にすれば?」と悩むものです。たけのこは若竹煮だけでなく、若竹汁もいいですね。どちらもたけのことわかめなので、煮物は鶏肉と合わせたりして変化をつけるとワンパターンにならずに済みます。
穂先の柔らかいところを使うと絶品ですよ!
シンプルが絶品!たけのことわかめの若竹汁 by 老舗昆布屋やまひこ
さいごに
ひな祭りの料理に比べると影の薄い印象がある子供の日の料理ですが、子供の成長を願う縁起の良い食材を使った料理が、やっぱりありました。
柏餅も欠かせませんので、デザートや手土産として用意すればさらに良いでしょう。
「常識のないダメ嫁」と呼ばれないようにがんばってください!