出産、それは長い間お腹の中で育ててきた我が子と出会う感動の瞬間です。でもその前に、陣痛という強烈な痛みとの闘いが待っています。
よく「産んだら痛みなんて忘れる」なんて言いますが、私は忘れません!だって、本当に痛かったんですから。
初めての出産のときは夫と父のサポート(笑)には散々イライラさせられました。でも2回目の出産では、落ち着いて産むことができました。2回目だからっていうのも大きいでしょう。それだけではなく、夫のサポートも2回目の方が断然良かったんです。
出産の大変さは男性には絶対わかりません。だからどうしてほしいのかを前もってちゃんと話しておくこと、できれば練習しておくことが必要なんじゃないかと思います。
私が陣痛時にどんなサポートをしてもらえると助かったかについて、体験談を交えてお話します。
陣痛のとき旦那のサポートがすごくうれしかった!
忘れもしない初めての出産。私は想像を絶する強烈な陣痛に発狂しかけていたのですが、そのとき立ち会っていた夫の役立たずっぷりといったら、もう…役に立たないならまだしも邪魔でした。
夫はオロオロしながら私の手をさすり、何度も「痛い?」と聞いてくるだけ。わずらわしいしうるさいし、ただただ迷惑でした。痛いに決まっとるやないかって(苦笑)
ところが、2回目の出産のときは全然違ったんです。私が初産のときに迷惑だった話をしたせいか、静かでした(笑)
さらに、11月で寒かったのと痛すぎて血の気が引いていたせいで、足先が氷のように冷たくなってたんですね。そこで夫に足先のマッサージをしてもらうことにしました。これが思いのほか気持ちよくて、足も温まってくるし、リラックス効果抜群でした。
おかげで痛みを冷静に受け止めて呼吸を整えることができ、1回目よりかなり上手に産めたと思います。
陣痛が楽になった足先マッサージで夫の存在感アップ!
冷え対策にしてもらった足先のマッサージですが、後で調べてみると実は陣痛を促したり、痛みを和らげたり(リラックス)する効果があることがわかったんです。
効果があると言われているツボについて、いくつかご紹介します
●三陰交…内側のくるぶしから6~8センチほど上にあるツボ
冷え性の改善や陣痛促進、安産に効果がある
●太衝…足の甲にあり、親指と人差し指の骨が交わるところにあるツボ
精神的なストレスや不安をとりのぞいたり、血流を良くし陣痛を促したりする効果がある
●湧泉…足裏の土踏まずから中央上にあるツボ
陣痛促進だけでなく、自律神経の乱れや緊張をときほぐす効果がある
●至陰…足の小指の外側、爪の付け根あたりにあるツボ
陣痛促進や逆子矯正のツボともいわれている
あの時の足先マッサージは気休めではなく、ちゃんとした効果があったんだなあと納得しました。ちなみに足以外にも安産に効果的なツボって色々あるみたいですよ。
陣痛の中で旦那にやってほしい役割は?
いっしょに集中して、テキパキ動いてくれると助かる!
もう1つ、夫がしてくれて良かったことは、無駄口をたたかず(笑)こちらの要求に対して素早く動いてくれたことです。
足のマッサージをしてもらったときは、まだ話す余裕があったので「足を温めてくれる?」と言ったら即してくれたので嬉しかったです。
難しいのは陣痛がマックスのときです。この頃にはもう話すことすらできないんですよね。だから、要求を「察して」動いてもらう必要があります。
例えば水分補給。定期的に口元に持ってきてもらえれば、飲みたいときは飲むし、いらないときは首をふれば済みます。おすすめはストロータイプの水筒や、ペットボトルにストローをさした状態で飲ませてもらえると助かります。
あとは汗が目に入ったり、痛みで涙が出てきたりするので、優しく拭いてくれるのも助かりました。
さいごに
陣痛に苦しむ奥さんをサポートするのは、なかなか難しいことだと思います。特に初産の場合は夫婦そろってパニックになりやすいですからね。
だからこそ、事前に陣痛がきたときはどうしてもらうのがいいか夫婦で話し合ったり、予習したりしておくと安心だと思います。
そして当日、旦那さんはできるだけ落ち着いて、奥さんが今本当にしてほしいことは何か、真剣に考えてみてください。
そうやって共に頑張る姿勢や寄り添う気持ちが旦那さんにあれば、たとえうまくサポートできなかったとしても、ゆくゆく笑い話やいい思い出になるはずです。