先日、ゴミの分別って地域によっては拷問のような細かさだよねーみたいな話をしていました。20種類以上もの分別が必要ってどうよ?
その中で「そういえば、これどうなん?」と思ったのが”針の捨て方”です。
あなたはどうしてますか?
針の処分はどうしてる?
針のような細かいものの分別になると、人によって曖昧な所もでてきます。なんか金属っぽいから燃やさないゴミとか答えておけばいいんじゃないかな的な感じ?
聞いてみれば、きっちり取り分けて分別している人もいるし、特に分別しないで紙についたまま燃えるごみとして捨てる人もいました。
なんか”地域によって違う”というのと”人によって違う”というのが混ざり合ってて「結局みんなテキトーなんじゃねえの?」みたいな印象でした。
実際に、自分が住んでいる墨田区ではどうかというと”燃やさないごみ”として出します。これは縫い針だけではなく、ホッチキスや釣り針のような「針全般」が同じ分別方法です。
分別する人は、ガラス瓶に入れるとか磁石にくっつけてまとめて出すとか、工夫を凝らしていますが、必ずしも正しいとは言えないので注意が必要です。
自治体としてはどうしてほしいの?というのが気になったので横浜市の例を見てみましょう。
もちろんあなたが住んでいる地域によって違う可能性があるので、あくまでも一例としてみてください。
ごみとして捨てる以外にも針供養をするという選択肢があります。
針供養とは?
針供養というのは一年がんばって働いてくれた針、折れたり曲がったりした針を供養する行事です。裁縫が上手になりますようにとの願いも込められています。
東京では浅草の浅草寺が有名ですが、平成25年からは、まとめてたくさん持ち込むことができなくなりました。裁縫用途の古針をひとり2~3本までしか預かってもらえません。
浅草寺 針供養会
現地では針を刺すための豆腐が用意されているので、自分で刺しに行く分にはもう少し多くても良いのではないかと思うのですが。
これをみると、無理?できそう?ちょっと勇気がいるかもですね。
浅草まで遠かったり、たくさんの針があるなら、近所の神社やお寺でも供養してくれるとこがあるかもしれません。一度、問い合わせてみるのも良いでしょう。
針供養はいつどこでやる?
針供養は12月8日か2月8日に神社やお寺に針をもっていって供養してもらいます。東京で有名なのは浅草寺で、2月28日に。関西や九州の方では12月8日です。
なぜこの日なのかというと
12月8日を事納め、2月8日を事始めと呼んで、農作業を終える日、始める日とされていました。で、この日には女性は針仕事を休んだそうです。
そして古くなった針、使えなくなった針を神社に納めることで供養しました。その年の針を納めて年を越すか、納めてから新しい年の仕事を始めるかの違いですね。
実際のやり方としては、これまでがんばった針に最期は感謝を込めて豆腐やこんにゃくといった柔らかいものに刺します。
これまでは固い生地を刺してきたので、休んでもらおうというものです。
針供養を家庭でやるには?
以前は、各家庭でも針供養をしていたそうです。結局は気持ちの問題で、やり方としては豆腐かこんにゃくにさすだけですから難しくはありません。
でも、そのあとってどうするのでしょうか?
そのあとの豆腐またはこんにゃくは、針を刺したまま土に埋めます。都会だと自宅に庭がない家も多くて難しいかな?
埋める場所は迷惑のかからないところを選びましょう。場合によっては不法投棄になりますよね。
まとめ
針の処分のしかた、供養のしかたについてでした。
ごみとして捨てるなら、多くの自治体では不燃ごみです。地域のルールに沿って安全に捨てましょう。
ちょうど梅がきれいな季節です。裁縫をよくやるなら、梅の花身も兼ねて縫い針とミシン針は針供養してみてはどうでしょうか。