電脳世界はいつできる?
福井県鯖江市で行われていた「電脳メガネ AR(拡張現実)アプリコンテスト」の最優秀賞が決定しました。
賞をとったのは、「実体験!電脳コイルの世界」というウォークラリー/スタンプラリー風のアプリです。
アプリ自体はシンプルですが、ウェラブルコンピュータと拡張現実を使えばいろいろ面白そうなことができるんじゃないかと想像力をかきたれられます。
最優秀賞はこの作品
「電脳メガネ AR(拡張現実)アプリコンテスト」の結果については各メディアで紹介されてましたね。
インターネットの情報などをレンズに映す「電脳メガネ」のアプリコンテストの公開審査会が26日、福井県の鯖江市文化の館で開かれた。
県内外からアプリ13点と企画108点の応募があり、各4点と7点が1次審査を通過。牧野百男市長ら9人が審査した。
電脳メガネでアニメキャラ町案内 鯖江・アプリ審査最優秀賞 - 福井新聞
審査の結果、アプリ部門では「実体験!電脳コイルの世界」が、企画部門では「鯖江の職人AR~工芸 デザイナー育成~」が最優秀賞に選ばれました。
アプリ「実体験!電脳コイルの世界」とは?
Google Glass向けアプリ「実体験!電脳コイルの世界」は、スマートグラス(GoogleGlass)を着けたときだけ見ることができるヒントを見ながらゴールを目指すウォークラリー/スタンプラリー風のアプリです。
アプリを開発した秋田潤 (あきたじゅん)氏のブログNextSphere BLOGにプレゼン資料も公開されています。
まさにアニメーション作品『電脳コイル』を彷彿とさせる方式です。
アプリ自体は誰にでも楽しめるものですが、特に『電脳コイル』のファンのみなさまには、感慨深く体験していただけることでしょう。【Glassware】最優秀賞受賞! ウォークラリーアプリ "実体験! 電脳コイルの世界"【GDK製 Glassアプリ】 - NextSphere BLOG
拡張現実とウェアブルコンピュータでできるこんなこと
このアプリを見て、すぐに思いついたのがセカイカメラです。このアプリは「拡張現実」という言葉を一般人にまで広めました。
現時点では「実体験!電脳コイルの世界」よりセカイカメラの方が面白い。ですが、これから先を考えると可能性が広がります。
「実体験!電脳コイルの世界」によってウェアブルコンピューティングと拡張現実がひとつにできることが分かったことで、いままで漫画やアニメの中でしかなかったようなものができるようになるかもしれません。
拡張現実+看板広告
これが一番簡単にできそうですね。白色の看板を設置して、スマートグラス越しに広告を表示するようにしたら、データ更新だけで新しい広告になるから広告をかけ替える必要がなくなります。
拡張現実+初音ミク
いま初音ミクのコンサートには、あの映像を映し出すために特殊な機材が必要です。拡張現実を応用すればソフト開発だけで済みそうですね。
拡張現実+立体ホログラム映像
ミクさんができれば余裕でしょう。これまでいくつものアニメやSFで見たアレが現実のものになるかもしれません。
拡張現実+モバイル端末
この画像のようにモバイル端末を拡張現実で使えるようにしたら便利ですよね。持ち運ぶ必要もなければ、忘れることもありません。
ちなみにこれは、以前に話題になったg-speakという空中で操作するインターフェースを使っています。
拡張現実+ジェスチャーインターフェース
拡張現実で端末が使えるようになるなら、映画「マイノリティ・リポート」で使われていた、ユーザーインターフェースも実用化されるかもしれません。個人的にはあんな疲れるUIは使いたくありませんが。
ここにデモ映像があります。
電脳空間
最終的にはアニメ「電脳コイル」にあったような電脳空間ですね。まあ生きているうちには実現しないと思いますが。
科学進歩のネタは漫画やアニメにある
最新技術の元ネタが漫画やアニメにあるというのは、よくあることです。
携帯電話やインターネット、自動でお風呂のお湯張りや全自動洗濯機なんかも子供の頃の漫画にあってもおかしくないようなシロモノです。
いまも二足歩行ロボットやモロにガンダムっぽいのを作ったりしてますしね。
関連:未来の電脳メガネ開発者が!?鯖江市でARアプリコンテスト