短い間でしたが、仕事の中で6人分の食事を作るという作業をしていました。ある日のメニューが鰻丼で、レンジでチンするだけでは美味しくないだろうと思って試した方法を紹介します。
手順は簡単なのに初めて試しても失敗せず、ふわふわの仕上がりで美味しいと喜ばれました。せっかくのうなぎをレンジで温めた味気ない鰻丼でがまんしてていいんですか?
うなぎの美味しい温め方とは?
「夏バテ防止」「スタミナをつけたい」など理由で食べられるうなぎ、土用の丑の日ともなれば何だか食べなくちゃいけないような気持になって、ついついスーパーで蒲焼を買ってみたりするものです。
自分で食べるときには特に手間をかけることはなく、ご飯の上にのせて余熱で温める程度でした。それでも丼に蓋をして熱を逃がさないようにしていればそこそこのものは食べられます。
でも自分以外の人に食べてもらうとなったら話は別です。下手をすれば国産ウナギでも皮がかたいものもあります。せっかくのうなぎ、たとえ中国産だって他のものに比べれば安いとは言えないのにハズレをひいてがっかりしないように最低限の努力はしたいですよね。
失敗できない状況で少しでも美味しいうなぎを食べられるようにと思って初めて試した「ある方法」では、厳密な時間配分や高度なテクニックが不要でふわふわで臭みの無い鰻丼を作ることができました。
もう1つ、パリッとさせる方法は失敗するのが怖かったので後日自分の家で試してみました。こちらは多少の注意は必要でしたが香ばしい仕上がりで、高い満足を得ることができました。
ふわふわとパリッの両方を手に入れるのは手間がかかるので、もうやらないとは思います。でももしウナギ屋のテイクアウトを温め直すようなときのために、1度はチャレンジしておくとイザというときに役立つかもしれませんよ。
うなぎをふわふわにする方法とは?
スーパーで買ってきたうなぎをふわふわにするには、フライパンを使うのが簡単です。どんなに料理が下手でも失敗しません。
- アルミホイルをクシャっとしてうなぎをくるむ(完全には包まない)
- 酒をフライパンに入れる
- 蓋をして火にかける
要は酒蒸しつつ温めるということです。ね、簡単でしょ。
アルミホイルにシワを寄せることで、皮に余分な水分でべチャッとするのを防ぎます。また、完全にくるまなかったのは、ゆるく閉じた方が破れたりしなさそうだったからそうしただけで、それによって何か違いがあるのかはよくわかりません。
あと他のレシピとかを見ると「酒をうなぎに振りかける」と書かれています。直接酒をかけてしまうと、仕上がりの判断に失敗するとべチャットしそうな気がしたので、直接ではなく、酒を入れたフライパンにアルミホイルでくるんだうなぎを浮かべるようにしてみました。
お酒の量は多く使いますが、この方が「温まったら終わり」「やりすぎても焦げない」ということで失敗しにくいのです。水ではなくお酒を使う理由は臭い消しの意味合いもあります。安いものだと臭みが残っているものもありますが、この方法で何度かやってみてイヤなにおいがしたことはありません。
この方法の欠点は、柔らかくなりすぎることです。場合によっては箸で触るだけでほぐれるほどにふわふわになりますが、丼に移すときに身が崩れてしまうこともあります。最大の難関は、もしかするとここかもしれません。
その後、買ってきたときについているタレはお湯で洗い流した方が良いというのを知りました。初めて試したときはそれはしていません。別売りのタレが無かったので気がつきもしなかったというのもありますが。
うなぎをパリッと仕上げたいなら?
フライパンとアルミホイルを使えばふわふわにはできますが、パリッとさせるのは無理です。仕上げにタレを絡めながら焼けば良いのでしょうが、タレは焦げやすいので難易度がグッと上がります。
それよりも簡単なのは魚焼きグリルを使うことです。直火は良いですよ。ただし焼くのは身の方だけで、皮は直接火には当てません。皮がくっついてしまうのを防ぐためです。
フライパンでふわふわにしたら、そのアルミホイルごと魚焼きグリルに移します。アルミの上は閉じずに直火であぶって香ばしさを出します。やりすぎると焦げてしまうので加減はフライパンのふわふわに比べれば難しいはずです。
なので不安があれば止めておきましょう。せっかくのうなぎです。失敗したくないでしょうから。
コツとしては、火にかける時間は?などと難しいことを考えずに頻繁に焼け具合を確認することです。「奥の方が焼けやすく、手前の方が火力が弱い」などのクセを知っていれば途中で向きを変えたりして、より良い仕上がりになるでしょう。
さいごに
ふわふわ&パリッとさせるうなぎの温め方を紹介しました。
電子レンジでチンしたら、パサパサになったり皮がゴムみたいだったりしてもったいない思いをするかもしれません。逆にべチャットして水っぽい味になるかもしれません。
できるだけレンジでチンするのだけは避けましょう。
フライパンとアルミホイルなら、ド忘れして長時間放置でもしなければ焦げて食べられないまでの失敗はあり得ません。それでいて美味しい。
自信がない人ほどおすすめの方法です。
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