簡単・省エネ・美味しい きっとあなたも土鍋でご飯が炊きたくなる
ほぼ毎日、土鍋でご飯を炊いていますが、この方法で炊くようにしてからは失敗がありません。
美味しさを追求したいという人には満足してもらえないかもしれません。でも、簡単に土鍋でご飯を炊きたいっていう人にはピッタリの方法です
難易度の高い「始めちょろちょろ中ぱっぱ」は不要
土鍋で炊いたご飯は、本当に美味しいんです。
食べたことがある人ならわかるだろうし、食べたことがなくても美味しいだろうなって想像できそうでしょ?
「でも炊くのが難しいんでしょ?」
「火加減が難しそう…」
「目が離せないからなー」
やってみるとそうでもないんですが、イメージで難しく感じるんですよね。
「始めちょろちょろ中ぱっぱ赤子泣くとも蓋取るな」って聞いたことがありますか?これは美味しいご飯の炊き方を表しています。
「始めの火加減を中火にして、中ごろで強火にする、途中でふたを取ってはいけない」という意味です。この火加減とかタイミングが難しいんですよね。
でも自分がいつも炊いている方法では、この火加減が不要です。
失敗しない土鍋ご飯の炊き方
わかりやすく、1合のご飯を炊くときの材料です。自分の場合は0.5合を炊くので水の分量を半分にしています。0.5合ならお茶わん1杯分です。
土鍋でご飯を炊く0.5合のレシピと炊き方に失敗しても助かる方法
材料 お茶わん約2杯分
- お米 1合
- お水 200cc
美味しさを追求するなら水は少な目、180~190ccくらいが良いのですが、難しい&めんどうでしょ?わかりやすさを優先させて子の量にしています。
お米を研ぐ
いまのお米は精米がちゃんとしているので、昔みたいに体重をかけて研ぐ必要はありません。逆にお米が割れる原因になってしまいます。
手の形を爪を立てるような形にして、円を描くように研ぎます…いや、洗うと表現した方が良いかもしれません。お米に着いた汚れを取る感覚です。
3~4回ほど水を替えながら研ぎます。水が透明になるまでやってしまうと、うま味まで洗い流してしまうので、そこそこで大丈夫です。
加水
研いだお米をたっぷりの水に浸します。水加減は後で計るのでここでは気にしなくても大丈夫です。
時間は30分くらいですね。季節によって時間を変えた方が良いとか言われていますが、適当です。何か別の作業をするかテレビでも見ていましょう。
朝に研いで、仕事から帰ったら炊くようにしてもいいです。その場合は冷蔵庫にでも入れておきましょう。
聞いた話によると、お寿司屋さんは2日ほど浸けておくらしいです。だから時間に神経質になる必要はありません。安心してください。
ご飯を炊く
炊き方はたったこれだけです。
- 中火にかける
- 噴きこぼれたら火を止める
- バスタオルでくるんで20分ほど放置する
加水していた水を切って200ccを土鍋に入れますが、お米をざるにあげて…とかしなくても良いです。手で押さえて、だいたい水が切れていればOKです。簡単にいきましょう。
水加減はすでに書いたように1合につき200ccです。計量カップを使ってますが、炊飯器で水の量を確認するのと同じくらいの適当さです。
水を加えたら火にかけます。火加減は中火です。火が弱いと吸水がゆっくりになるのでお米がよく水分を含んでふっくらしますが、この炊き方では若干水っぽいと感じる人がいるかもしれません。
ゆっくり火を通す理由は、米の中にしっかり水分を含ませるためです。
水分が多いほど柔らかくなります。火にかける時間を長くするために氷を入れて炊く方法もあるくらいです。そのときは氷の分の水は少な目にしましょう。
沸騰して蒸気穴から噴きこぼれたら火を止めます。急がなくても大丈夫です。
噴きこぼすと周りが汚れますが、わかりやすさを優先してます。「蒸気が出てから○○分経ってから火を止める」とか、わかりにくいでしょ?
慣れたら止める時間を少し先延ばしにするとか改善をしてみても良いですね。水分をしっかり飛ばすと粘りと甘みをより引き出すことができます。
火を止めたら、蒸気が逃げないようにバスタオルなどで土鍋をくるんで放置しつつ蒸らします。鍋帽子なんかを使っても良いですね。
蒸らす時間は、他の料理を作りつつ20分くらいでしょうか。これも神経質になる必要はありません。土鍋で炊いたご飯は冷たくなっても固くなりにくいので、おにぎりに最適なくらいです。
できあがり
20分ほど経ったらフタを取ってみましょう。ご飯の甘くて良い匂いが、きっと美味しいんだろうなって教えてくれます。
仕上げにしゃもじで混ぜて天地をひっくり返して余分な水分を取っておきましょう。
土鍋は保温性が高いので、時間が経っても冷めにくく、冷めても固くなりにくいので美味しさが持続しますよ。
美味しく炊くための小技
すでに書いた方法でも十分ですが、素人でもできる美味しくご飯を炊くための小技をいくつか。
- 水は冷水を使うと粘りが増す(水を減らして氷を入れてもOK)
- お酒を加えるとふっくらして艶が出るする
- ハチミツを入れると甘みが増してふっくらする
- 出汁用の昆布を入れると味に深みが出る
- 備長炭を入れるとふっくらする
- もち米を少し加えると粘りが出る
- お酢を少し加えると痛みにくく、長持ちする
これ全部同時にやったら、どうなるんですかね?
土鍋で炊くと省エネになる
炊飯器を使った時の電気代と土鍋を使った時のガス代、どちらが安いかはわかりません。だけど電気を使っている時間(約45分)に比べたらガスを使っている時間(約10分)の方が短時間ですみます。
ね、省エネを考えたら土鍋の方が優れていると思いませんか?
大きな土鍋を使ってまとめて炊いて小分けにして冷凍しておけば、その差はさらに広がります。しかもこの炊き方を覚えてしまえば、炊く量が増えてもやり方は変わりません。
毎日のことだから、簡単に炊けるのがうれしい
美味しさを追求するなら、もっと良い炊き方があります。でも土鍋を使ってこれ以上に簡単(適当?)な炊き方ってないと思いませんか?それでも十分美味しいんです。
それに、このやり方だと土鍋にご飯がくっつくことが少ないから、後片付けも簡単なんですよ。
最後に、最大のポイントをもう一度。目を離していても「中火にして噴きこぼれる音がしたら火を止める」。これさえ忘れなければ失敗のしようがありません。たったこれだけで初めてでもふっくら美味しいご飯が炊けます。
それでも万が一、焦がしてしまったら重曹で簡単に取れます。その辺の試行錯誤は「土鍋についた焦げの落とし方 一番簡単に取れたのは?」の記事にあります。