家事

布団のクリーニング頻度 ドライor水洗いそれとも保管だけ?

更新日:

気温が上がって来たら羽毛布団は使いませんよね。で、収納はどうしていますか?

クリーニングできれいに洗って保管もしてくれるサービスは、清潔でフカフカな布団になるしオフシーズンは場所を取らないので便利ですが意外な盲点がありました。

単純に収納スペースの問題で毎年預けているなら仕方がない部分もあります。でも高価な羽毛布団を長持ちさせるため考えているなら、考えを改めないといけないかもしれません。

スポンサーリンク

布団をクリーニングに出す最適な頻度は?

冬物のコートとかは、使わない時期にクリーニングで保管してもらうのが便利です。でも布団となると別です。料金にも幅があって、だいたい3,500円~5,000円くらいでしょうか。1つならまだしも、家族分となれば、場合によっては諭吉先生が何人か必要で結構な出費になります。

「でも押し入れもクローゼットもいっぱいなんだよねー」ってことでしかたなく毎年預ける以外の選択肢がないところもあるでしょう。たしかに空調などの保管設備のしっかりしたところで預かってくれるのだから、家のジメジメした押し入れでダニやカビに悩まされないだけマシですもんね。

ところが羽毛布団を大事に使おうと考えた場合は、毎年預けるのは問題があるかもしれません。じつは頻繁なクリーニングは羽毛の寿命を縮めるし、羽毛の保温性を落とす可能性があるのです。

「でも1年に1度なら平気じゃね?」

素人ながら、そう思っていた時期がありました。ところが羽毛布団の専門家によれば、質を落とさずに長持ちさせるには、羽毛布団のクリーニングは5年に1度で良いそうです。

他にも「公衆浴場における衛生等管理要領等の改正について」という厚生労働省の資料の「旅館業における衛生等管理要領」によれば、寝具の管理についてこのような記述があります。

布団及び枕にあっては、6月に1回以上その汚れ等を除去するため丸洗い(洗濯物に洗剤液及び水を直接吹きつけるなどして行う洗濯方法であり、もみ洗い処理工程がないものをいう。以下「布団丸洗い」という。)を行うことが望ましいこと。この場合、布団丸洗いは、前記と同様の効力を有する加熱処理工程を含めることが望ましいこと。

そして「前記と同様の効力を有する加熱処理工程」には、天日干しまたは布団乾燥機で熱消毒をする頻度の参考になることが書かれています。

布団、枕、毛布及びこれに類するものは、日光消毒と十分なはたきを適切に行い、1月に1回以上、その中心部の温度をおおむね60℃30分間加熱乾燥する方法又はこれと同等以上の効力を有する方法による加熱処理(暫定的処理基準とする。)を行うことが望ましいこと。

またアトピーなどのアレルギーを持っている人の話を聞いてみたところ、半年に1度クリーニングを出すようにしたら症状が和らいだそうです。

つまりアレルギー体質で清潔を保つ必要がある場合を除いて、毎年のクリーニング+保管サービスは羽毛布団の寿命を縮める行為だということです。商売をしているのでなければ、来客用の布団はさほど神経質になりませんよね?…ね?

さらにクリーニングの仕方も石油系の薬品を使ったドライクリーニングなのか、それとも水洗いなのかによって効果が違いがあります。

羽毛布団はドライクリーニングと水洗いどっちがいいの?

布団の洗い方には有機溶剤を使うドライクリーニングと水洗いがあります。対して布団の汚れには汗やフケやアカ、ダニやほこりなどです。

自分なんかはクリーニングというとドライの方を思い浮かべます。ドライクリーニングで使う有機溶剤は油溶性の汚れには強いのですが、水溶性の汚れにはあまり効果がありません。

布団の汚れの中で油溶性の汚れというと皮脂汚れなんかがこれに当たります。水溶性の汚れは、アカやフケなどのタンパク質やアンモニア(おしっこ)や塩分などです。つまりドライクリーニングよりも水洗いの方が該当する汚れの種類が多いということです。

だから布団のクリーニングに出すときには、水洗いであることを確認した方が良いでしょう。フランチャイズだと受け取りだけして洗いの専門業者に丸投げします。

それにクリーニング屋は布団の専門家ではないので「専門なんだから詳しいだろう」と考えるのは早計です。丸投げでなく自分のところで汚れを落とすとしても、汚れを落とす専門家ではあっても羽毛布団の専門家ではありません。

もしかすると羽毛の質を落とさないという知識が薄い可能性もあります。クリーニングのプロで素人とは比べ物にならないくらい勉強しているといっても専門というか、得意分野がありますから。

なので少なくとも水洗いをしてくれるクリーニング屋なのかは、利用者の側で選ぶようにした方が良いのではないかと思うのです。

ここまではクリーニングのことが中心で、特に事情がなければクリーニングは5年に1度くらいで良いと書きました。ここで疑問に思いませんか?

クリーニングした後の4年はどうするのか、と。実はこれが意外な盲点でした。

スポンサーリンク

羽毛布団のクリーニングと保管は便利だが…

じつは布団の保管だけのサービスはありません。どこもクリーニング+保管なのです。考えてみれば、クリーニング業者が預かりサービスをしているようなので納得なのですが。

視点を変えてトランクルームとかはどうだろうかとも思うのですが、空調があっても布団のことを考慮した作りにはなっていないので、臭いが付くなどの理由でおすすめできません。収納スペースが足りずにすでに借りているならと期待したのですが残念です。

結論的にはアレルギーへの対策や予防の意味でも、1年に1度くらいはきれいに洗って清潔を保つのは良いことなのかなと思います。

布団の専門家の言う通り、羽毛へのダメージは避けられません。でも毎年きれいに洗ってもらってオフシーズンは保管してもらうのが、収納スペースやカビなどの面からも心配なくトータルで見て良いと思うのです。

たとえば結婚したときに奮発して高級なものを思わず買っちゃったのであれば、思い入れと利便性のどちらが大事か考えて見ましょう。

さいごに

羽毛布団のクリーニングは毎年するものだと思っていたり、保管のために利用していた人にとっては5年に1度でよいという情報は意外ではありませんでしたか?

とはいえ、清潔を保ちつつ収納場所に困ることがないのはメリットだとも思います。大事に使いたい羽毛布団を良い状態のまま長く使いたいという事も考えて何が最善なのか、検討してるきっかけにはなったでしょうか。

スポンサーリンク

-家事
-

Copyright© キョウミのトビラ , 2024 All Rights Reserved.