「あれ、いまナニ食べてたんだっけ?」
マクドナルドの新メニュー「ベジタブルチキンバーガー」をさっそく試してみたところ、食べた瞬間の感動がほとんどなく、気がついたら食べ終わっていました。
野菜(コーン、にんじん、えだまめ)を練りこんだチキンパティ。「野菜中心のヘルシーなバーガーが欲しい」という消費者の声へのマクドナルドからの回答です。
野菜ソース、トマト、レタスも使われているとはいえ「野菜中心」という印象には程遠いバーガーです。野菜が食べたくてこのバーガーを選択する価値までは見出せそうにありませんでした。
健康志向な人や「野菜を使ったメニューを」という女性がターゲットの商品です。どうせなら「子供に高カロリーなチーズバーガーより野菜を使ったベジタブルチキンバーガーを」とマクドナルドをよく利用する家族にアピールした方が良いのでは?
「野菜を食べた!」の満足は得られない
パティにもソースにも野菜が使われていて、これまでのマクドナルドのメニューからすれば野菜比率が高く、がんばっています。特製のベジタブルソースは印象に残る味付けで、全体をまとめる役割を十分果たしています。
そしてカロリーは293kcalと、マクドナルドの中ではハンバーガー(275kcal)に次ぐ低カロリーメニューです。
男性が食べるにはボリューム不足でしょう。「お父さんはメタボだから」という家族からのやさしい声がない限りは食べることはなさそうです。
チキンはどこ?
どういう商品なのかをすっかり忘れていて、チキンの塊が入っているのと勘違いをしていました。しかも写真のソースをチキンと勘違いしていたようです。
こんな勘違いは自分だけと思いますが、チキンはパティに使われています。ポロポロと崩れることはなく、食べやすく加工されている反面「チキンを食べた!」という満足感がありません。
もっと味付けで印象を強くした方が良いのではないかと思うのですが、これまでのマクドナルドを考えるとしょっぱい方向にしかいかなそうです。
ヘルシーさをアピールするにはこの味で良かったのかなあ。
足りないのは歯ごたえ?
食べた印象にベジタブルもチキンも残らないのは、歯ごたえがあまりないからではないからではないかと。
チキンは塊ではなくパティになって柔らかく、野菜のシャキシャキ感もない。使っている野菜の量はそこそこあるのに残念な結果になっています。
セットのポテトもあって、食べた満腹感はあるものの何バーガーを食べたのか忘れるのも早いことでしょう。
子供にはチーズバーガーよりベジタブルチキンバーガーを
子供向けとして「モグモグマック」という商品もでました。これはベジタブルチキンバーガーからレタスとトマトを抜いたもののようです。また、パンズも通常のハンバーガーと同じものを使用して小ぶりなようです。
モグモグマック | McDonald's Japan
マクドナルド的には女性はベジタブルチキンバーガー、子供はモグモグマックと棲み分けしを考えているのでしょうか?
ボリュームを抑えて子供向けとしたのなら、せっかくの野菜を抜いてしまっては意味がないですよね。それよりも「子供にもっと野菜を」とベジタブルチキンバーガーをアピールした方がメニューも一本化できて良さそうに思えるのですが。
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