忘年会では普段交流の無い他部署の人や上司が出席されることも多く、お酒の席に慣れていない新入社員にとっては「嫌いなイベント」の一つではないでしょうか。
お酒が飲めない人にとっては、お酒の席に参加する機会も少ないのでなおさらですよね。そんな忘年会で知っておいて損のないマナーとして、お酌のタイミングと料理のとりわけがあります。
細かい飲み会でのマナーは後々覚えていくとして、応用範囲が広くて好印象を与えられる2つのマナーを身に着けてしまいましょう。
忘年会で新入社員が知っておきたいマナーとは
忘年会に限らず、新入社員には気を使わなくてはいけないと思っていませんか?これは「下っ端をこき使う」という意味合いではなく、人となりを見るためのチャンスと見られています。
いくつか押さえておきたいマナーはあります。かと言ってマニュアル化されているわけではありませんし、会社によって、部署によって、人によって、さまざまです。
そんな中で「ここを押さえておけば何とかなる」ポイントは2つあります。
- お酒がなくなる前にお酌する、オーダーする
- 料理を取り分ける
この2つは忘年会以外の飲み会でも必要とされますし、社外の人が同席するときに威力を発揮します。仕事の上でも一目置かれるようになるかもしれません。
また、先輩が後輩にこれができるようになると「優しい先輩」と印象付けることができますし、上司からは「面倒見の良いヤツ」と思われて良いことばかりです。
ビールをお酌するタイミング
大抵のお酒の席はビールから始まります。好き勝手に注文しで好き勝手に飲む飲み会なら良いのですが、忘年会が瓶ビールだと最悪です
だってお酌をしなくてはいけませんから。
本来はしなくてもよいのかもしれませんが、暗黙に「新入社員はお酌をする」ことを求められているような気がします。そう思い始めたら”ベストなお酌タイミング”がわからないあなたは、おなかが痛くなってしまうかもしれません。
「まだ入っているのについでもいいのだろうか?」
「拒否されたらどうしよう」
「つごうと思ったら、別の人に先を越されてしまった」
そうして一度もお酌をできないまま、座りっぱなしで忘年会は終了。…最悪です。
コップ1/3がベストタイミング
お酌のタイミングがわからなかったら、声をかけるのが一番です。コップ1/3以下なら声をかけて大丈夫です。ビール瓶を片手に「どうぞ」と声をかければ、だいたいが「ありがとう」とつがせてくれます。
だいたい中身が少ないのにコップをよく触っているのはついでほしい合図なので、そこを見計らいましょう。
拒否されても気にしてはいけません。「残っているところにつがれるとマズくなる」と考える人もいるからです。もしかすると次はビール以外が飲みたいのかもしれません。
そんなときは最後の一滴を飲み干し上を向いている間にビールを用意して、終わったところで「どうぞ」と言いましょう。
「いや、つぎは別の飲むからいい」と言われたらメニューをもって「なに頼みましょうか?」と聞けば完璧です。
あと最後の一滴は自分につぎましょう。緑茶と違って、ビールは最後の一滴に価値がありません。
料理を取り分けるコツ
家でやっていないと難しいのが料理のとりわけです。残念なことに、社会に入ると男女関係なく新人が取り分ける機会が増えます。
「量を均等に」
「足りなくなったらどうしよう」
不安なことだらけでも気にしなくていいです。周りが求めているのは、完ぺきな給仕ではありません。気を使える人間かどうかを見ているだけですから。
なお料理を取り分けるのは最初の一回だけです。ケチくさくならないように少量を盛ってあげましょう。酒飲みのツマミは量より種類です。お酒の弱い人には多めでもいいかも。
おかわりは、席が遠くて取りにくい人以外は各自がとるのがマナーです。「それとって」と声をかけられなければこちらから声をかける必要もありません。
料理も最後の一口は自分でとりましょう。残飯処理を先輩や上司にさせてはいけません。
まとめ
お酒が弱い人や場に慣れていない人ほどお酌と料理のとりわけをやるといいですよ。
気を遣うのは疲れるからいやかもしれませんが、嫌いな酒を飲まずにすみます。その上好印象を持ってもらえて一石二鳥です。
さらによいのは管理職と呼ばれる人であれば、名前は憶えてくれなくても「あの、よく気がつくやつね」と記憶に残るので、仕事がやりやすくなることです。
新人が失敗するのは当たり前。見ているのは失敗するかどうかではありません。気を使える人間かどうかを見ています。
失敗を恐れずに乗り切りましょう。2年目はあなたも先輩なので、楽しむ側に回れますから。