博多祇園山笠は福岡市博多区の櫛田神社の氏子たちによるお祭りです。元々は祇園祭の一つでしたが、長い歴史の中で山笠と言われる山車が登場するようになり、今では「博多祇園山笠」という名称となり、国の重要無形民俗文化財に指定されています。
飾り山が設置されている場所と博多祇園山笠へのアクセス方法を紹介します。
博多祇園山笠とは
博多祇園山笠は福岡だけではなく、九州を代表するお祭りです。その歴史はとても古く起源はなんと1241年にあります。ただ歴史のあるお祭りというだけではなくて、国指定の重要無形文化財でもあるので、日本文化の継承という面でも非常に価値のある大イベントです。
山笠とは、祭りに使用される神輿・山車のことで、博多地区では祭りの際に御霊を宿らせるものを山笠や「ヤマ」と呼んでいます。
博多祇園山笠のメインである山笠は、舁き山笠と飾り山笠の2種類があり、祭り期間に展示用として商店街などに置かれ、舁き山笠は山笠をかつぐ舁き手によって市内を回るために使用されています。舁き山笠が市内のコースを回るのは7月10日にスタートします。
以前は飾り山笠も祭りの最中に舁き山笠同様かつがれていましたが、明治時代に路面電車が開通して上空に架線が張られたため、架線より高さの高い山笠の運行が不可能になりました。そこで、高さのある飾り山笠は展示用となり、高さの規定以内の舁き山笠を運行用にしたといわれています。
舁き山笠をかつぐ時の「おっしょい」という掛け声は、日本音百景100選に選ばれています。博多祇園山笠ならではの掛け声ですので、このお祭りでしか聞くことができません。
博多祇園山笠のクライマックスである「追い山」は、まさに祭りが最大に盛り上がる行事で、約5kmの追い山コースをゴール目指して懸命に舁きます。1番山笠から8番山笠までの8つの山笠が順に舁き回る様子は、まさに祭り最大の見所ともいえます。
博多祇園山笠 飾り山が設置されている場所は?
博多祇園山笠はスケールも大きく派手さも抜群ですから、全国にファンも多く毎年たくさんの観光客がやってきます。福岡はアジアとの交流の窓口でもあるので、海外からの観光客もたくさんやって来ます。
お祭りの時期は毎年7月1日から15日の約2週間です。この期間には10メートル以上の壮大な飾り山笠が福岡市内のい至る所に設置されます。その数は合計で14個です。
No | 場所 | 住所 |
---|---|---|
1 | 東流 | 福岡市博多区上呉服町10 |
2 | 中洲流 | 福岡市博多区中洲4-4-10 |
3 | 千代流 | 福岡市博多区千代1-17-1 |
4 | 上川端通 | 上川端通 福岡市上川端町9 |
5 | 福岡ドーム | 福岡市中央区地行浜2-2-2 |
6 | 博多駅商店連合会 | 福岡市博多区博多駅中央街1-1 |
7 | キャナルシティ博多 | 福岡市博多区住吉1-2 |
8 | 川端中央街 | 福岡市博多区上川端町12 |
9 | ソラリア | 福岡市中央区天神2-2-43 |
10 | 新天町 | 福岡市中央区天神二丁目9 |
11 | 博多リバレイン | 福岡市博多区下川端町3-1 |
12 | 天神一丁目 | 福岡市中央区天神1-4-2 |
13 | 渡辺通一丁目 | 福岡市中央区渡辺通1-1-1 |
14 | 櫛田神社 | 福岡市博多区上川端町1-41 |
すべての飾り山を見よう思うなら、どこに設置されているのか把握しておいた方がよいしょう。櫛田神社や上川端通、千代流などにありますが、福岡ドームのものなども見やすいですね。その中でも特に見ておきたいのが唯一の走る飾り山笠である上川端通のものです。
飾り山笠は美しくて華のある博多人形の精髄が詰まっています。櫛田神社に向いている表は歴史的なモチーフ、裏側の見送りの部分はアニメなどの自由度の高いものとなっているので、裏まで見ておくのが鑑賞のコツですよ。
博多祇園山笠へのアクセス方法
最終日に行なわれる追い山には、毎年100万人を超す観光客が訪れるために大変な混雑が予想されています。そんな気になる博多祇園山笠のアクセス方法ですが、混雑が予想されていますので公共の乗り物で来られる方が良いでしょう。
博多祇園山笠が行なわれるのは福岡市の櫛田神社からです。櫛田神社へのアクセスは電車を利用するとJR博多駅から徒歩でおよそ12分、地下鉄の祇園駅から徒歩でおよそ5分となっています。西鉄バスも運行していますので、こちらも合わせて利用してみてください。
櫛田神社や神社周辺にも駐車場がありますが、博多祇園山笠の期間中は交通規制をされています。そのために一部の道路は通行ができません。できるだけ公共の乗り物を利用するか、それ以外の場所に車を停めて来られると良いでしょう。
また追い山の日は大変な混雑が予想されていますので西鉄バス、市営地下鉄、西鉄電車共に臨時便が出ており、早朝から利用できますのでアクセス方法以外にもダイヤも調べておくと良いでしょう。
さいごに
このように、博多祇園山笠追い山は、驚くほど勇ましい男たちの姿が間近で見て楽しめると高い評判を集めています。
今年の旅行の予定に組み込んでみてはどうでしょうか。