友人4人で、南米方面へ卒業旅行に行くことにしました。
4人全員が国立大学の女子学生で、しかも、卒業前に国家試験がある学部の学生でしたので、当然卒業旅行出発ぎりぎりまで国家試験勉強に追われまくっていました。
私立大学ではときどき耳にしていたのですが、最終学年はほとんど国家試験勉強だけで卒業研究なんて形だけ、とか。実習も早い時期に終わっている、とか。国立大学では国家試験があろうとなかろうとおかまいなし!卒業研究も当然のごとくあります。なんとも大変な最終学年でした。
激安ツアーでとにかく安く南米へ!
ですから当然、卒業旅行のための軍資金を得るアルバイトもできず、少ない予算で行けるところを探しました。
少ない予算で行ける、というと、近場を考えればよいのでしょうが、就職してしばらくの間は、長い休みがとれるかどうかわかりません。となると「時間だけはある卒業前にいきたい」「少し遠方へいってみたい」ということで、南米を選びました。
距離だけでも結構あるところですから、普通に考えたら当然旅行代金はとても高くなります。当然大手の会社は予算オーバーで、聞いたことのないようは名前の会社のツアーにすることにしました。ツアーとは名ばかりで、添乗員さんも係員さんもいるようなものではなく、まあ、航空券とホテル、移動のチケットつきのまったくの個人旅行のようなもの、といった印象でした。
できるだけ安い費用に抑えたいという今回の私たちのようなケースや自由に行動がしたい、行きたいところが決まっている、という人向けとでもいいのでしょうか。
悪天候で飛行機が飛ばず翌日の便で行くことに
せっかくの卒業旅行ですし、女4人で集まっての旅行ですからルンルン気分で成田から出発しました。
途中、アメリカで経由して南米に行く予定だったのですが、まず、アメリカ、ロサンゼルスで、次に乗る飛行機が悪天候のため、飛ばない、ということになりました。さて、困りました。ということで、ツアー会社に電話連絡をしようとしましたが、これがまったく話にならない対応で「航空会社になんとかしてもらえ」と言うのです。しかたなく自分たちで航空会社に交渉することになりました。
幸い英語の堪能なメンバーがいたので、そのメンバーに代表で交渉してもらいましたけど、相手は私たちの足元を見ているようで、そっけない対応でした。
結局、私たちは空港で翌日の朝の飛行機を待つことになりました。とはいっても女4人、空港で過ごすのはかなり不安がありましたが、それでも、一人じゃない、という強さもあり、いろいろな話をしていると朝になりました。ようやく、飛行機が確保できて、1日遅れで、リマに移動することに。
飛行機が到着しても荷物がでてこない!
ようやくリマについて、さあ、観光だ!と張り切り、荷物が出てくるのを待ちました。でも、待てど暮らせど、一人の友人のスーツケースが出てこない!おかしい!きっと、昨日の飛行機が飛ばなかった件で、スーツケースがどこかにいってしまったのではないか、と思われ、ここでも、航空会社のカウンターに出向いて交渉しました。
ただ、この交渉、英語が堪能な友人であってもかなり苦労しました。航空会社の人も英語はネイティブではないみたいだし、こっちも、かなり難しい事情説明をうまく交渉のなかでしようとすると、いくら英語が堪能といっても限度があります。
結局、航空会社の人が「探します」と言うので、それを信じるしかない状態になりました。
航空会社と荷物紛失の交渉をした結果
スーツケースの出てこなかった友人は幸いにして普通の体型、で、ほかの子の服を少し借り、下着や一部の服は現地調達。そんな状態なので選り好みは言ってられません。そのために写真には写りたくないような服装となってしまいました。
化粧品やその他の細々したものは分けてもらい、なんとか9日間の旅行を過ごしました。
結局その子のスーツケースは最後まで出て発見されず、日本に戻ってからも、航空会社と交渉をしましたが、結局わずかな保証金でごまかされた感じです。
学生旅行でお金がないからと格安会社を利用したから仕方ないのかもしれないですが、飛行機は遅れるわ、スーツケースはなくなるわ、で踏んだり蹴ったりの旅行でした。おまけにケチって、海外旅行保険は最小限にしていたし。
教訓としては、お金をどこにかけるのか、も考えて旅行をするべきだ、ということです。今となっては、そういったトラブルも含めて懐かしい思い出ですが。