革靴とそうではない靴を履いた場合、その違いがどう現れると思いますか?経験談を元に革靴の魅力について参考になるお話をします。
革靴ではない靴で登山を行うと耐久性の面と防水性の面で劣る点があます。
特に運動靴にいたっては、機能性は良いですが山登りのような過酷な環境下では機能面は劣ります。
使い続けていると最終的には、泥水を吸うばかりで山の天候の変化に耐えることが出来ない品物になってしまうのです。
それだけではない、革製登山靴のメリットを知ってください。
使い慣れていくことで快適性が上がるメリット
革靴や革ジャンなど革製品は、使い慣れていく上で徐々に体の一部のように馴染んでいくことが特徴です。
もちろん体の一部のように馴染むまでは時間がかかりますし、オイルを塗って皮を柔らかくしたりと手間もかかります。
その手間をかけた見返りは、足にちょうど良いフィット感です。
運動靴でもフィット感はありますが、徐々にそのフィット感も失われていきたい急性の面でも劣ります。
革の場合は革自体が耐久性が高く、お手入れさえしていれば穴が開いたりすることはまずありえません。多少傷はつくかもしれないですが、磨き上げれば傷を消したりすることもできますし。
合成繊維とは違い、型崩れし難いのも特徴です。合成繊維は軽くて形を維持しやすいのですが一度形が崩れると元に戻せません。
革靴の場合、形が壊れてしまってもある程度は器具などを靴に入れて形を再度元に戻すことが出来ます。
お手入れ次第で水の浸入を防ぐ期間を延ばせる
登山をしていて厄介なことと言えば雨でしょう。
雨水の浸入を防ぐと言う意味合いでは革靴はとても優秀です。正確には革靴に使用しているワックスがとても優秀で水の浸入を防ぎます。
このワックスですが、合成繊維で出来ている革靴モドキの場合、ワックスが内部に浸透しません。
そのため表面上の水を弾くことしかできず、表面に塗布したワックス自体、合成繊維には引っ付いていませんので流れ落ちやすくなるのです。
当然ワックスが流れ落ちれば水を弾かなくなります。
合成繊維の場合、最初作られた際に、防水処理として特殊な塗装などをして塗料で防水していますのでその塗料が落ちてしまえば防水効果は失われます。
また、防水スプレーを振り直してもスプレーの成分が定着しません。
要は合成繊維は素材が何であるかを理解した上でそれに応じた防水加工をしないといけないので、革のように専用の防水加工を施す製品が無いということです。
そのため、お手入れのしようがないので防水加工処理をすることができないのです。
オイルレザーがメンテナンスを手助けしてくれている
革靴の中には革をオイルに漬して予めコーティングしたオイルレザーと言う素材が使われている物があります。
これなら革自体が水の浸入を防いでいるので、お手入れをする回数を減らすことができます。
オイルレザーであれば、革に含まれているオイルが完全になくならない限りはメンテナンスを頻繁に行う必要はないです。
ただしあくまで、メンテナンスの回数を減らすための工夫をされた靴と言うだけです。メンテナンス自体をしなくても良いわけではないので勘違いしてはいけません。
ただ、オイルが浸透している分、撥水がよく登山など山の表情が変わりやすい場所にはうってつけの靴になります。
さいごに
改めて、革製登山靴のメリットをまとめてみましょう。
- 使い続けることで得られるフィット感
- オイルレザー素材なら革自体に撥水効果がある
- メンテナンス回数が減らせる
革靴の利点は耐久性が高く、修理も実はそれほど難しくなく、革靴のそこを張り替えるだけで修理を出来ることです。
丈夫さとしての耐久性もそうですが、革靴自体にオイルレザーを使用するなど工夫を凝らすことによって撥水効果としての耐久性も高くなっています。
頻繁にする必要性は低いとはいえ、メンテナンスは必要です。その方法をネット動画、雑誌で学び、ある程度革靴に慣れてから山登りに挑戦するとよいでしょう。
革靴は、きちんと手入れをすれば10年以上履き続ける事だってできますからね。