登山の楽しみってなんだと思いますか?
「きれいな景色を見る!」それも一つの答えですね。
「身体を動かすことが楽しい!」という方もいらっしゃるでしょう。
季節によっては「桜や紅葉を見て、自然の魅力に浸りたい!」というのもありますね。
山の楽しみ方は人それぞれ。逆に言うとそれだけたくさんの楽しみ方が山にはあるのです!
「ただ登って終わり」「山頂の景色がきれい」山登りの魅力がその程度だとしたら、本当にごく一部の人しか山登りに興味持つことはなかったでしょう。
まだ登山の楽しみを半分も体感できていないあなたに向けて、登山の楽しみを何倍にもする秘訣をご紹介します。登山の楽しみは登る前、いまこの瞬間から始まっているのです。
登山ビギナーにおすすめの楽しみ方 予習と復習は絶対してほしい!
山の楽しみ方がたくさんあることは先程お話ししましたね。山はとても大きく、多くの場合複数の登山路が用意されています。当然、どのルートを通るか?で楽しみ方は大きく変わります。
行くたびに新しい楽しみに出会えると言っても過言ではないほど。会うたびに新しい魅力に出会えるなんて、素敵な女性への口説き文句みたいで恥ずかしいですね。忘れてください。
とにかく「どう楽しむか」を決めるためにはまずその山がどんなところなのかを知るのが先決です。山を事前に知ること、つまり「予習」が一つ目のキーワードなのです!
予習にはたくさんの方法があります。例えば、登ろうとしている山の情報をWikipediaで調べたり、TwitterやInstagramで検索して写真や体験談見るのもいいでしょう。とにかく予め上る山の情報をインプットすることで、「その山をどのように楽しむか」を事前にイメージできます。それによって山を何倍にも楽しむことができるようになります。
「あ、これあそこに写真があった!実際に見るとすごい傾斜だな」
「あの滝、しぶきがあんなに上がってる。動画とは迫力が全然違う!」
初めて見る驚きもあります。でもどこに何があるのか、行ったことのある人の印象などを前もって知っていると、現地に行ったときに新たな発見があるのも楽しいものです。
例えばこちらのサイト( http://www.yamaquest.com )では、山の情報が登山難易度別にまとめられているだけでなく、おすすめの季節や服装・装備の注意点まで一目でわかります。他にも先に登られた方の体験記や写真もあり、まさに「予習」にはぴったりなサイトです。
少し話は横道にそれるのですが、山に登った後って、なんか無性に人に話したくなるんですよ。「あそこの景色が超よかった!」とか「頂上の直前めちゃくちゃキツかった。」とか。
正直、興味のない人にとっては超絶どうでもよすぎる情報だとは思いながら話してしまうんです。でもそんな情報も「予習」する人にとってはとても有益。そんな登山男子の悲しい習性をぜひうまく利用して、効果的に予習しちゃいましょう。
そして、もう一つのキーワードもこの悲しい習性に関連しています。登山の後に振り返ること、ズバリ「復習」です。山で撮った写真や通ったルートを後で思い出に浸る。そしてそれを他の人に話す、ここまで来てやっと登山の楽しみを楽しみ尽くしたと言えるもの。
よく「家に帰るまでが遠足です」といいますが、「人に話すまでが登山です」とも言えるのかもしれません。
登山中のつらい経験と最高の体験が相まって、強烈なβ・エンドルフィンによる達成感を味わった記憶が残っているだけに、つい人に話したくなっちゃうものですが、ぜひ人に話すなりSNSでつぶやくなり、登山記を書くなりしてみてください。
一度登った山の振り返りをすることで、思い出に浸れるだけでなく、次に活かすこともできるんです。「あの景色の写真、もっと光の加減をうまく撮れかもたな」とか「頂上付近でキツくなったな、次はもっと休憩を入れようか」とか。ここでの振り返りが全部、次以降の登山をもっと楽しくすることにつながります。
人間には短期記憶と長期記憶と言うものがあります。一度体験しただけではどうしても忘れてしまうもの。ただ、何度か振り返り記憶を辿ること(これを維持リハーサルと言います)で、忘却を防止し、短期記憶から長期記憶へと移管することができます。
特に、振り返った記憶を文章などにアウトプットすることで、維持リハーサルの効果が高まるとも言われています。ぜひ「復習」を心がけてみてください!
山登りの魅力を最大限に引き出すアプリYAMAP
山の楽しむための「予習」と「復習」の両方できるアプリが「YAMAP」です。
このアプリは一言で言うならば、「予習→登山本番→復習」を一つの流れでできるもの。そのために「地図・活動日記」「行動トラッキング」「タイムライン機能」の3つが備わっています。
まずは「予習」。YAMAPでは日本全国の山の基礎情報に加え、地図データも完備。それだけでなく、これまでその山に登ったことのある人の活動日記も閲覧できます。この活動日記はルートに沿って書かれているため、実際に自分が登る時のことをリアルにイメージすることができます。
次に「登山本番」。ここでは地図が非常に役に立ちます。道中自分が今どの辺りまできたのかを簡単にわかるだけでなく、水平距離、累計高低差、果ては消費カロリーなんてデータも記録して登山の達成感を盛り上げます。
何より自分の行路をトラッキングデータとして記録できることが魅力でしょう。「こんなにカロリー消費できた!」なんて、ダイエットやトレーニングなどの記録にも役立つのが何気にポイント高い。
そして最後に「復習」。これは先ほどの「活動日記」機能をフル活用しましょう。「活動日記」も普通にコメントをつけるだけでなく、道中撮った写真を登山ルートに沿って記録することが可能です。ですので、一度記録しておけば、いつ振り返ってもその時のことが克明に思い出せます。
しかも、活動日記はSNSのように公開することが可能です。日本全国の山好きの方々と活動日記を通して交流することができます。自分の書いた「活動日記」が次に登る方の「予習」教材になったりするわけです。まさに登山で繋がる絆、登山ニケーションですね。
さいごに
もちろんこのアプリ以外にもたくさんのアプリがあります。繰り返しになりますが、登山を楽しむために大事なのは「予習」と「復習」。これだけで登山の楽しさが何倍にもなりますよ。ぜひ試してみてください!
皆様の登山ライフが実り多きものになりますように。
こちらの記事も参考になります
登山を形から入る初心者の服装はユニクロ+αでおしゃれと機能を両立