病院の診察の順番待ちって、なぜあんなに時間がかかるんでしょうね。先日も午前中の早い時間に行ったにもかかわらず順番が来たのはお昼近くでした。
待っている間はヒマだし、長く感じるしでイライラ…ついつい貧乏ゆすりをしてしまいませんか?
こんなとき、どんなことをして待ち時間の暇つぶしをしたらよいでしょうか。
病院の待ち時間にできる暇つぶしは?
診察待ちの間にできるヒマつぶしには、オーソドックスなものから個性的なものまで様々なものがあります。
・テレビを見る
個人病院やクリニックなどでは待合室にテレビが設置されていますよね。暇をつぶすのには最適でしょう。
ただし弱点が2つあります。
1つ目は音が出ないこと。音を出すと、呼ばれたときに聞き取りにくくなるので仕方ありません。画面に字幕を出してくれているところもありますが、読むのがめんどうではないですか?
2つ目はチャンネルが変えられないこと。テレビに映っている番組は何が良いのでしょうか。無難にNHK?みんなが興味ありそうな情報バラエティ?夏なら高校野球?
待合室にいるのは様々な年齢層ですし、興味も違います。関心のない番組を見せられるほどつまらないことはありませんよね。
とはいえ、待ち時間の暇つぶしとしては王道と言えるでしょう。
・本や雑誌で読書する
多くの病院では、新聞や雑誌、マンガなどが備え付けられています。
この場合の弱点は、気に入ったものがあるとは限らないことです。新聞は置いてある部数に限りがあるでしょうし、雑誌は古い号ばかりなんてことも…。
普段から読書している人なら、普段読んでいる本をじっくり読む良い機会と考えれば、まんざらではありません。
・人間観察
診察に来ている人の服装、表情、仕草、癖から「どんな人なのだろうか」と想像したり、診察や付き添いで来ている人のやり取り、看護師の会話を聞いていたり。
その題材には事欠きません!
病院に限らず、いろいろな場所で使えるので自分なりの楽しみ方を見つけておくと良いかもしれませんよ。
・隣の人とおしゃべり
見ず知らずの人でも病気をネタにすると同族意識が芽生えるのか、意外に意気投合することがあります。
中には気軽におしゃべりとはいかない人もいるかもしれませんが、うまくいけば時間が経つのを忘れることができますよ。
話が続かないなら、そこでやめても大丈夫です。話しかけるネタが見つかったら改めて話しかければ良いのです。
・寝る
最終手段はこれしかありません!普段の睡眠不足を解消する良い機会だと思いましょう…思い込みましょう(笑)
・アイデアを考える
話のネタや仕事の内容を考えるのに適した環境です。ただしうるさすぎるとダメですね。
ホワイトノイズのように、ある程度の雑音は集中力を高めてくれます。他にやることがないので気が散りにくいところもメリットです。
コツは、完璧に仕上げようとしないこと。たたき台にとどめたりアイデアの断片をメモするような軽めの作業に適しています。
・病院内を探検する
ほんとうに具合が悪くて動けない場合はできませんが、ちょっとした病院なら中をウロウロするだけでヒマつぶしができます。
普段馴染みのない病院内ですから、座っているその場で周りを見回してみるだけでも見慣れない物がたくさん見つかります。「何があるのかな~」と好奇心を持ってキョロキョロしてみてください。
もちろん、入っててはいけないところは入らないとか邪魔にならないようにするなど基本的なマナーは守りましょうね。
大きな病院ならコンビニが入っていたりして、雑誌の立ち読みとかもできます。体に負担がかからない程度に時間をつぶしてください。
ただしお菓子を買って待合室で食べるのは避けましょう。スナック菓子を食べる音や食べ物のにおいがするのを迷惑だと考える人がいるからです。飲食コーナーがあれば、そこですませましょう。
病院でスマホは使用出来ないと思ってない?
ここまで触れずにいましたが、スマホで暇つぶしするのが最強です。
スマホ1台あれば、読書やゲームも、場合によっては仕事すらもできます。人によってはLINEやSNSがあれば、いくらでも時間をつぶすことができるでしょう。
大きい病院ではフリーWiFiが使えるところもあるようです。NETFLIXやAmazonプライムビデオのような動画配信サービスを利用するのも良いですね。より良い利用法は、事前にダウンロードして回線を圧迫しない事ですが。
ただし注意が必要です!
待合室でスマホを使える病院は多いのですが、病院内でスマホを触っているのを快く思わない人が一定数います。
その昔、携帯電話の発する電磁波が医療機器に悪影響を及ぼすからと使用を禁止されていた名残です。
病院によっては「通話は通話可能エリアで」とされていますが、これも医療機器の誤動作が…というより、声が大きくなりがちな通話は迷惑だからという理由の方が大きいのです。
そう、電車内のマナーと一緒です。車内と同じようにマナーモードにするとか、ゲームや動画の音を出さないようにするなどの配慮が必要です。
ただし病院という場所柄、待合室でペースメーカーを埋め込んでいる人の隣に座る確率は高いかもしれません。
総務省の調査でペースメーカーの装着部位から15cm程度離れていれば影響を受けないと発表がありました。このような状況になるほど込んでいるなら、マナーとかではなく、使用をやめるべきでしょうね。
服の上からではわかりませんし、いちいち聞いて確かめるのも変です。こんな時こそ日本人の美徳を発揮して、普段よりも周りへの配慮を心がけたいものですね。
病院の待ち時間が長い理由は?
外来診療では「3時間待ちの3分診療」という言葉がありましたが、病院の待ち時間て、なんであんなに長いのでしょうね。
理由にはいくつかあります。
・来院する患者数が多い
医者の能力が劣っていて遅いわけではありません。でも病院の処理能力を超える患者が押し寄せているという意味で、結果的に似たような状況になっていると言えます。
では病院を増やせ!医師の数を増やせ!が解決策化と言えば、そうとも言えません。
・検査に時間がかかる
医師や病院の数の問題ではなく、医療機器の台数の問題でもありません。いくら数を増やしても検査する時間自体を短縮することはできません。
たとえば血液検査には平均40分~60分かかると言われていますし、MRI検査は撮影部位によって変わりますが30分から60分程度かかります。
検査ではありませんが、手術も事前の予想と異なれば時間が押してしまいます。
自分が白内障の手術を受けたとき、ネットで調べた情報では15分くらいでしたが、実際は2時間かかりました。このあいだは医師の時間を独占していますから、他の患者さんの待ち時間が延びるわけです。
・先客がいる
予約をせずに外来診療を受けようとすれば、予約者優先ですから待たされるのは当然です。実体験では、9:00ギリギリに着いたとして午前中いっぱい待つくらいの心の準備はしておきましょう。
解決策としては「早く行って順番待ちをする」しかありません。とはいえ、9:00診療開始でも30分前に入り口前で待つのは当たり前。たいていの病院ではそんな感じでした。
・待ち時間を減らす努力を病院がしていない
これは受け売りの意見込みの話しですが、病院が提供するサービスは「医療」です。そのため、医療以外でのサービス向上にはあまり目が向かないようです。確かに、正確な診断と適切な処置が医師の側から見た最良のサービスですよね。
でも病院という大きな枠で見れば、病院の入り口をくぐってから出るまでで考えてお欲しいと思うのが患者側の気持ちでしょう。
もちろん何もしていないわけではなく、順番待ちを番号札で管理して「いつまで待たされるんだ」といういらだちを見える化したり、携帯での呼び出し、PHSを貸し出すなど、待ち時間を長く感じさせない病院も増えてます。
さいごに
いろいろな待ち時間の暇つぶしがありましたが、多くは昔から知られていることでしたね。あと、いまはスマホがあれば診察までの待ち時間も苦にならないようです。
でも実体験からすると、いくらスマホがあっても眼科の待ち時間にはあまり役に立ちません。
診察のために瞳孔を開く目薬を点眼されているために画面の字が見えないことが多いからです。このときスマホを使うなら、動画一択です。
とはいえスマホを出すことすら遠慮したい場所というのもあります。念のため、周りを見て誰も使っていないところでは触らない配慮もしましょう。
そうなると、紙の本を読んだり目をつぶって寝る?瞑想?が無難でどこでもできる最強の暇つぶしなのかもしれません。