旅行とか帰省で赤ちゃんと初めて飛行機に乗るという方、いらっしゃるでしょうか?
飛行機に乗ることは、そうそう頻繁にあることではありません。なので、ぐずって大泣きしたらどうしようとか、心配なことがたくさん出てきます。
中でも先輩ママさんが気になっているのが、赤ちゃんの耳抜きです。トンネルの中とか、海に潜ったときに耳が詰まってキーンとしたときにツバを飲み込んだりして直す、アレです。
大人なら比較的簡単にできる耳抜きも、赤ちゃんがちゃんとできるとは限りません。他にもぐずり出したらどうしようとか、いろいろ考えちゃって不安でいっぱいです。
考えすぎちゃって不安な気持ちもわかります。いろいろ紹介するので、できそうな方法をいくつか前もって準備しておけば焦らずにすみますよ。
ということで、赤ちゃんでもできる耳抜きの方法とやり始めるタイミングなんかを紹介しています。
赤ちゃんでもできる飛行機での耳抜きの方法は?
いずれにしても耳抜きするにはツバを飲み込むようにうながすことです。
ちゃんとコミュニケーションが取れる年齢なら、言えば耳抜きできるかもしれません。でも5か月の赤ちゃんではそうもいきませんよね。
そんな乳児でもできる耳抜きの方法を紹介します。
- 授乳する
赤ちゃんの耳抜きで一番多い耳抜き対策は授乳することです。
ただし気になるのが、機内で授乳を始めることに抵抗があるかもしれません。お隣が女性ならまだしも、男性だと困ってしまう人もいますし、ママさんとしてもやりにくいでしょう。
でも、授乳ケープを使って授乳を始めるママさんもいますよ。
- 飲み物をあげる
どうしても授乳に抵抗があるとか、そもそもミルク派なら何かを飲ませましょう。ほ乳瓶やベビー用マグカップを使ってミルクでも飲ませてあげれば、ツバが出なくても耳抜きができます。
でも本来はミルクやジュースなどよりも白湯が無難で良いようです。
なおベビー用マグカップを使う場合は、気圧の関係でストローから中身が飛び出す可能性があります。ご注意を。
ほ乳瓶のちくびだけでをくわえさせても大丈夫なようであれば、持ち物が少なくなるので良いかもしれません。事前に試してみてはどうでしょうか。
- おしゃぶりをくわえさせる
おしゃぶり以外に準備が何も必要ないので、非常にお手軽ですね。いつも使っているお気に入りのおしゃぶりを忘れずに持っていきましょう!
- アメやラムネを舐める
アメやラムネを舐めることで唾液(ツバ)を出させます。ツバを飲み込めば意識しなくても耳抜きになります。
ただし大きいままのアメだとのどに詰まるのが怖いなーと思うようなら、砕いて細かくしてからあげてください。
ラムネならすぐに溶けてくれるから安心ですね。でも逆に、溶けるまでの時間が短すぎてタイミングよく耳抜きができないかもしれません。
- 食べ物をあげる
もし赤ちゃんに離乳食をあげはじめているなら、飛行機に乗る時間と食事なりおやつなりのタイミングを合わせると良いですね。
アメやラムネよりも時間が持ちます。やり始めるタイミングに神経質にならずに済むと思います。
このように耳抜きのやり方はたくさんあるのですが、やり始めるタイミングがわからないというママさんが非常に多くいます。
赤ちゃんが飛行機に乗ったとき耳抜きのタイミングは?
赤ちゃんの耳抜きが必要なのは、離陸するときと着陸するときの2回です。とはいえ、離陸時にはそれほど気圧の変化が気にならず、耳抜きが必要ないという場合もあります。
ここでは授乳や何かを飲ませることを例にして、どのタイミングが良いのかを紹介しますね。
離陸するときは、「まもなく離陸します」の機内アナウンスが流れてから飲ませ始めるくらいで大丈夫です。それに合わせて準備をしておきましょう。
粉ミルク用のお湯は持ち込みOKですが、少しでも荷物を軽くしたいならCAに言うとお湯をもらうと良いですよ。
着陸のときは、着陸予定時刻の30分前くらいから飲ませ始めると良いです。なのでそれに間に合うように準備をしておきましょう。
それでも「タイミングがわからないなー」「忘れちゃうなー」と思う人はCAに声をかけておくとタイミングを教えてもらえます。
離陸の時は耳抜きの必要が無い場合もあるので、お昼寝の時間と合わせたり、事前にお腹いっぱいにして寝かせてしまうのも良いでしょう。
着陸の時も寝てれば大丈夫な子もいれば、そうでない子もいますので悩ましいところですね。急に起きたときのために準備だけはしておくと焦らずに済みます。
耳抜きについては、どちらかと言えば離陸の時より着陸のときに苦労したという声が多いようです。
これらのために次のようなことを日ごろから把握しておくと役に立ちます。
- 前の授乳から、次に欲しがる時間がどれくらいか調べておく
- 授乳してからどれくらいで寝始めるか
- 平均の睡眠時間
飛行機を乗るとき赤ちゃんの持ち物は何持ってく?
飛行機に乗るときは、普段のお出かけ以上に準備が必要です。そのぶん荷物も多くなりますが、あると便利なものをいろいろ挙げますね。
必要に応じて取捨選択してください。
- 離乳食やおやつ、カトラリー
- 飲み物、粉ミルクなど
これらは耳抜きにも使えるので、短時間のフライトでもあると良いでしょう。
食欲が続くように、普段より味の濃いものや好きな物の他に目新しいものも用意しておくと、食べてくれないということが無くて良いかもしれません。
続いて遊び道具系です。
- タブレット・スマホ/DVDプレーヤー
- シールブック
- 音のでないおもちゃ
- 絵本
- 折り紙
寝てくれればラクなのですが、普段と違う環境ですし、音がうるさいとか、機内には知らない人がたくさんいるわけですから期待通りにいかないこともあるでしょう。
普段のお気に入りのおもちゃや動画の他に、目新しいものも混ぜておくと飽きさせずに時間を過ごすことができる確率が上がります。
最後に、その他の持ち物です。
- おむつ、おしりふき
- 授乳ケープ、抱っこひも
- 着替え
- ブランケット(おくるみ)
- ビニール袋、ごみ袋(気圧の関係でうんちが出やすいらしいです)
- ガーゼ、タオル
いやー、持ち物がたくさんあって大変です。
赤ちゃん用に座席を押さえていないならスペースは限られていますから、取り出しやすいように工夫しておくことをおすすめします。
飛行機で座る位置はどこが良い?
飛行機に限らず、子供を連れて乗り物に乗るのは何かと周りに気を使います。
赤ちゃんともなれば、ぐずることもあるだろうし、荷物はたくさんあるし、離陸から着陸までずっと落ち着いて乗っている…なんてことはないでしょう。
そんなわけで「飛行機のどの位置に乗るのが良いの?」と悩むママさんは少なくありません。
まず前提として「電話で相談する」が大正解です。そのため、海外旅行であってもできるだけ日系航空会社を利用するべきではないかと、個人的には思います。
スタッフに日本語が通じる安心感、日本人向けのサービスが充実している、日本人の気持ちを理解してもらいやすいなどのメリットがあるからです。
さて電話で相談するときに、要望や赤ちゃんの性格(ぐずりやすいとか)など気になる点を伝えるとそれに応じて座席位置やサービスを提案してもらえます。
ネットで調べたり経験したことのある友人知人に教えてもらうよりも、じつは正確で手っ取り早いのが「電話で聞く」です。
…と、いま現在まさにネットで調べている人に向かって身もふたもないことを言った上で「飛行機で座る位置はどこが良いか」を紹介すると…
だいたいの場合は「後ろの方の窓側か通路側」となります。
ね、曖昧でしょ(笑)
バシネットを利用するなら最前列かもしれませんが、前の方はすぐに乗れてすぐに降りられるビジネスマンなどの「忙しい人」が多い印象です。
また、早めに座席に座ってしまうと他の乗客が座りきるまでに延々と待つことになります。もしそこで赤ちゃんが泣きだしたらめんどうです。
後方に座席をとって最後の方に搭乗すれば、このような不安は一つ軽くなります。
もし授乳するなら片側だけでも人が座っていない窓側が良いと思いますが、ぐずりやすいとか、おむつを替えるためにトイレが近い方が良いということであれば通路側の方が良いとも言えます。
荷物が多いとか狭い座席で動きにくいとか余裕があった方が良いなら、料金はかかりますが赤ちゃんの文の座席も確保すると問題が一気に解消したりします。
ネットで調べると、こういう「で、結局どうするのがベストなの!?」と悩まされる情報が次々と見つかります。
何度も利用している大先輩もあなたと同じ状況とは限らないので参考にならないかもしれないのです。
だから「どうしたいのか」を具体的に話すことができる電話相談が一番なのです。
事前に相談しておくと、当日により良い座席に変更してくれたり、新たな提案をしてくれたり、隣のお客に交渉してくれたりすることもあります。
あ、あと、ネットとかでは最初から予約できない座席などもありまして、自由に予約を入れられないようにしてあります。電話で相談すると、このような座席を確保できたりします。
そのほか当日も何かと気にかけてくれます。淡々とネットで予約して飛行機に乗るよりもメリットが多いです。
赤ちゃんと飛行機に乗るために注意したい事
そのほか、次のようなことも注意しておきたいところです。
- 赤ちゃんに安心感を与える
これ一番重要です。ママの不安や緊張は赤ちゃんにも伝わります。上手くいくものもことごとく裏目に出ます(笑)
大泣きして泣き止まなかったら…
ミルク飲んでくれなかったら…
眠ってくれなかったら…
周りの人に迷惑をかけたら…
気持ちはわかりますが、ここが正念場ですよ!と、精神論で乗り切れるものではありません。
できることはやっておきましょう。
- 事前に練習する
飛行機の座席の中は普段とは勝手が違います。普段できていることも準備に手間取ることで軽いパニックになることも考えられます。
バッグの中で道具が遭難するとか、授乳ケープが使いにくいとか、ちょっとしたことが時間ロスにつながります。結果、焦ってしまうのです。
そうならないために、練習しておくと良いでしょう。
- 周りの客に挨拶をする
「子どもがうるさくしたりしたら、すみません」と予め挨拶をしておくだけでお互いの気持ちが全然違います。
ラッキーにも隣が子供好きの方なら楽しい時間を過ごせるかもしれません。
同様にCAにも一言挨拶をしておくと、何かと注意を払ってくれます。なんといっても言葉はタダです(笑)やっておいて損はありません。
とはいえ、善意にすがってばかりもいられません。できることはちゃんとやっておくべきでしょう。
- お腹を空かせておく
耳抜きのために何か飲んでいてほしい、食べていてほしいと思っていても食欲が無ければすぐにやめてしまうかもしれません。
そうならないために、お腹がすくように時間調整をしておきましょう。
- 赤ちゃんを疲れさせる
- 寝る時間を調整する
大人しく寝ててくれたら周りに迷惑をかけることがないし、耳抜きの心配をしなくてもすみます。ごはんがすんだらすぐに寝てくれるのが理想ですよね。
そのためにも、早めに空港に行って遊ばせて疲れさせたり、飛行機に乗る時間に合わせて寝始める時間を調整しておくと良いでしょう。
赤ちゃんの耳抜きは気にしすぎなくて良い?
じつは、赤ちゃんはさほど耳抜きに神経質にならなくても良いという話もあるようです。
ここからはお医者さんからの聞きかじり(しかもかなり前)かつ、記憶を頼りにした受け売りなのでサラ~と読み流してください(笑)
鼻腔内と内耳を耳管が繋いでいて、大人は、普段はふさがっています。また、少々首を動かしてもふさがっています。
離陸時は、飛行機が上昇するにつれて気圧が下がってきます。それにつれて中耳内の空気が膨張するので、耳管を通じて自然に押し出されるます。
それに対して着陸時は、飛行機が下降するにつれて気圧が高くなります。それにつれて中耳内の空気が収縮するので耳管が閉じてしまいます。
これによって鼓膜が中に湾曲して耳が痛くなるというわけです。
でも乳幼児は耳管が頭の割には太くて短いので、ちょっとしたことで簡単に開きます。その為、首を傾げたり、あごを動かしたり、笑ったりするだけで耳管が開きます。
そのために、赤ちゃんは大人よりも耳抜きに神経質にならなくて良いんだそうです。
さいごに
赤ちゃんと初めて飛行機に乗るとなると、わからないことだらけでしょうから不安なことと思います。
でも航空会社のスタッフはそんなお客さんをたくさん相手にしているプロです。不安な気持ちをドーンと打ち明けてみれば、ちゃんと受け止めてくれるでしょう。
一人で悩まずに利用できるサービスは、何でも頼りましょう!
何事も無ければ、それで良し。
何かあっても、時が経てば良い思い出です。