お酒

日本酒の贈り物に降りかかった不運は製造過程の最後で起きた

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金粉入りの日本酒をもらった人の話。

あり得ないことがあるんですね~。製造過程で起きたあり得ないことと別の人から聞いた日本酒にまつわる飲んべえの信頼を失うような失敗談です。

こんなとき、あなたならどうしますか?

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日本酒の贈り物を飲んでみたら実は中身が…

新年のあいさつのときに日本酒を手土産に持っていく…義両親へのあいさつだったり、会社関係の人だったり、ちゃんとしなくてはいけない間柄だと失敗はできませんよね。しかも金粉入りの日本酒をもっていったのですから。

そんな贈り物を飲んでみたら…

「水みたいに飲みやすいね~」
「でも味薄くない?」
「う~ん、確かになんか味しないね…」

その一升瓶に入っているお酒、ただの水に金粉が入っているものでした。そりゃ味なんかするわけないですよね。金だって無味無臭なんだし。

早速販売店に問い合わせて返品をお願いしました。普通だとこういうときって「ご迷惑おかけいたしました」とかいってお詫びの品がもらえると思ったのですが、購入した2本だけだったそうです。

ただし2本のうちのもう1本はちゃんとお酒が入っていたのでそちらは美味しくいただきました。なので実質1本がお詫びの品というわけですね。そもそもが祝いの品。ケチをつけるのもどうかということで、とくにゴネたりはしませんでした。

それにしても日本酒の中身が水になって販売されることがあるんですね~。

じつはこれ、製造過程でこうなる可能性がゼロではないそうです。あ、製造過程と言っても仕込みとかの話ではなく、最後の瓶詰工程の話です。

金粉入りだからこそ発生した事例とも言えます。

日本酒の製造過程はどうなってるの?

ライン作業をやっていた人から聞いた話です。日本酒の瓶詰工程は、ざっくりこんな風にします。

  • 一升瓶をさかさまにして下からノズルで洗浄するための水を噴射
  • 一升瓶を完全に乾燥させる
  • 一升瓶を立ててノズルで上から日本酒を入れる
  • 栓をしてラベルを貼る

今回の中身が水だった一升瓶の場合は、金粉が入っています。そのために本番の前に金粉が指定通り入るか、量は適切か、などを見るためのテストをやるんです。そのときには日本酒ではなくて水を使ってテストをします。

今回は、このテストに使われた水が入ったものが届けられたのではないかということでした。普通は起こるはずのないミスですが。

他に可能性を探ってみると仕込み水ではないかという見方もあります。これは日本酒を作るときに使った水のことです。

たしかに仕込み水が販売されることもあるので「可能性はある」と言いたいところですが「金粉が入った仕込み水」というのは考えにくいでしょう。

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もう一つの日本酒の中身が水だった話

ある旅館での話です。

夜の宴会で、かなりお酒が回ってきたときのこと。目の前にある日本酒がおおむね空になったので「新しいの持ってきて」と仲居さんに頼んだそうです。

お盆にコップを並べて持っていった仲居さん。その状態で中身を入れて持ってきました。もってきたお酒を飲みながら宴会は続いたのですが、ある人が「薄くね?」と言い出しました。たしかに味が薄い。でもお酒のにおいはする。

何人かに聞いてみて、ちゃんと味わてみると「確かにお酒のにおいはするのに薄い」という結論になりました。で、仲居さんに話をしてみると、本当に入っているのは水だったそうです。

どうやらこれ、もっていったお盆のコップを洗おうと水を入れて漬けといたものらしいんです。お酒を飲んでいたのでお酒のにおいはする、でも中に入っているのはお水、というオチだったというわけ。

水をお酒と思って飲みつつ酔っぱらえるなんて、まさにプラシーボ効果ですね!酒の匂い付きという念の入りようで。

この件でお代はすべてタダになったそうです。

さいごに

褒め言葉で「水みたいな日本酒」というのはありますが、本当に中身が水だったらかなりガッカリしますね。酔っ払いだとそれに気づくのが遅れてしまうという…。

製造元や販売店はもちろんのこと、飲み屋でお客にお酒を提供する人たちにも正体をなくした酔っ払いだからと言って、気づかなかったとはいえ水を出すようなことのないように注意してほしいものです。

って、こんな事例は年間に何件もないですよね。

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