五月人形は、その名前から5月になって飾るようなイメージを持っている人がいるかもしれませんが、いつから飾るか、知っていますか?
中には「近所が鯉のぼりを出し始めたからそろそろ…」なんて人もいるでしょう。
そんなあなたに、五月人形や鯉のぼりを飾り始める時期、飾るのに適した方角や場所について紹介します。
五月人形はいつから飾る?
五月人形を飾る時期には明確な決まりはありません。
慣習として節分の日から飾るのが良いとされています。もし忙しくて時間が取れなかったり、購入した時期が遅れてしまった場合は、遅くても4月中旬頃までには飾りつけを済ませておきたいものです。
1年に1度のことですし、お子さんが健康でいられるようにという願いを込めて飾るものです。めんどうだと思っても手間を惜しまずに楽しみながら行うのがポイントです。
さて飾る時期はわかりました。ひな人形は「早く片づけた方が良い」と言われますが、五月人形にも片付けるのに適切なタイミングはあるのでしょうか?
これにも明確な決まりはありません。端午の節句が終わったら片付ける方向で、遅くとも五月の中旬ごろまでに片付けてしまいましょう。
縁起を担ぐわけではありませんが、飾る時期、片づける時期ともに晴れた日を選んで五月人形と鯉のぼりを一緒のタイミングでやってしまうのが良いでしょう。
五月人形を飾る方角や場所を選ぶポイントは?
五月人形を飾るのに適した方角とかは決められていません。飾りやすい場所を選んで設置して大丈夫です。
飾るのに一番良いのは、床の間に飾ることです。床の間は本来、神様が座られる場所。家の中で一番格式の高い場所とされています。子供の成長を見守ってもらうためにも床の間は適した場所と言えるでしょう。
とは言っても、床の間があるとは限りません。なので基本的には飾りやすい場所でかまいませんよ。たとえばリビングとか。
ただし気を付けたいのは直射日光です。陽の当たるところに長時間飾っていると変色しますし、痛むのも早いので避けた方がいいですよ。
あとリビングだと手の届くところに物珍しい刀や兜が並ぶことになるので、 子供たちの格好の遊び道具にされてしまう危険性があります。小さな男の子は刀でチャンバラをしたり、兜をかぶったりと、触りたくて仕方がないかもしれません。
ケースにしまったり、手の届かないところに飾るなどの工夫が必要になるかもしれません。
もし玄関に飾ろうと思っているなら、ちょっと考え直した方が良いかもしれません。玄関は格式の高い場所ではないことと、湿気が多い場所でもあるので高価な五月人形を飾るのは避けた方が良いかもしれません。
もちろん、玄関用に安い置物を用意して季節感を出すのはありです。
五月人形を飾る場所がない狭い家はどうしたらいい?
都会のアパートやマンションでは飾るスペースが限られているというケースが多いことでしょう。ベランダに鯉のぼりでは近隣に迷惑がかかるかもしれないと心配事も絶えません。 一軒家であっても鯉のぼりを飾るほどの庭がないかもしれません。
最近は狭い住宅事情を考えてアレンジされたものもあります。コンパクトなサイズで、台座に据え付けてあって、出すのもしまうのも簡単にできる元とかもあります。ノート型パソコン程度のスペースがあれば十分に飾れる大きさです。
もちろん小さいからと言って安物ではなく本格的なもの、丸々とした、いかにも元気な赤ちゃんのお人形、こいのぼりをアレンジしたものなど、デザインを凝らしつつ文化、伝統を踏まえて現代的に作られたものもあります。
床の間に飾るのが一番良いと書きましたが、床の間がなかったり和室そのものがない場合も少なくありません。
そんあときはリビングのチェストやテレビボードの上など、きれいに掃除したうえで目に留まる場所に飾るのもよいでしょう。
さいごに
五月人形には、飾る方角や時期に決まりがあるわけではないことがわかりました。地域によってはかなり長い期間飾っているところもありますし、旧暦を基準にしている場合もあります。
そんなときは、近所の方に思い切って聞いてみるのも良いでしょう。まあ、五月人形だけなら室内なので誰に文句を言われることも、恥ずかしい思いをすることもありませんね。
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