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純黒のナイトメアの感想とラムの正体はどうだった?

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劇場版コナン「純黒の悪夢(ナイトメア)」を見てきました!自宅で動画配信サービスも気楽でいいですが、やっぱり大きなスクリーンと大きな音はいいですね。

さて、内容はどうだったのか、平日最初の観客の混み具合はどのくらいだったのか、映画館に足を運ぼうか迷っている人は参考にしてください。

あ、若干のネタバレを含みます。

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純黒のナイトメアを見てきた感想は?

劇場版コナン「純黒の悪夢(ナイトメア)」は、賛否が分かれるところですがアクションシーンが多くて推理の要素はほとんどありません。いや、皆無と言っていいか。

だからこそ、カーチェイス、銃撃シーン、格闘シーンといったアクションには力が入っていました。映画になるとコナンは超有能アクションスターになりますが、今回もやりすぎなくらいに大活躍します。FBI(赤井)や公安(安室)と対等に有能さを発揮しています。たぶんカミーユくらい。

推理や謎解きが少なめなのは、原作やアニメの内容をあまり知らない人が見てても楽しめるように、そして1回の上映で内容を把握しやすいように、わかりやすい面白さを求めるとこうなるんでしょうね。

個人的感想としては、かなり楽しめました。もう1回くらいは劇場で見てもいいかもと思うほどに。全体的にスピード感のある展開で、飽きさせない努力をヒシヒシと感じます。

一歩引いた眼で見れば、映画では爆弾を出しとけばいいとか思ってんじゃないだろうか、というほどワンパターンだなあと感じてしまうわけですが。

今回の映画では黒の組織がバリバリ関わってきます。主役級です。物語は組織の人間が公安のデータからNOC(non-official cover:ノック)に関する情報を盗むところから始まります。ノックは黒の組織に潜り込んで、メンバーになりすましているスパイのことです。

ここでは5人の名前(コードネーム)が判明して、そのうち3人が処刑されます。残りの2人がキールとバーボンというコナンと顔見知りなところから、2人の命を守ろうとコナンが首を突っ込んでいくわけですな。

隠れた見所は、後述する赤井秀一と安室透のシーンですかね。たぶんこれはお父さん世代へのサービスです。いや、単に原作者の好みか?

そして相変わらず少年探偵団3人、元太は特にムカつきますね。冒頭から全員分のお菓子を1人で食べつくしてイラつかせてくれます。迷惑行為や人の言うことを聞かないなど「子供らしい」の度を越えて、ストーリーのための邪魔をしているとしか思えません。

でも、今回は少年探偵団も良い仕事をします。まあ最終的には自分達の命を救うことになるので「情けは人の為ならず」なんですけど。

ラムの正体は映画でどこまでわかったのか?

事前の噂で「予告に出ていたオッドアイの女性がラム(黒の組織のNo.2)ではないかというのがありました。これはやっぱりというべきでしょうか、ラムとは別人でラムの右腕と言われる人物でした。

公安からNOCリストを盗んだのはコードネーム「キュラソー」と呼ばれるこの女性で、一度見たものを忘れない「カメラアイ」という特殊能力を持っています。でも公安やFBIからの逃走中に事故で記憶をなくしてしまうわけです。

# 黒の組織では、メンバーのコードネームがお酒の名前です。
# 自分は、このキュラソーってお酒を知りませんでした。
# だから何度正そうとしてもキュラソーが「チョリソー」に脳内変換されます。

さてキュラソーは、事故の翌日に記憶をなくした状態でコナンや少年探偵団に保護(?)されます。そして、NOCリストを記憶するキュラソーから組織に情報が漏れるのを阻止しようとするコナンたちと、黒の組織の間で争奪戦が始まります。

で、肝心のラムはどうだったかというと、声だけでシルエットすら出てきませんでした。しかもボイスチェンジャーで声を変えていたので男か女かすらわかりません。

これまで出ているラムの人物像は次の通りです。

  • 屈強な大男
  • 女のような男
  • 年老いた老人
  • 何かの事故で目を負傷して、左右どちらかの眼球が義眼

今回若かったことは「おネエ言葉を使う」ということです。なんか端々から女性っぽい雰囲気が出てるんです。だからきっと、おネエ言葉を使うマッチョがラムの正体ではないかと。

ということは…松本 清長警視?

あんな強面(こわもて)で、裏ではオネエ言葉を使っているんですかね。彼には元々ラムではないかという説もありましたし…。

ゲスト声優について特筆すべきは、これまで映画の中でここまで物語に深くかかわる人物を演じることがなかったことです。今作のゲスト天海祐希はどうだったかというと…。

「役に助けられた」

という感じでしょうか。記憶喪失という役どころだったのでセリフが棒読みでも何となくそれっぽく聞こえました。それにセリフ自体がさほど多くなかったので気がついたら終わっていたというのもあります。

俳優がアニメの声を当てると何か映像との違和感があるんですよね。多くの場合は時間が経つと違和感は小さくなるので、さすがですが。

役者が肉体を含めた全身の演技で表現する声の表情と、声優が声だけで伝える表情はやっぱり専門で声優をやっている人の方が上手いと思います。そういうテクニックなんでしょうかね。

ということで、やっぱり本編に関わる重要人物が劇場版の中で正体を現すということはありませんでした。

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純黒の悪夢での赤井秀一と安室透は大人世代へのサービスか?

赤井秀一と安室透は、声を当てている声優の代表的な作品であるファーストガンダムの役名から名づけられています。シャアとアムロですね。

この2人は原作者の青山 剛昌がガンダムの大ファンだというところから来ています。そして2人の関係性は、何気に大人へのサービスにもなっています。雰囲気とかセリフとか、TVアニメの方でも端々に匂わせるものがあるんですよ。

シャアとアムロはファーストガンダムでライバルでした。名探偵コナンの中でもライバルというか安室が目の敵にしています。なぜそこまでムキになるなか、という理由はまだ明かされていませんが。

キュラソーをめぐって東都水族館の敷地内にある巨大観覧車の上で2人がバトルしたのちに協力して爆弾解除したり大事故を防ごうとするわけですが、この場面がファーストガンダムで敵対していたのが、Zガンダムでは共闘する場面があるところをオマージュしているのでは?と思ってしまいました。

あと、最後の方で観覧車のゴンドラが落ちる構図がファーストガンダムの冒頭のナレーションでコロニー落ちる場面そのままに見えました。たぶんそういう目で見ちゃっているからでしょうね。

他にも気づかないところでネタを仕込んでいそうです。探してみてください。

こんな感じで、もうアニメに興味がなくなってしまった大人にもストーリーとは別の楽しみ方を見出すことができます。いちおう冒頭に登場人物の説明がありますが、子供の付き添いというだけだとストーリーを追うにはちゃんと把握するのは難しいかもしれません。

そんなに興味ない?映画館を出た後の会話で話についていけないと、子供はイラっとするので多少は知ってた方が良いですよ。

初見では、誰が黒の組織とFBIとCIAと公安と警察に所属しているのかがよくわからないでしょうし。その辺りは過去記事を参考にアニメを見てもらえればよろしいかと。

名探偵コナンの黒の組織を最少話数で把握して純黒の悪夢を子供と一緒に

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さいごに

自分が観に行ったのは、月曜の朝一の時間帯ということもあって子供はほとんどいませんでしたし、客自体もさほど多くありませんでした。

男性1人で来ている人、しかも白髪で比較的高齢な人もいました。何気にまん中あたりの座席を取ってしまったので、両隣が子供だったらヤダなとか思いましたが、普通に大人やカップルがいたので全然大丈夫でした。

劇場がTOHOシネマズでauスマートパス会員だと「auマンデイ」というので月曜日は映画が1,100円で見れるというのも背中を押してくれましたね。これを知るまではもっと時間が経ってからにしようと思っていましたから。ちなみに観に行ったのは錦糸町です。

平日昼間は狙い目です。ネットで予約して時間ぎりぎりくらいで行けば人目に触れることも少ないので、ぼっちの大人でも安心して観れますよ。

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