春の山菜は好きですか?ちょっと苦みがあるので好き嫌いがわかれるところですが、春を感じさせる季節の味でもありますよね。
とくに自生しているものを貰って食べたときは、スーパーで買ったものよりも香りも苦みも強く、歯ごたえもしっかりしてて自然の力強さを感じました。
最近ではレジャーとして山菜採りを楽しむ人も増えてきました。自然と触れ合って春を感じ、山菜を味わって春を感じれば2倍楽しめますね。
でも山菜採りが違法になる場合があるのを知っていましたか?理由を聞けば理解できますが、知らず知らずのうちに犯罪を犯しているかもしれません。
迷惑をかけることなく、マナーを守って山菜採りを楽しむための注意事項とは何なのかチェックしておきましょう。
山菜採りって許可が必要なの!?
たとえば、つくしは川沿いの土手とか田畑のあぜ道に生えているのはよく知られています。毎年ちょっと採っては春を味わっている人もいるのではないでしょうか?または、山に入って多種多様な山菜を採る本格派もいるかもしれませんね。
ところが、この日本ではこんな風に気軽に山菜を採ることは厳密にみると泥棒行為にあたります。罪名は窃盗罪なのかと思ったら「森林窃盗罪(Wikipedia)」というのがあるそうです。
日本の土地はすべて私有地と国有地になっていて、土地の所有者以外の者が何であれ持ち出すと窃盗になるというのです。
つまり山菜を採る山の所有者(地主など)に許可を取らないとあなたは「山菜泥棒」となります。こんな風に考えたことはありましたか?
実際には、山のすべてを把握することは難しいので少量であれば黙認されているのが現状です。気持ちよく黙認してもらう(?)には山菜採りを楽しむ側としても、山の持ち主の気持ちを考えて行動した方が良いと思います。
山菜採りで守るべき最低限のマナーとは?
山が地主のものであれば、そこに生えている山菜も地主のものです。基本的には山や森林は手入れがされています。自生しやすい環境を整えるなどの手間暇がかけられているのです。
木の実や山菜なども見方を変えれば、保存食としてそこに生やしてあるのです。スケールがでかいのでイメージ付かないでしょうか?
自宅の菜園で野菜を栽培して毎朝とれたてを食卓に出す家庭があるじゃないですか、あれのおっきいバーションだと思ってください。
もしあなたが庭にちょっとした菜園を持っていて、せっかくなった野菜を勝手にもっていかれたら「ドロボー!」って思いませんか?警察に連絡したくなりませんか?不法侵入だし、窃盗ですもんね。
山は地主にとっての庭だと思えば、規模は違いますが同じことだと想像できますよね。
そう考えれば、個人所有の山で山菜を採るなら許可が必要なのも想像しやすいでしょう。「採らせてください」とお願いすれば許してもらえると思いますよ。
ただし採るのは少量に抑えることも忘れずに。中には近所に配るのか販売するのかわかりませんが、大量にしかも根こそぎ持っていく人がいます。
お店の店頭で、泥つきで根っこごとの山菜があって「採れたてです」なんて言われたら、いかにも新鮮な気がして買ってみたい気持ちになります。
生産者が計画的にやっているなら良いのですが、そうでないならたまったものではありませんよね。
全部取らずに、また生えてくるように残しておくのがマナーでしょう。
さっき家の庭に家庭菜園を…なんて書きました。同じように柵が設置してあったり、立て看板で立ち入り禁止の警告が書いてあったりすることがあります。
明らかに侵入してほしくないという意思表示なので乗り越えて入ってくるようなことはしてはいけません。
たまに「見えるところに看板がなかった」と反論する人がいます。山すべてを策や看板で覆うことは事実上不可能です。採らせてもらう側なので「自分さえ良ければ…」という考えは捨てるのがマナーというものではないでしょうか。
ラストは基本的なことですが、ゴミは持ち帰りましょうね。不法投棄は当然のこと、持ってきたビニール袋やお菓子などの袋なんかもポイ捨てをついしてしまいがちです。
花火大会やハロウィンイベントの歩行者天国などでもゴミが問題になります。山菜を採る代わりにゴミを置いていくなんて、恥ずかしいですよね。
さいごに
なんか、説教臭くなってしまいましたねぇ。
許可を採ろうにも、山の地主にツテがないなら山菜採りを体験できるツアーなどに参加してみるのが手っ取り早いでしょう。
日帰りでのバスツアーも雰囲気を味わうには手軽で良いですが、山歩きしながらの山菜採りは重労働なので泊りがけで行って、疲れた身体を温泉で癒すのがおすすめです。
たとえば、春になると山菜採りとそば打ちの体験ができて、温泉も楽しめるプランを提供してくれる宿があります。
⇒ 山菜採りとそば打ちの体験と温泉で癒されるプランを提供してくれる宿はこちら
自分で打ったそばと自分で採った山菜を天ぷらにして食べる…これ、ぜったい美味いに決まってますよね!
自分も別の場所ですが、そば打ちを体験したことがあります。ちゃんと指導をしてもらえるなら意外と簡単ですよ。
もし上手にできなくてもスタッフが手伝ってくれるでしょうから、失敗したものをそのまま食べさせるということもないでしょうしね。