ある年の2月に週末を利用して茨城県つくば市で冬キャンプをしました。その日はバンガローに泊まり、日曜日の帰りにはイチゴ狩りです。運良く2日とも天気は良く、寒さをあまり感じない陽気でした。
ところが、予約なしで入ったいちご農園である経験をしました。その後一週間ほど、家族ではその話で持ち切りになるほどの忘れられない体験でした。
茨城県つくば市でキャンプの後いちご狩りに予約なしで入った結果
場所は茨城県のつくば市。土曜日はバンガローに泊まり、日曜日は、茨城県石岡市のイチゴ農園です。。始めに訪れた農園は予約制だった為、違う農園を探す事にしました。この地域はイチゴ農家が多いので、車で走っていれば道路脇からイチゴ農園を探すのは簡単です。
しかし何処が良いのか…。どの農園が美味しいイチゴを楽しめるのかがわからずに迷っていました。するとついにイチゴ農園が道路脇から無くなりました。その頃には2人の子供たちも(5歳と3歳のうるさすぎる兄弟)飽きてきて、早くイチゴが食べたいとグズり出す始末。
「これはどこでも良いから入らねば!」と一番近いイチゴ農園に入る事に決めました。
子供たちは着くなりトイレに行きたいとダッシュ!受付もせずトイレを借りました。しかしトイレは工事現場にある様な仮設のトイレ。子供たちは、臭い、汚いのクレームの嵐です。私もその臭いで正直なところ食欲も無くなりました。
始めに行こうと思っていた所は、ハウスとは別に綺麗な店舗がありお土産や、食事も出来るところだったので、どうしても比べてしまいます。でも、もうここから移動はできません。(本当はもう少し戻って混んでいたイチゴ農園に行きたかったですが)
いちご狩りで練乳の持ち込み必須だっけ?
とりあえず受付へ。受付にいたおじいちゃんはとても丁寧な方で、子供たちにも優しかったので、その点はとても好印象でした。
ハウスの説明を受けイチゴの取り方を教えてもらいイチゴ狩りがスタートです。ハウスは全部で3棟、品種はイバラキッスととちおとめの2種類でした。
テント内はマルチ掛けしてあり、しゃがんでイチゴを取るタイプの物でした。棚でイチゴ狩りをするタイプでは無く少し残念でした。味は美味しかったんですが、始めのトイレの印象が強く、忘れようとするとどうしても頭から離れません。
なので、子供たちがたくさん食べられる様に取ってあげることにしました。イチゴ狩りをしていて、少し残念だった事は、私の好きな練乳が無かった事です。
練乳の無いイチゴ農園は初めてでした。ここのように練乳持参が普通なんでしょうか。今まで行った所が練乳をサービスしてくれていたのでしょうか?本当のところはわかりませんが残念でした。
そして後一点は、ハウスの半分がロープで、仕切られており、入れなくなっていたことです。多分お店に卸す商品のイチゴだったのだと思います。隣の芝生では無いですが、とても美味しそうに見えました。
イチゴ狩りでたくさん食べるコツ でもたぶん真似しちゃダメだと思う方法
入園してお客さんが私達だけだったので、とてものんびりとイチゴ狩りを楽しんでいたのですが、そこに1組の親子が現れました。お父さんはとても大きく、子供も幼稚園生くらいだとは思うんですが、とても体格の良い子で、びっくりしたのを覚えています。
その親子は体格の通りで、はじからブルドーザーの様にバクバク食べ進んで行きました。うちの子もその勢いに圧倒され、イチゴ狩りがストップする程でした。
そして驚きの行動がこの後、起きたのです。そのお父さんの背中にあったリュックの中からなんと、牛乳とハンドミキサーが出てきました。あと練乳も。
練乳は少し羨ましかったです。しかしハンドミキサーを持ち込み可能なシステムは聞いたことがないので一瞬何をしようとしているのか分かりませんでした
なんとお父さんは、子供にイチゴを集めさせ、ハンドミキサーのコップにどんどん貯めていきました。して8割くらいイチゴで埋まったくらいに、牛乳を流し入れ、練乳をかけ、そしてハンドミキサーで一気にクラッシッュし始めたのです!
それを見て、私達家族は呆然としました。そしてあっとゆう間に、いちごミルク完成です。それを子供がハンドミキサーのコップのまま、ふた口で飲み干すのです。飲み終わると何事も無かったかのように、またイチゴを集め始めました。
そしてもう一回ハウス内にミキサーの機械音が鳴り響きます。ハウスの外にも聞こえているはずなのに注意されないのです。「こんなものまで持ち込んでも大丈夫なのか、何でもありだな」と思いました。
そして、二杯目のいちごミルクも完食。もう牛乳も無くなり終わりかと思いましたが、甘かった。次にランチパックの生クリームサンドがリュックの中から出てきたのです!採ったイチゴを挟み親子でパクパク、パクパク…。
私達はイチゴを食べるより、この親子のリュックの中が気になってしかたがありません。食べるフリをして、観察をしていました。
そしてランチパックも食べ終わると、またリュックの中に手を入れるのです!次は何?もう楽しみでしかありません。そして出てきたのは、なんと2本目の牛乳!!もう笑うしかありませんよね。でも2組の家族しかいないハウスでそんなことをできるはずもなく、必死に笑いをこらえました。
子供はまたイチゴを慣れた手つきで集めてコップの中に。それを何の躊躇も無くお父さんがミキサーでクラッシュ。そして子供が飲み干す。子供は計2,000ml飲んでいました。良く育つはずです。
2人はこの後、満足そうに帰って行きました。私達は、見ているだけでお腹いっぱいになり、その親子の帰った後すぐにハウスを出ました。
さいごに
私たちにはあまりに衝撃だったため、家に帰ってもキャンプの話をするわけでも無く、イチゴの感想を楽しく振り返るのでも無く、あの親子の話で1週間は持ちきりでした。
ランチパックは、後日家で試したのですがたしかに美味しかったです。いつか私達も人目を気にせず、贅沢なイチゴミルクを試せる日が来たら、きっと美味しいんだろうなと想像してしまいます。
でもあれって、本当にやって良かったのでしょうか?