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ソメイヨシノの寿命は短い お花見を裏で支える職人とは?

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桜守という職人が題材の映画で話題になって再び注目されていますが、お花見を陰ながら支えている大切な職人たちです。

樹木は桜に限らず寿命があるもので、それを長く保存していくためには専門的な知識や技術もいります。いつも何気なく楽しんでいるお花見も、寿命で桜の花の咲き具合が少なくなったかもしれないと思ったら、桜守の存在の大切さが分かってきます。

お花見は支えている人たちによって守られている事を知って、桜の美しさを楽しみましょう。

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ソメイヨシノの寿命は短い 各地で桜が寿命を迎えている!?

お花見が全国的に広がったのは、江戸時代の8代将軍徳川吉宗が、庶民がお花見を楽しめるようにと、桜の木を植えることを勧めたのが始まりです。昔の桜はヤマザクラなので、現在のほとんどの場所でお花見できる品種とは違います。この時代は何かと川沿いの土地が不安定で、各地で桜を川辺に植えて治水工事の一環としても使われました。

ソメイヨシノと言うのが現在の主流の桜です。これは掛け合わせで作られた品種で、50~60年ぐらいが寿命と言われています。樹木の寿命としては短い方で、手入れしないと枯れてしまいます。

ヤマザクラからソメイヨシノへと変わったのは、明治時代に当時の政府が桜の品種の植え替えをする政策を取ったためです。

時々きかれる樹木葬と言うものがあるぐらい、木々には何かが宿ると言われ、その扱いも昔から大切にされてきました。桜の木も同じで、寿命が短いからこそ何とかそれを長持ちさせる方法はないかと各地域で対策を取っています。

お花見はそれぞれの地域で親しまれている楽しいイベントです。長く楽しめるよう、環境を維持する人たちにとっても桜の手入れや保存方法を知っている職人の存在が必要になります。

それが今では全国的に減ってきた桜守の職人なのです。

お花見を陰で支える桜守たちとは?

桜守への相談は、各地の有名な名所であればあるほど深刻な状況で、どうしていいか分からずワラをもつかむ思いで足を運ぶようです。

植木職人や庭師は各地でも多くいますが、桜の木の手入れや状態をチェックするだけでなく、接ぎ木や植え替え等も含めた大規模なものとなると、より桜に関する専門知識がある人でないと無理です。

桜守は簡単に言うと、桜の健康状態を1年を通してずっと見守り続ける職人と言うより、ちょっとかかりつけのお医者さんの様なイメージです。

桜の木が1年の間にどんなトラブルがあったとか、花が咲く時期にどれぐらい咲いたとか、開花の時期や長さだけでなく、桜の木が植えられている土の状態にも気を配るスペシャリストです。

季節によって花や野菜、植物が育ちますが、自然に任せているものがより美しさも味わいも濃くて素晴らしいです。今は、バイオテクノロジー等の技術や研究も盛んなので、より厳しい気候に対応できる強い品種がどんどん出てきています。

しかし、共通しているのは天然のものでなければ、誰かが手を加えて手入れしてあげないと、いつかそれは枯れてなくなってしまうものです。それが、自然に自生してくるものとは違う所です。

かかりつけのお医者さんは、その土地の事を良く知っていないといけないものです。桜守も全く土地勘のない場所であれば、実際に足を運んで桜の状態や場所、日当たり等も含めて状態を判断します。

その地域色が出る桜の木を長年の経験で保存していく活動が、桜守の存在がお花見を支えているのでしょう。

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どうして桜を保存してまでお花見を楽しむの?

ソメイヨシノの寿命も近づいてくると、どうしてそれを保存して守ろうとするのでしょうか。お花見スポットがなくなってしまうと寂しいからだけではないのです。

長い年月桜の木はその場所にずっと存在して、人々の歩みや四季を眺めてきた、見守ってきたものと考えている地域も多いのです。長年の桜並木の美しさを毎年楽しむ年配の人々や、笑顔が集うその場所を盛り上げてくれたのは、桜の木のおかげという側面もあります。

お花見ができると今でも春を感じるように、桜を見ると感謝の思いが沸き上がります。しかも、その桜が何らかの事情で伐採しないといけないとか、移動する必要が有る等の問題で、それを失ってしまうのがとても心苦しい、自分の思い出を失う様な喪失感があるのです。

日本人には、桜に対して特別な思いがありますよね。

そのために桜を長く保存して、お花見を盛り上げようと各地で努力しています。桜守はそのために必要とされている存在なのです。

さいごに

お花見を支え続ける桜守の存在は、桜を長く楽しめる様にするだけでなく、人々の思い出を守るお手伝いをしている職人です。

私たちが桜を楽しむことができるのは、桜守の支えがあってこそなのです。

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