網膜剥離をしてから8月で2年になります。後遺症も再発もなく、元の生活にすっかり戻っています。今の目の悩みといえば、乱視と視力の低下が進んだことでしょうか。
網膜剥離になる前は矯正して0.4くらいだったのが、手術後に0.5まで戻って、今また0.2~0.3まで落ちました。
そこで手術後になぜ視力が戻ったのかを考えてみると、当たり前でシンプルな方法が実は視力回復に効果あるんだとわかりました。
常時メガネを着用している人は、とくに一考の価値ありです。
視力回復へのポイントは近くも遠くも見ること
自分が受けた網膜剥離の手術は硝子体手術といいます。
眼球の中を満たしているゼリー状の硝子体という液体を抜いて、剥離した網膜をレーザーなどの熱ではがれにくくします。そのあと、眼球にガスを注入して網膜を中から押さえつけます。
中のガスが抜けるまでの約2週間は、下向きが基本です。寝るときもうつぶせなのでかなりきついです。
1ヶ月はほぼメガネなしの生活
日帰り手術だったので翌日には眼帯を取って光が見えるのを確認することができました。まずは”失明せずに済んだ”という安心感。
とはいっても視界は黄色がかった曇りガラスの世界。元のように透明な世界に戻るのかという新たな不安が生まれます。
また、下向きではテレビも画面をまともに見ることができないので、音だけ聞くヒマな毎日。夜は深い睡眠はできず、ずっと下向きなので首が常に筋肉痛です。
1週間もすると視界の黄色は変わらずですが、家の中を動き回れるようになりました。常に下を向きながら移動。この姿勢を崩すとガスがしっかり網膜を圧迫してくれません。再発しない最高の結果が得られるように、とにかくがんばりました。
2週間ほどするとガスも完全に抜けて、晴れて前を向いて生活ができます。視界もすっかり透明になって元通りです。
1ヶ月もするとほぼ普通の生活です。違いはメガネをあまり使わなくなったことくらい。メガネの度が合わなくなっていたのと、視力検査で0.5まで回復していたのでこのままいけば視力がもっとよくなるのではないかと思ったからです。
すっかり元通り…からの、悪化へ
元々がパソコン中心の生活だったので、半年もすれば網膜剥離のことをわきに追いやって、生活も元に戻りました。それほどに後遺症はなかったということでもありますね。
1年を過ぎたあたりからだんだんと視力が悪くなっているのを自覚していました。
でもそれは乱視がきつくなったことと、メガネの度が合わなくなっていたことからくるものだと表無視していました。
するとどうでしょう。約2年経った今では、メガネをかけても以前の裸眼よりも悪くなっている気がします。
現に、壊れたメガネを作り直しにいったときに24段階も上げて矯正しても0.3しか出ないことがわかりました。しかもその状態ではキツ過ぎてまともに歩けません。しかたなく12段階に落として0.2でレンズを作ることにしました。
長時間視線を動かさないのが悪いのかな?
なんとなく原因はわかっています。
- パソコンで動画を見る
- FXのチャートに張り付く
- ネットサーフィンしまくる
これを毎日10時間以上やっていれば、目の筋肉が固まって視力も悪くなるはずですよね。
ド近眼だった自分も網膜剥離手術後は視力が人生で最も高いのでは?と思わせるほど回復しました。
それはメガネを使わず裸眼で過ごす生活を続けていたからです。
生活があるのでまったくメガネを使わないというわけにはいきませんが、メガネをかけない時間を作るとか、パソコンで同じ画面を見続けないなどの対策をしたら視力回復に向かうのではないかと期待しています。
「手術後の視力をもう一度」の思いで少し生活を変えていきます。