あなたのお子さんがノロウイルスに感染したことがわかったら、その感染経路は気になるところです。もしかすると他の家族も感染しているかもしれません。
昨日食べた食事が悪かった?
学校でうつされた?
遊びに行った友達の家は大丈夫?
ふと思うと、ノロウイルスの感染経路がどんなものかよくわかっていなかったりしませんか?
完治までの期間、他の家族への感染の危険性など、家族全員がノロウイルスに倒れる前にチェックしておきましょう。
ノロウイルスの感染経路は?
お子さんが感染してしまったノロウイルスは、家の中と家の外のどちらで感染してきたのでしょう?感染経路にどんなものがあるのかを把握しておくと、 可能性を知るための役に立ちます。
ノロウイルスの感染経路にはだいたい4つあって、おおよそ口か鼻から体内に侵入します。
- 感染者がトイレでウイルスを排泄→ウイルスが下水から川や海へ→ウイルスを保有した二枚貝を生や加熱不十分な状態で食べる
- 感染者の手からウイルスが付着→食材を調理→料理を食べる
- 感染者の排泄物やおう吐物を掃除→手に付着→指を舐めたり、手づかみで物を食べる
- おう吐物が乾燥→空気中に飛散→口や鼻から吸い込んで体内に取り込む
家の中での感染は、1番目の理由での感染することが多いような気がします。それ以外なら誰かがすでに感染していることになりますから。
外での感染なら、例えば保菌者の誰かが触ったトイレの蛇口やドアノブに触れた後に自分が触ってしまうことでウイルスが手に付着する可能性が考えられます。
そのあとにスナック菓子を食べたり、タバコを吸ったり(おっと!未成年者はダメですね)してウイルスを口から体内に取り込んでしまう可能性がありますね。
1~2日程度の潜伏期間があるので、誰かが知らず知らずのうちにウイルスを付着させて周っているかもしれません。
感染経路に思い当たる節があるか、お子さんに聞いてみると良いでしょう。
ノロウイルスが完治するまでの期間はどのくらい?
1~2日程度の潜伏期間を置いて、発症後は2~3日で症状が治まってきます。下痢が治まってきたころにお医者さんからは「完治」と言われるでしょう。
完治と言ってもまだ安心はできません。この完治は、症状が治まったという状態です。体内からノロウイルスがいなくなったわけではありません。
完治の状態になると、下痢やおう吐はなくなって体内に残るウイルスの量も非常に少なくなります。2次感染を引き起こす可能性は少なくなっていますが、ゼロではありません。
完治後も1~2週間、最長で1ヶ月くらいの期間はウイルスが体内にいると思っていいです。感染した人が使った後のトイレ掃除とトイレ後の手洗いは徹底しましょう。
これを守るとかなりの確率で2次感染が防げます。
ノロウイルス感染者の家族も心配
下痢やおう吐といった症状がある間は、家族が感染する可能性が非常に高くなります。
特におう吐物の処理には細心の注意を払いましょう。
なぜなら、おう吐物は思ったよりも広範囲に飛び散るからです。きれいにふき取ったと思っても見えていないだけで取りきれていなかったり、遠くまで飛んだ細かいものを見逃しているかもしれません。
それに、絨毯やフローリングの溝に入り込んたところまできれいに取り除くことは事実上不可能と言っても良いでしょう。
トイレだって便器に付着したウイルスがふとしたことで手についてしまうことだって考えられます。
感染者がいるなら「家庭内感染はあり得る」と考えて行動しましょう。少なくとも下痢とおう吐の症状が治まるまでは厳重警戒態勢を維持です。
まとめ
ノロウイルスの感染経路と完治までの期間、家族への感染拡大の可能性などについてみてきました。
- 感染経路は主に4つある
- 症状が出てから2日は下痢やおう吐が続く
- 排泄物やおう吐物の処理によって2次感染の可能性がある
効果的な予防法は、ていねいな手洗いと塩素系消毒剤による拭き掃除です。ノロウイルス感染は誰でもあり得ます。そのときには被害を拡大させないための手段を徹底しましょう。
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