あなたは化粧水の後、乳液をつけるまでの間隔はどのくらいですか?
化粧品売り場の人から化粧水をつけた後にすぐ乳液をつけるのは肌に良くないと聞きました。プロが言うことだから信頼できますし、化粧水が浸透するまで3分待つという人が多いようでした。
でも友達は「すぐに乳液をつけないと蒸発するから」と化粧水の後すぐに乳液をつけているそうです。乾燥しやすい肌なので、何となく昔からそうしているけど肌質が良くなったとは聞きません。
実際のところはどうなんでしょうね?
化粧水の後は何分待って乳液を塗る?
数年前から「佐伯チズ式」として化粧水、美容液、乳液、クリーム等をそれぞれ3分おいてから次のを塗るスタイルに人気があります。その方が浸透率が高くなるんだとか。
ですが、この3分という時間があなたにも効果的なのかはわかりません。個人差があります。
この記事では化粧水に絞っていますが、化粧水を塗ってからの時間と十分な水分量が肌に浸透したかどうかの関係に明確な根拠はありません。何分待つかが重要なのではなく、肌に充分な潤いがいきわたったら、それをできるだけ失われないようにすることが重要なんです。
人によっては、3分もおいておくと肌の潤いがどんどん失われてしまう可能性もあります。あなたの肌質、体質によっては水分量を肌が保っているうちに乳液でカバーして蒸発を防がなくてはいけません。その意味では「すぐに乳液を塗る」が正解になるとも言えます。
また化粧水の使用量も一般的には「500円玉ほどの量」と使い方に書かれている商品が多いのですが、あなたにとっても同じ量が良いとは限りません。本当に必要な量は肌を充分に潤す量なので個人差があります。
化粧水を塗ってから何分待つかという単純な答えを探すよりも重要なのは、この2つです。
あなたにとって最適な使用量を知ること
肌に化粧水が浸透したことを判断できるようになること
乾燥肌を改善しようといろいろな方法を試してみたり、美容成分が豊富な化粧品を買い求めるよりも化粧水で肌を潤せるようになった方が簡単です。しかもお金もかかりません。
化粧水使用量の目安は?
化粧品メーカーが自社製品の効果を最大限に発揮するために「500円玉くらいの量」としているのであれば、それが正しいのかもしれません。
でも人それぞれで、肌のコンディションも様々です。年齢によっても変わりますし、同じ人でも日によっても変わります。そのすべての人に対して同じ量で良いと考えるのは違うと思うのです。
さらに言えば、肌表面が化粧水で濡れているのと充分水分が含まれてあふれているのは違います。一度に大量の化粧水を肌に与えても浸透しきれません。「3分待つ」理由は、あふれている化粧水を浸透させることにあると思いますが、じつは蒸発しているだけかもしれません。
かといって、浸透する前のビチャビチャな肌表面の状態では「化粧水と乳液が混ざり合って肌に良くない」となるわけです。
じゃあ最適な使用量を知るにはどうしたらよいの?となりますね。
そのためには少量を何回かに分けて塗るのがわかりやすいでしょう。たとえば500円玉の1/3の量を塗ることから始めてみます。乾いた肌に少量の化粧水を与えてやると蒸発とは明らかに違うスピードで肌表面から水分がなくなります。これで浸透しているのが実感できるはずです。
これを浸透しなくなるまで繰り返します。その結果、もしかすると少ない量で済むかもしれませんし、500円玉1枚では足りない量かもしれません。
間違えないでください。使い方に指示のあった量の化粧水を使うことが目的ではなく、肌に充分水分を含ませることが目的です。肌から失われた潤い分だけ、化粧水が必要なのです。
ところで肌に水分が潤ったかどうかは、どうやって判断すればいいんでしょうか?
化粧水が浸透した感覚はどんな感じ?
すでに紹介した「少量の化粧水を何回かに分ける方法」を試せば、浸透していく感覚が理解できるはずです。
最適な水分量の肌は、本当に手に吸い付きます。その昔、ドモホルンリンクルのCMで「手に吸い付くお肌へ」というフレーズがありました。その動画を見つけることはできませんでしたが、例えてみれば杵でついたお餅のような感じでした。(伝わりにくいかな?)
また、浸透しきったかどうかを感覚的に判断できる最善の方法はハンドプレスだとも言っておきましょう。やり方はパッティングするのではなく、手で優しく包み込むように押し当て(プレス)て肌の中に化粧水を押し込むイメージです。
手にも吸収されてしまうとかでコットンよりも使う量が増えるので「無駄が多い」「もったいない」と思うかもしれませんが、少なくとも一度は肌が潤った状態を知るためにやってみてください。
またハンドプレスは、肌が潤った状態の判断がしやすいことの他に、手の温かさで浸透しやすくなるとも言われています。
肌が手に吸い付くほどしっかり潤いつつ、表面がしっとりした状態が最適な肌です。でもこの吸い付く感じがベタベタして嫌だと思う人もいるようです。
でも安心してください。ここに少量の乳液を薄く伸ばすとサラサラになります。そして少しひんやりした感じになります。ベストな肌を手に入れるとメイクののりがぜんぜん違います。
さいごに
化粧水を塗ってから何分待ってから乳液を塗ったら良いのかは、時間にこだわるよりも肌に化粧水をしっかり浸透したかどうかを判断する方が重要だと紹介しました。
人によっては、せっかく潤った肌が待つことによって水分を蒸発させてしまうかもしれません。最適な水分量になった肌は乳液が保湿してくれます。
1日や2日では変わらないかもしれませんが、続けるうちに皮脂の分泌量も適切になってきます。これまで時間が経つと皮脂が出てきてメイクが崩れやすくて困っていたのなら、遠回りのようでもまずは肌のコンディションを整えるところから始めてみてはどうでしょうか。
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