お風呂でせっかく温まった身体も脱衣所ですっかり冷えてしまっていませんか?急激な温度の変化は体調を崩すかもしれないし、寒い脱衣所は健康な人でも湯冷めの原因になります。
よく最後に冷水をかけると良いとは聞きますが、何かの修行じゃないんだから実行する勇気はありませんでした。そんな自分でもできた風呂上りの寒さを避ける方法、そして湯冷めしな方法を紹介します。
ちなみに自分はシャワー派なので湯船でゆっくり温まるという方法ではありません。
冬の風呂上がりが寒いときの対策は?
温かいお風呂場から寒い脱衣所へ出たら寒いと感じるのは当然です。
「気温が低いから寒い」という基本的なことだけではありません。お風呂やシャワーのお湯に汗などの水分で体が濡れている状態で気温の低いところに出れば気化熱によって急激に熱が奪われます。
それを防ぐには、浴室から出る前に十分タオルなどで体を拭くことが重要です。
自分は、浴室の扉をちょっと開けたら手が届く場所にタオルを置いています。そして脱衣所に出る前に体を拭くことにしています。これだけでもかなり違います。上級者になると中で洋服まで切るそうですが…さすがにそれはね。
男性には馴染みがありませんが、バスタオルを体に巻いて脱衣所に出れば汗も吸ってくれるので、より効果は高まります。実際、服を着るときも下を先に着るよりも上から着た方が温かいと感じます。これは胸や背中のような大きな筋肉の方が放熱量が多いからです。
最後に足裏はバスマットがあれば水分は吸ってくれますし、すぐに拭けば寒さを感じるのは一瞬です。
湯冷め防止で冷水をかけたくない場合は?
最後に冷水をかけると寒さを感じにくいといいますが、真冬のさなかに一瞬とはいえ凍るような冷たさの水をかける気持ちにはなれません。
効果を得るには身体の表面だけを一瞬冷やして毛穴を閉じればよいんです。タオルで水滴を吸い取り、冷水で汗がでなくなれば気化熱の作用が最小限に抑えられると考えれば、これまで書いてきた流れにも沿っています。
また一般的に言われているのは、身体全体に冷水をかけるのではなく、手足にかけるだけでも良いということです。
確かにそうでしょう。これはやってみたけど続きませんでした。すでに書いたように胸や背中の大きな筋肉を対策しないと手足は温かくても寒いんですよ。
妥協策?として、冷水を使わない方法をおすすめします。つまり少しお湯を含ませた水です。冬の水って、最後にキィーンと芯に響くような冷たさがあるじゃないですか。あれさえなくせばまだマシなのです。
またはシャワーで少しずつ温度を下げていく方法。時間をかければ身体が慣れていくので身体にも優しいですしね。
実際、冷水をそのまま使う必要なんてありません。氷点下だと厳しいですが、脱衣所の温度より低い温度の水を使うのが基本です。それでも十分冷たいなら、次善の策として「できるだけ冷たいお湯」となります。
気化熱が発生するのは身体の表面が気温より低いからです。それを逆転させて気温(脱衣所の室温)の方が高くなるまで皮膚の温度が下がる程度の冷水を使えば熱の放出を抑えることができます。
その間にチャチャッと服を着てしまいましょう。
風呂上りの汗が出る対策は2つの方向から対処する
対策の1つはすでに書きました。脱衣所よりも低い温度の水を体にかけることです。
でも…東京ですら真冬の寒さはそれなりにこたえます。それよりも低い温度の水ってただの冷水じゃないか?とも思うのです。
もう1つできることは脱衣所の温度を上げることです。簡単な方法は、浴室で身体を拭いているときに扉を少し開けて熱気を脱衣所の方に送ること。
一気にあけると冷気が浴室に流れ込むので「温かいところで体を拭く」という当初の寒さ対策が意味をなくします。だから少しだけ。徐々に大きく開けるのは良いかもしれませんが。
確実なのは暖房器具を使うことです。小型の遠赤外線ヒーターなら場所も取らず、狭い脱衣所でも十分に暖かくできます。
またファンヒーターとは違って、すぐに暖かなるのがお風呂場で使うのにも適しています。
目的は、体温と室温の温度差を少なくすることです。差が小さいほど最後にかける冷水の温度を下げずにすみます。
暖房器具を使う場合は、脱いだ衣類を近くに放っておくと火事の原因になることもあります。ボヤを出した本人が言うので間違いありません。ご注意を。
画像下の方に遠赤外線ヒーターが見えますか?ここに洗濯物がかぶさって出火しました。
さいごに
お風呂上がりに寒いのをなんとかするためにできること、実際にやっていることを紹介しました。
今回紹介したのは冬の場合ですが、夏は最後に脱衣所の室温より高い温度のお湯をかけると涼しく感じるようになります。暑いから冷たい水をかけてサッパリするという常識とは真逆ですが事実です。今度の夏にでも試してみてください。
こちらの記事も参考になります。
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