鼻詰まりや咳で苦しそうな子供を見たら、すぐにでも楽にしてあげたいと思いますよね。そんな時はやっぱり耳鼻科!耳や鼻の状態を診て治療してくれるし鼻をかむだけでは取れない鼻水を吸ってくれる。
でも…
「ぎゃーーーー!!いやーーーー!!」と泣き喚き、中には暴れて嫌がる子もいるでしょう。いえ、ほとんどがそうでしょうか。
耳鼻科を嫌がって泣く姿は親にとっても心苦しいもの。ですが子供のことを思うと連れて行きたいのが心情です。
どうしたら良いものか…同じ悩みを持っている方、いませんか?
耳鼻科を嫌がる子供を3人がかりで押さえつけて診察
親の私達の遺伝でアレルギーを持って生まれてしまった息子。
アトピーに始まり、アレルギー性鼻炎まで発症。透明の鼻水から黄色い鼻水に変わり粘度も増すので鼻をかんでも出せずに鼻が苦しそうです。
放っておくと中耳炎になってしまったこともあるので、詰まった鼻と耳の状態を診てもらうため耳鼻科へ。
待合室ではご機嫌に絵本を読んでいた息子も診察室に入る前から「いやいや!」と泣き出します。仕方なく私が抱っこして連れて行く間も暴れて暴れて...
抱っこしたまま診察椅子に座り診察と治療開始。嫌がって暴れまわる息子を看護師さん2人が押さえつけます。「お母さんも押さえて」と言われ子供の腕と足を押さえ…
最初は驚いて、子供が可哀想でしたが「動いて器具が刺さり怪我をさせるよりは」と思い、押さえ続けました。
やっとの事で診察と治療が終わり押さえつけから解放されてもなお泣き続ける息子に「よく頑張ったね、偉いね!!」と息子を抱っこして頭を撫でます。
泣きながらも頑張った息子を抱きながら「こんなに嫌がってるのに無理やりさせて、息子に申し訳ない。」という思いでいっぱいでした。
耳鼻科で大人も泣くほど痛い治療を経験して子供の苦しみが理解できた
何回か、親の私も耳鼻科で治療してもらったことはありましたが、咳き込むことはあっても痛くはありませんでした。
しかし副鼻腔炎を患ってしまった時の治療は、涙が出るほどの痛さだったのです!!さすがに大人ですから、泣いて暴れることはしませんが、心の中では「やめてーーー!!」と叫んでいました。
鼻の中に噴霧の薬を入れた後、鼻水を吸う時が激痛!副鼻腔炎で鼻水が結構な粘度なもんですからなかなか吸えず、薬を入れて鼻水吸って…の繰り返し。
苦痛の時間が長く感じます。
やっと終えた頃には涙目。
この時気付きました。こんなに痛いことを息子にさせていたのか…
耳鼻科の治療で子供が泣いて嫌がるのは当たり前 大人でも痛いから!
今まで息子に「動かなかったら痛くないよ。」と言ってきましたが、それは嘘ってことになります。
動いてなくても痛い!大人でも泣きそうになるんだから、子供はそりゃ泣いて嫌がるわ!嘘をついていた私は息子に申し訳ない気持ちで溢れてきました。
また耳鼻科に行くことになり「鼻水吸う時は痛いけど、鼻と耳を診てもらおう?」と私が言うと、相変わらず、「いやいやーー!」と泣いて嫌がります。
また今日も暴れるのかなぁと思いながら耳鼻科の診察椅子に私と座る息子。驚いたことに、鼻と耳と口を診てもらう時は暴れず泣かなかったのです!やっぱり鼻水を吸う時は泣き暴れて看護師さん達と一緒に押さえつけましたが。
私は、嫌がる息子に「痛いよね、ごめんね。」と言いながら抱き押さえます。痛いのに頑張った息子を抱きしめながら「頑張ったね!」と頭をなでなで。
今まで、鼻と耳と口を診てもらう時も泣いていましたが、今回は全然泣かずに、しかも「口開けて」と先生に言われた時「あーん」と自分で開けたのです。
うそーー!って思うでしょう?
私もびっくりです!
受診中泣いて嫌がらなかったのは、家から耳鼻科に向かう途中「病院で頑張った後は、何か好きなもの買って帰ろっか!何がいい?」と話したのも効果があったのかもしれません。
これが正しい方法かはわかりませんが、ものすごい進歩です!
私自身が耳鼻科の痛い治療を経験し、子供の嫌がる理由がわかり、その気持ちに寄り添うことができました。
「これから痛いことをするから怖い」を「鼻水を吸われる時は痛い、でもそれ以外なら痛くない」に、子供の気持ちを変えることができたのかな?と思います。
なぜ子供が鼻の治療以外は大人しくしていたのか、本人にしかわからないので「これが解決策!」ということは私には言えません。
さいごに
耳鼻科へ子供を連れて行くと、必ずと言っていいほど「いやーーーーー!!」と泣いて嫌がりますよね。泣かない子がいたら拝んでみたいものです。
耳鼻科自体が怖いのか、治療が怖いのか、先生が怖いのか。もしかしたら子供によって理由が違うのかもしれません。息子の場合は「痛いから」でした。
私自身の経験から言うと、症状が重いと耳鼻科治療は痛い!その経験のおかげで子供の嫌がる気持ちが理解できて、怖さを少しでも和らげられるように考えることができました。
泣いて嫌がるのも当然だ!と思えて、それから酷くなる前に行くようになりました。
もしあなたの子供が耳鼻科の治療を嫌がるなら、何が理由か考えてみるのも良いでしょう。
あなたも機会があったら「これが、あの子が嫌がっていたやつか」と思いながら治療を受けると、子どもの気持ちがわかるかもしれませんよ。