会社員をしている28歳の男性です。私が学生だった当時、何とかしてモテたかった私は暇さえあれば合コンに参加していました。
でもなかなか結果を残すことができません。そんなおり、近隣の某有名女子大との合コンが行われることになりました。
これは、願ってもない大チャンスです!絶対に女の子をものにすると気合を入れて臨みました。
そんな私の様子に、恋愛の神様が心を打たれたのか、はたまたあきれ返ったのかはわかりませんが、合コン当日に奇跡が起きます。
天然パーマに起きた梅雨の髪型の奇跡
私は、大泉洋さんばりの生まれつきの天然パーマなので、髪型には常に悩まされる日々でした。合コン当日は6月の土曜日、まさに梅雨真っ盛りの時期です。
普段なら、梅雨の時期は髪型が決まらず家を出るまでに戦いが必要なのですが、この日の私は一味違いました。
なんと、梅雨の影響で天然パーマがいい感じでパーマをかけたように決まったのです。この幸先の良いスタートに、その日の合コンの勝利を確信しましたよ。
合コン会場についたら、友人たちからも「その髪型どうした!イメチェンか!」と驚かれるほどの変身ぶり。
合コンで連絡先の交換とデートの約束に成功!
いよいよスタートした合コンでも、私の快進撃は止まりません。
女子大の女の子たちからも、「すごい髪形決まってるね」「オシャレさんなんだね」と大好評でした。それまで、容姿をほめられたことがなかったので、天にも昇るような喜び。
勢いに乗ってトークの方も絶好調、ついについに、髪型をほめてくれた女の子の一人と連絡先を交換することに成功し、その後デートの約束も取り付けました。
ついに俺の時代が来たか、と一人悦に入っていた私ですが思わぬ罠がまっていたのです。そう、合コン当日のようなきれいなパーマは二度と再現できません。
デート当日に髪をいじるほどグチャグチャに
デート当日の朝、さんざん髪型をいじくりましたが、あの日のような髪型は決まらず。
むしろ、髪型をいじくりすぎたせいで、自分でも引くほどグチャグチャなパーマ頭の男が鏡の前に立っていました。あきらめてデートに臨んだものの、彼女は当然頭を見て引き気味。
最終的に「この前と全然雰囲気がちがう、なんか勘違いしていたみたい」と見事に振られ、梅雨に負けないほどの涙を流しましたよ。
さいごに
天然パーマのお陰で、恋が走り出しそして無残にも散ることもあるのです。それ以来、私は常に髪型を短髪にすることにしました。短髪なら、雨だろうが風だろうが髪型に影響を及ぼすこともないですからね。
まあ、結局彼女に振られたのは自分の中身がまだまだ未熟だったということです。雰囲気だけで恋愛がスタートすることはありませんからね。
今では、男は中身で勝負だということに気づくきっかけになった良い思い出です。