骨折をしてから日々「早く治らないかな」と考えています。
骨が早くくっつけばよいのだから、カルシウムをたくさん摂れば早く治るだろうと考えるのは安易な考えです。
実際は、いくら栄養をとっても回復の速度には限度があります。治りが遅くなる要因はたくさんあっても、早くなる方法はそうそうありません。
骨の治癒は代謝による細胞組織の入れ替わり
骨折を早く治すには、骨を構成する栄養素を積極的にとるようにすればいい。まずこう思います。でも人間が1日に必要な栄養素の量には上限があるし、骨を作る速度にも限度があります。
とはいっても栄養を摂らなければ回復速度や骨の質にも係わってくるので、知っておいても損ではないですね。
骨の成分は?
Wikipediaを頼りに骨にかかわる栄養素を調べてみました。
主成分はリン酸カルシウムである。そのため、骨形成にはカルシウム、リン、ビタミンDの摂取が不可欠である。
骨 Wikipedia
また、コラーゲンも骨には必要だそうです。
主に脊椎動物の真皮、靱帯、腱、骨、軟骨などを構成するタンパク質のひとつ。
コラーゲン Wikipedia
この中で自分がいま摂れていると思う栄養素はカルシウム、ビタミンD、コラーゲンです。
リンは多くの食品に含まれています。バランスの取れた食生活をしていれば不足することはほとんどないようです。逆に、食品添加物としても使用されているので摂りすぎを気をつけたほうがよいみたいです。
栄養を摂ればいいって物じゃない
じつは骨折が治るスピードと栄養の量はあまり関係がありません。
重要なのは骨の組織ができあがるスピード、つまり代謝だからです。汗をよくかく人のことを「代謝がいい」と言いますが、それとは微妙に違います。
急激に細胞を作る速度を上げることは無理なので、できることといえば適度に身体を動かして正常な代謝スピードを保つくらいではないでしょうか。
もし意識的に細胞分裂のスピードを変化させる方法があれば、骨折も早く治るとは思いますが。
最善策は規則正しい生活と患部を動かさないこと
消極的ですが、これが一番です。
なにより栄養をしっかりとって適度に身体を動かすことです。栄養が足りなければスカスカな骨にしかならないでしょうし、動けるのにベッドの上でじっとしていては代謝が落ちます。
とくに太陽の光を浴びるために外に出たほうがいいです。なにせビタミンDは体内で作り出すことができない栄養素ですから。
そして患部は動かさないこと。痛みがなくなったからといって患部を動かす行為は、自ら直りを遅くしているようなものです。
これは例えるなら、壊れたものに接着剤を使ったのに乾ききる前に動かすようなものです。100%の強度が得られないのは想像できますよね。それと一緒ですね。
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