糖尿病でもお酒を毎日飲むために、毎日運動をして、日本酒やビールを避けてホッピー飲むという涙ぐましい努力をしていた人がいたのを思い出しました。
最近は糖質ゼロやカロリーゼロのビールや発泡酒がいろいろ発売されています。血糖値やカロリーの関係で禁酒や酒量制限を強いられている中でも選択肢が増えてきたのなら、うれしいことですね。
ところで、気になったのは「糖質ゼロ」という言葉です。ゼロだからといって毎日飲んでも大丈夫なものなのでしょうか。それともやはり毒になるのでしょうか。
「糖質ゼロ」はゼロ(=無)ではない
糖質ゼロ、カロリーゼロ、トクホといった文字は、メタボ気味のお父さんにはうれしいコトバですよね。もっと切実に糖質制限をしなくてはいけない糖尿病の人には、そういう飲み物はなくてはならないものかもしれませんね。
糖類と糖質ってなんだ!?
「糖質」と「糖類」は、似ているようで全然違うものだと知りました。
参考:「糖質」と「糖類」の違いと「パルスイート」について - 味の素
糖質には3種類あります。「その他」というのもありますが、省略。この部分がゼロのことを糖質ゼロと呼びます。
- オリゴ糖
- でんぷん
- 糖アルコール(キシリトール、マルチトール、など)
糖類も2種類あります。この部分がゼロのことを糖類ゼロと呼びます。
- 二糖類(砂糖、乳糖、麦芽糖、など)
- 単糖類(ブドウ糖、果糖、など)
糖類は糖質の一部です。なので糖類ゼロでも糖質はゼロではありませんが、糖質ゼロだと糖質も糖類もゼロです。
また、糖質と糖類を比べたときに吸収率に違いがあります。糖質は糖類の1/3~半分の吸収率です。そのため血糖値の上昇具合にも影響がでます。
パッケージはよく見て買いましょう。選ぶなら、糖類も糖質もゼロな「糖質ゼロ」の方です。
ゼロじゃなくても「ゼロ」と言える不思議
これは「ホッピーはプリン体ゼロ、低糖質、低カロリーで二日酔いしにくい」でも似たようなことを書きました。
アルコール度数0.8%なのでジャンル的にはノンアルコールの清涼飲料水になります。
つまりアルコール度数0.0%じゃなくても1.0%未満はゼロと表記していいんです。糖質や糖類のゼロにも同じことが言えます。「ゼロ」と表記されていても、厳密には糖質や糖類が0.0%じゃない可能性があります。
だから健康に問題がある人に対して「毎日飲んでも大丈夫」とは言えません。