♪灯りをつけましょぼんぼりに~♪で始まる曲、ひな祭りが近づくと流れてきますよね。
この曲は「うれしいひなまつり」ですが、作詞したサトウハチローの実姉への鎮魂歌だという解釈があります。知っている人も多いでしょう。
歌詞を4番までよ~くみてたら、主人公は雛飾りを見てキャッキャしてる小さな女の子じゃないかもしれないと思いが以前からありました。じつは大人の女性なのではないかと。
こんな恥ずかしいドンデモ解釈を、あなたは生暖かく見守ってくれるでしょうか?
ひな祭りの歌の悲しいエピソード
「うれしいひなまつり」の歌詞は、作者のサトウハチローが娘にひな人形セット買ったところから思いついたといいます。
当時としては電気でぼんぼりが点灯する豪華なものだったそうで、それをつけたり消したりする娘の姿を見て、冒頭の歌詞を思いついたそうです。
実の姉への鎮魂歌
曲の2番にはこんな作詞があります。
お嫁にいらした ねえさまに
よく似た官女の 白い顔
この「お嫁にいらした ねえさま」はサトウハチローの実の姉のことだと言われています。
嫁ぎ先が決まったものの、結婚式前に18歳の若さで亡くなっているので「お嫁にいらした」とはなりませんでした。そこで歌詞の解釈としては「天に召された=神様に嫁入りされた」とも取れます。
また、人間宣言をする昭和天皇までは現人神で、男雛が天皇であることから「男雛=天皇=神」と考えると、「ねえさま」は神に仕える官女になったとも取れるでしょうか。
この、実姉が18歳の若さで亡くなったことと、曲が短調でどことなく悲しげであるところからこの曲が姉への鎮魂歌だと言われています。
「解釈の一つ」らしいんですが、桃の節句という祝いの日と悲しい姉への思いを重ねるところは実に日本人好みな解釈でしょう。
このように曲が作られた経緯を知ると、小さな女の子が雛飾りを嬉しそうに飾る姿、眺める姿が思い浮かびます。
が、4番の歌詞まで見たところで「主人公は小さな女の子ではないのではないか?」という思いが浮かびました。
それではトンデモ解釈の確信へ…。
うれしいひなまつりの歌詞にある新しい解釈とは?
「うれしいひなまつり」の主人公を姉の年齢と同じ18歳の女性として4番の歌詞を思い浮かべてみてください。忘れてしまった人は、「うれしいひなまつり 歌詞」とかで検索してみましょう。
どうでしょうか?別に何も浮かばない?いいんですよ。勝手にトンデモ解釈しているだけですから。
自分がどう解釈したかというと…
2番に登場する「お嫁にいらした ねえさまに」は18歳で亡くなった姉のことです。彼女は嫁入り前に亡くなって神様に嫁入りしています。つまり生きているうちには花嫁衣装を着れませんでした。
そこが4番の「今日はわたしも はれ姿」につながります。つまり歌の主人公は姉と同じ年齢まで生きることができた上に晴れ姿になれたということです。
これらを考えれば「晴れ姿」がただのきれいな着物というだけではないのは、「このよき日」「なによりうれしい」というところからも想像できるでしょう。
姉が着れなかった花嫁衣裳(晴れ姿)で、ひな人形を見ながら姉を思う女性の姿が浮かびませんか?嫁入り前に実家で見る最後の雛飾りです。
曲名の「うれしい」は主人公の嫁入りのことを表していますが、その心境は複雑なんですね。
まとめ
よっしゃ!トンデモ解釈を言い切ってやりました。前々から思っていたことでしたが、同じことを考えている人がみつかりません。
よく知られている2番の歌詞の解釈だけでなく、これだけの意味を持たせたことになります。
- 結婚式前に亡くなった姉
- 姉が着れなかった花嫁衣裳が着れた主人公
- 実家で嫁入り前の最後のひな祭り
- 短調のメロディ
そのうえで「うれしいひなまつり」を聴いてみると、泣けます。「よかったね」と声をかけたくなります。あなたにはどんな風にきこえるでしょうか。
異論は認めますが、反論は認めません。きっと負けちゃうから。
うれしいひなまつりの歌詞の間違いから、雛人形の並びがどっちかわからなくなった人は「うれしいひなまつり歌詞の間違いで雛人形の左右の位置が大混乱!」をどうぞ。
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