北野天満宮で行われた梅花祭野点大茶湯を体験してきた人の話を聞けたので紹介します。
この方が体験したのは立礼席という立ったままお茶をいただくスタイルです。わからなかったら気軽に聞けるということで「お茶の作法なんて知らないよ~」という方でも気軽に参加できるそうですよ。
北野天満宮梅花祭の野点には多くのファンが
毎年梅の花の咲く季節になるとあちこちでさまざまな催しが開催されます。梅の名所は日本各地にありますが、春の訪れを知らせる梅の花の優雅な香にも負けない華やかさを誇るのが北野天満宮で行われる梅花祭野点大茶湯です。
梅花祭の日に開催される野点大茶湯では北の天満宮に近い花街から舞妓さんや芸妓さんがお茶をたてて奉仕してくれることから、毎年多くのファンが訪れ野点を楽しむことが出来る催しです。
あでやかな衣装に身を包んだ初々しい舞妓さん、大人っぽくにおうような色気を感じさせてくれる芸妓さんの姿と、今を盛りにと咲き誇る紅梅白梅の競い合うような美しさに酔いしれる、とても贅沢なひと時を楽しむことができます。
野点の作法がわからないなら堂々と尋ねよう
私自身この野点の席に出席して初めて間近で舞妓さんや芸妓さんの姿を目にしたもので、その絢爛豪華な様子と写真や映像では伝わらない独特のオーラのようなものにすっかり魅せられてしまいました。
北野天満宮の野点の歴史は古く、毎年遠くからこの日のために足を運んでくると言う熱心なファンも多く、会場は梅の香と共に運ばれてくるきれいどころの女性たちのほのかなおしろいの香りと相まってそれはそれは五感を刺激してくれるすばらしいひと時を過ごすことが出来ます。
あでやかな女性たちの姿を写真に収めたいと言う人も多く、会場のあちこちで本格的なカメラを携えたファンの姿もたくさん見かけました。
梅の花がほころぶような笑顔を向けてくれる彼女たちの姿は、カメラを抱えた熱狂的なファンにとっては夢のような存在のようです。
普段はお茶をたしなまないと言う人でも気軽に安心して参加できる立礼席なので、作法を良く知らなくても安心して参加することが出来ます。それに気取ることなく、わからないことは堂々と尋ねてしまってよいのもこうした催しの良いところだと思います。
当日は北野天満宮境内への拝観は自由にすることができるのですが、梅園の野点拝服には1500円の料金がかかります。
梅の花に春の訪れを感じる
長く厳しい冬が過ぎて春の入り口に咲き誇る梅の花をめでる人々。目の前のすぐ手の届くような場所に普段お目にかることはめったにない芸妓さんがずらりと並ぶ姿は、なんともいえず豪華で華やかです。
これから訪れる本格的な春の季節が喜び一杯のシーズンになるのを予感させてくれるような心浮き立つ時間を過ごすことが出来ます。
咲き誇る梅の花と共に春の一日を日本人の四季を愛でる雅な心で楽しめる、とてもおすすめのイベントです。
さいごに
厳かな雰囲気で静かにお茶をいただくのかと思ったら、実はカメラ小僧(?)がそこかしこに出没するようで。
毎年遠方から参加するという方もいるということで、多くの人が楽しみにしている行事なんですね。早い時間に行かないと一時間待ちは当たり前というところからも人気のほどがうかがえます。
次回はあなたも、少し早い春の催しに足を運んでみてはいかがでしょうか。
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