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高知城でのお花見に登場した部下の父親はゴマすり名人!

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高知城はお城の横にある、三の丸と呼ばれる、階段を上がった広い広場に多くの桜が植えられていて、花見のシーズンになれば『ぼんぼり』と呼ばれる照明が付けられ、高知市の中心地とあって、夜は多くの花見客で溢れます。

トイレや貸しゴザもあり、良い場所は早朝からの場所取りの競争となるくらいの名所です。そんな高知城の花見であった話です。

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取引先の人も参加の豪華なお花見

花見当日は、平日でしたが、高知城は曜日に関係なく、花見のシーズンともなれば大盛況です。その為、新入社員二人が場所取りの担当となりました。朝7時から場所を確保し、ブルーシートを敷いて寝転がっていました。

3月末はまだ少し肌寒い為、かわいそうですが、新入社員の宿命としてやってもらいました。新入社員の中の一人は自分の部下であり、名前はI君でした。大学を卒業して入社した若者で愛想は良くハキハキした男でした。

夕方5時ごろから社員の人達が集まりだして、ついに花見は始まりました。量販店の水産部門のため、食べ物は豪華です。刺身盛り合わせと握り寿司盛り合わせが豊富にありました。

それにスーパーで買った惣菜物を交え飲み物はビールです。飲食物はそれぞれ、参加者が準備したものを持ってくるようにしていましたので、I君らには負担はありませんでした。ビールが進みワイワイガヤガヤとやりだすと、取引先関係の人たちが日本酒を持って参加し始めます。

部下の父親はゴマすり名人!

夕方7時ごろになった時、I君が私の所に寄って来ました。実はこの近くで親父も花見をやっていると言うのです。私は挨拶でもしようとI君と一緒に歩いて行くと、I君の親父さんは上司に頭を下げて一生懸命ゴマをすっていました。

この光景を見たI君は、自分は親父のこのゴマスリの姿を見るのが一番嫌いだと、普段にない口調で私に話しました。I君の怒りにも見えた顔を見ていると、この場は一旦挨拶をするのを止めました。

しばらく飲んでいると、I君が「やっぱり気になるから親父を呼んできます」と言って、歩き出しました。やがてI君と親父さんがやって来ました。I君の話通りゴマスリ名人でした。酒に酔っているとはいえ、息子の上司である私が、うれしすぎて困ってしまうほどゴマをすってくれます。

そして息子のI君には厳しく話します。この仕事と家庭を完全に切り離した態度がI君にとって嫌なんだろうと思いました。そして30分程、私にゴマをすりながら、I君に厳しい口調で会社員の心得を話しました。そしてI君の親父さんは、丁寧にお辞儀をして私たちの場所を去りました。するとI君が父親の嫌なところを次々私に言い始めたのです。

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嫌いなはずの父親にそっくりな息子

一通り聞いた私は、I君に対し、親父さんをほめました。会社の上司ならまだしも、息子の上司に対してまで、あそこまでできる人はいないと。更にあんな父親を持って誇りに思うんだとも言いました。I君は私の言葉に納得したのか、ほとんど飲んでいなかったビールを飲み始めました。

しばらく、私が話しながら二人でビールを飲んでいると、I君は酔ってきたのか、突然、口が軽くなりました。そして会社内では全くそんな感じは見えなかったものが出てきました。

私に対するゴマスリです。私の趣味を聞いて、こちらが話をすると相槌をうち、凄いとか、素晴らしいとかの感嘆語で締めくくります。また仕事の話でも、考え方を述べると同様に相槌をうち感嘆語で締めくくります。

ずっと話していて、私はI君にこう言いました。『お前は、親父そのままだ』と。I君はどういう事ですか?と聞きました。私は『今までの会話が全てゴマスリだよ』と言いました。

またこの言葉に感動したのかI君のゴマスリはさらに続きました。そして最後に『お前は親父さんのようにゴマスリで生きて行きなさい』というと、『わかりました』と答えました。

さいごに

花見の席で見えたI君の本質でした。彼は私の言った通り、社内ではゴマスリに専念し、今や管理職にまで上り詰めています。その会社を退職した私に会うと、今でもゴマをすってくれます。

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