衣替えと聞くと、どんな印象があるでしょうか。わたしは自分の経験から、はっきり言って「かなりめんどくさいもの」でした。
子どもの頃は兄弟が使っているタンスがあり、季節の変わり目に母から「もう着ない服はこの箱にしまいこんでね。そしてこっちの箱にある服を、自分のタンスの中に入れてね」と言われていました。
そこまで用意してもらっているにも関わらず、どうしてもめんどくさかったのです。
でも収納しやすいようにちょっとしたアイディアで工夫するとずいぶんと楽になるんですよ。めんどうな衣替えを簡単な衣替えに変えてみませんか?
衣替えが面倒な理由と収納の選択ミス
何がそんなにめんどくさいのでしょう。大人になって、さらにそのしまい込む箱の出し入れまで自分でするようになり、さらに面倒に思った点を挙げていきます。
- 奥にしまいこんだ箱を取り出すのに、たくさんの動作が必要で面倒
- 箱が重い
- 服を畳み直すのが面倒
- まだ着る服と明らかにもう着ない服とを考えるのが面倒
- しまい込んだのにまだ着たかった!と気づいた時の疲労感がすごい
などがあり、重い腰をあげるのにかなりの時間が必要でした。
特に結婚当初は狭いマンションに住んでいて、ベッドの中に衣更えが済んだ服を入れていたので、そのベッドをあけるのにかなりの力と時間が必要で、これは完全にミスだったと実感しています。
そこで、今はとにかく「気軽に」「少ない力と時間で」できるように工夫をするようにしました。
衣替えのため収納に便利なスペースを確保する
まずは家族の服を入れるエリアをしっかりと区切ります。意外とここの線引きが曖昧で、あふれたり少し間借りしたりしている家庭が多いのではないでしょうか。
自分の服の量は意外と知らないものです。出しっぱなしのもの、毎日のローテーションでタンスにしまう暇もなく次の日に着ている服や下着も含めて、しっかりと入るスペースを確保します。
ここで重要なのが、例えばこれから夏を迎える衣更えだとしても、冬服バージョンのスペースもきちんと確保しておくことです。夏にきちんと収納ができても、冬の厚手のセーターなどは、溢れてしまいがちです。
必ずゆとりを持って、どの季節でもこのスペースでOK!というものを確保します。
押入れに収納しない衣替え
そして服を入れていくのですが、季節じゃない服をどこに入れるのかというと、ベッドの下や押入れなどに「しまい込む」のではなく、タンスの届かない上の段や、クローゼットの奥の方に入れていくのです。
しまい込んでしまえば、心理的障壁が強くなります。そして衣更えを始めるのが億劫になるのです。
しかし、オフシーズンの物でも同じ空間にあれば、例えばタンスなら、タンスの引き出しを入れ替えるだけで衣更えは完了です。さらに、もう着ないパーカーをしまい込んだ途端、寒の戻りがきてしまった!というときでも、比較的簡単にパーカーを取り出すことができます。
冬を迎える時に、ヒートテックか普通の肌着が悩む期間もあります。そんな中途半端な時期は、どちらもタンスに入れておいて、本格的な寒さを迎えてから「肌着だけを上の引き出しにしまう」なんていう段階的衣替えも可能なのです。
クローゼットの収納もアイデアで衣替えを簡単に!
クローゼットを半々に区切る場合も同様にしてローテーションができます。だいたいの家庭は、使うクローゼットのエリアがなんとなく決まっています。それを上手いこと使って、オンシーズンとオフシーズンの物を使い分けます。
わたしが子どもの頃に経験していた「自分のものは自分で衣更え」も、大事な要素だったと思います。
重いタンスの棚を子どもに換えさせることは難しいですが、どの引き出しにどの季節ものを入れるかを教え、最初の仕分けを一緒にすると、かなり捗ります。もちろんパパにも自分のものは自分でやってもらいます。
さいごに
こうして衣替えのやり方が変わると押し入れやベッド下の収納は空いてきます。ここには、衣更えのように半年ごとに使うものを入れるのではなく、さらに使う頻度の少ないものを入れるようにします。
例えばひな人形や五月人形、クリスマスツリーなど年に一度の物や、あまり旅行に行かない人はスーツケース、また捨てられない子どもの絵などの思い出の品を入れる方が、効率が良くなります。