昔はひな祭り、3月3日の桃の節句を過ぎてもひな人形を飾ったままでいると、婚期が遅れてしまうと言われており、物の節句が終わったらすぐにひな人形をしまうのが習慣でした。娘の婚期を遅くさせたくないという理由からです。
今では、婚期が遅れる云々はあくまでも具体的な根拠のない言い伝えなので、それにとらわれず、お日様が出ているよく晴れた日にひな人形をしまうことを人形メーカーは推奨しています。
このあたりを専門家に聞いた話は雛人形で結婚できないを神回避 しまうタイミング守り長持ちさせる秘訣で知ることができます。
ここでは、具体的なメンテナンスの方法を紹介しますね。
雛人形の片付け当日は天気に気を付けて
理由は湿気です。曇りや雨の日は室内の湿度も高くなります。その中でひな人形を片付けると、湿気てしまい、最悪はカビてしまう可能性もあるのです。
晴れた日は湿度が低く、カビの心配はありません。3日を過ぎたからすぐにしまわなきゃ!と焦らず、天気のいい日を見計らってしまいましょう。
雛人形の掃除道具は何を用意する?
ひな人形をきれいにしまって、きれいに長持ちさせるよい保存状態にするには、お手入れのグッズも必要です。
用意していただきたいのは、以下のグッズです。
- 綿手袋
- 羽ぼうき(ハンディモップ)
- 柔らかい布
- ひな人形用の防虫剤、調湿剤、除湿剤
綿の手袋は、家事用の綿手袋として売られています。スーパーやドラッグストアなどで簡単に手に入ります。手袋は人形や調度品などに指紋や手垢をつけないために必要です。ゴムではなく綿の理由は、ゴム手袋では細かい作業がやりにくいからです。
羽ぼうきは、人形や調度品などに傷をつけずにほこりを払うことができます。ひな人形を購入したときに、お手入れセットとしてついていることもあります。もしご家庭にない場合は、わざわざ買う必要はありません。ふわふわの繊維でほこりを絡め取るタイプのハンディモップで十分代用できます。
柔らかい布は、調度品類についた指紋を拭き取るために使います。傷をつけないよう、きれいで柔らかいものを用意しましょう。
ひな人形用の防虫剤、調湿剤は、ひな祭りを飾りつけるシーズンになるとスーパーやドラッグストアなどの店頭でよく見かけます。虫がつかないようにする防虫剤はもちろんですが、調湿剤がとても大切です。
ひな人形を飾る2月3月は冬の時期、外と室内の気温差で結露が発生したり、部屋の湿度が高くなったりしてカビやすい状態なのです。1年のほとんどの間を箱の中で保管することになりますから、カビないように調湿剤や除湿剤を箱の中に入れてあげることが重要です。
また、お住まいの場所によっては、逆に1年中乾燥していてカビの心配はなく、乾燥によるひび割れが心配という方もいるでしょう。その場合は除湿剤ではなく、湿度を調整できる調湿剤を入れてあげるといいでしょう。
雛人形のメンテナンスの方法
それではお手入れ方法をご説明しましょう。人気の収納飾りと言われるタイプのひな人形は、飾る台の中に人形や調度品類が全て収納できるようになっています。その場合、しまうためにはいったん飾り台の上から人形類を下ろす必要があります。
まずはひな人形を飾っているスペースの周りを、きれいに掃除しましょう。
それから、きれいな綿手袋をはめて、羽ぼうきやハンディモップでほこりを払っていきます。ひな人形を飾り始める時期はご家庭によって違いますが、数週間から1ヶ月近くは飾るものですよね。けっこうほこりがたまっているものです。
ほこりをきれいに取り払ったら、きれいな柔らかい布で調度品類を拭いてあげましょう。
子供はひな人形が大好きですよね。きれいな調度品はついついさわりたくなってしまうもの。可愛い小さな指紋がついてしまうのは仕方ありません。きれいに拭き取りましょう。
そして、ほこりや汚れを取ったあとに箱にしまいます。お人形と一緒に、防虫剤・調湿剤・除湿剤などを入れるのをお忘れなく。
しまう場所も、なるべく湿気のたまらない、風通しのいい場所を選びましょう。逆に乾燥が気になるご家庭は、風が通らない場所がいいでしょう。
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