小学生や中学生の頃、夏休みの宿題で出る自由研究をやたらはりきった経験はありませんか?
自由研究は理科が苦手な人にとっては憂鬱な宿題ですが、理科好きにとっては、はりきらずにはいられない宿題ですよね。
私もその1人でした。でも私の場合、はりきり過ぎてよくわからない自由研究になってしまいました。
そんな私の自由研究失敗談とそこから学んだ事のお話をします。
自由研究をあれもこれもやった結果
私が小学6年生の時、小学校の教員をしていた叔父と一緒に万華鏡を作りました。ビーズなどを入れるのではなく、大きなビー玉を着けて作りました。
これはこれで、外の景色が中の鏡で反射して見える面白い作品になったので「いい作品ができた」と喜んでいました。
その時、叔父が「授業で使った面白いものがあるからコレも一緒にどうだい?」と言って黒い砂を見せてくれました。手作り花火の材料です。
叔父は授業で花火を作り余ったらしく、その材料を半紙に包んで火をつけると線香花火を作ってくれました。その花火を万華鏡で見るととても綺麗でした。
楽しくなった私は叔父と他にも授業で余ったものを作らせてもらったのですが、それがマズかった。気がつけば6個もの作品ができていたのです。
自由研究は1人1つの作品だったのですが、私はどうしても見て欲しくて6作品を1つにまとめて提出すると、先生からの評価は良かったのですが「作り過ぎて結局のところ、何がしたかったのかわからない」と言われてしまいました。
やり過ぎは良くないと学んだ年でした。
自由研究にオリジナリティはいらない?
学んだはずなのに、またまた暴走してしまいました。
中学2年生の自由研究の事です。
来年は高校受験の年のため、中学3年の夏休みの自由研究はありません。つまり今年が「最後の自由研究」です。
そこで、自由研究について書かれている本にはない、誰もしないような「オリジナルの自由研究」をしようと考えました。
いろいろ悩んだ結果に「どの種類の紙が一番早く水を吸うのか!?」という実験をしました。今考えると「なんだそれ?」な実験でしたが、当時の私は真剣でした。
ティッシュ、厚紙、半紙、和紙などをいろいろな紙を揃え、同じサイズに切り分けます。何処まで吸ったかわかりやすいように絵の具の色水を吸わせることにしました。
それなりに考えたんですよ。同時にスタートできるように、テープで棒に紙類を貼り付ける工夫までしています。
この時の私は、まだこの実験が変であることに気がついていません。意気揚々と準備を進めていました。
準備が終わり実験がスタートしました。
ティッシュや半紙といった柔らかい紙は吸った水の重みでちぎれてしまいます。厚紙などはあまり水を吸いません。
その後、なぜか何枚か重ねたり、紙の横幅を変えたりして、条件を変えています。このような実験を何度か同じ事を繰り返し、自由研究としてまとめました。
私は結果がどうであれ、実験をやりきった満足感でいっぱいでした。
夏休み明けに提出した結果は、なんと「可」です。先生からのコメントは「何のために調べたの?何がわかったの?何でそうなったの?」でした。
この時になって、やっと私は実験のオリジナリティを求めるあまり、実験っぽい事をしただけだと気が付いたのです。
実験の結果は「ティシュが早く水を吸うが、吸った水の重さですぐに切れる」でした。いまなら理解できますが、実験結果が事がこれでは、私が先生だったとしても困ったことでしょう。
自由研究の実験には「目的、実験、結果、考察」が必要だと学んだ年でした。
さいごに
私は、はりきり過ぎてよくわからない自由研究をしました。でもこれはこれで、面白かったですし、いい経験にもなりよかったと思っています。
失敗から学んだこともありましたしね。
でも自由研究と言っても自由にやり過ぎてはいけません。人と同じような自由研究だと物足りない、なんて考えはやめた方がいいと思います。
いまから思えば無難な自由研究とけばよかったと思います。いまは笑い話になりますが、当時は恥ずかしい思いもしました。
いま私には就学前の子供がいます。子供が小学生になったら、このエピソードは内緒ですが、夏休みの自由研究の楽しさを教えてあげたいですね。