夏の食欲のないときでもツルツルと食べられる素麺(そうめん)。お中元などの贈り物でも定番だし、料理で火を使いたくない暑い日には登場回数があがりますよね。
見た目からダイエットに向いているのではないかと思う人もいるようですが、これが意外に太る原因になります。
そこでなぜ素麺で太るのか、そして太らない食べ方について紹介します。
そうめんで太る理由とは?
そうめんが太る理由は、原材料を見れば一目瞭然だったりします。
- 小麦粉
- 水
- 塩
- 植物性油(手延べ素麺)
つまり炭水化物と塩の塊ということです。手延べそうめんには脂質も含まれます。
塩については、製造過程ではけっこうな量が使われていますが、約80%が茹で湯に流れてしまうので、安易に塩分を取りすぎると考えるのは良くありません。
どちらかと言えば、食べる量や食べ方が問題でしょう。
乾麺のそうめんが1束50gとすれば、1人前は2束100gです。が、スルスルと食べやすいそうめんの場合は、100gに収まらないこともあります。大皿でドカっと食卓に出て家族で食べていたら量を加減することも難しいですよね。
それに、そうめんを麺と薬味だけでサッパリ済ませようとすると満腹感よりも麺に飽きてくる方が先じゃないですか?飽きたなーと感じたころには、じつは思ったよりもたくさん食べていたりするんです。
そしてそうめんを食べるときの麺つゆにも注意が必要です。何もつけずに素麺だけで食べる人はいないでしょう。夏のサッパリメニューなら、茹でたそうめんに何かしらの麺つゆと薬味で食べますよね?
その麺つゆの塩分はどうでしょう。そのほか美味しい味にするためにいろいろな材料が入っていませんか?食べ続けているとつゆが薄まって、気がついたら結構な量の麺つゆを消費しているものです。それ、あなたの体の中に入っているんですよ。
そう考えると、意外なほどカロリーや炭水化物、塩分を摂取していることに気がつくはずです。これがそうめんで太る原因なのです。
そうめんが夏太りの原因に!?
そもそも夏太りって「何も食べていないのに太った」というイメージありますよね。その原因は食べすぎではなく、偏った食生活と水分の取りすぎにあります。
つまり食欲がないからとそうめんのような食べやすい物ばかり食べていたり、暑い!喉が渇いた!と水分ばかりとっているからです。
水分も水ならまだしも、ジュースだったり熱中症対策などと言ってスポーツ飲料を飲んでいると太る原因になるのは容易に想像できるでしょう。
そして、ここで挙げたものの多くは「冷たい物」です。冷え性の人はわかると思います。身体を冷やすことによって体調を崩してしまうように、冷たい食べ物によって内臓から冷やしてしまうわけです。
内臓を冷やすことで食べ物を消化する能力が低下します。食べても消化できずに体内に出してくれるならどんなに良いでしょう!現実は体内に蓄積される=太るという訳です。
冷たいそうめんは見た目も涼しくて良いのですが、内臓を冷やすし、炭水化物だし、太るための条件がそろっています。しかも不健康な形で。
そうめんの太らない食べ方は?
薄々は気がついていると思います。そうめんが太る原因というよりは、量を考えずに食べすぎてしまったり、体を冷やすことで太りやすい体質にしてしまうことが原因です。
だから暑いので大変ですが、調理をして温かい料理にすることで量を加減したり体温を下げない工夫はできます。
またそうめんの量を減らす工夫としては、野菜や肉を合わせて食べられるように工夫することです。要は「バランスのとれた食事をしましょう」ということですね。
食欲がなくて、どうしても冷たい物しか食べたくないなら、酸味を利かせたドレッシングと生野菜でサラダ風にするのはどうでしょう。お腹に溜まるようにガッツリ食べたくなったらお肉を使ったメニューにすれば、そうめんだけを食べるのを避けることができます。
できるだけ食事メニューを「冷たいそうめん」「そうめん単独」に頼らないようにしましょう。
ま、ここまで素麺、そうめん、と言ってきましたが、同じ炭水化物ならご飯の方が優秀です。ご飯に比べて素麺は噛む回数が少ないので満腹感も得られにくいので素。カロリーもご飯の方が低めですし。
玄米や麦、キヌアやアマランサスのような雑穀を混ぜることで、カロリーを抑えることも白米だけでは取れない栄養素を取ることもできます。考えてみる価値があると思いますよ。
さいごに
何だか最後は「食欲がないから素麺なのに、なんでご飯すすめてんだよ!」とかツッコまれそうな気がしないでもありません。
でも冷たいそうめんばかり食べているのが太る要素で、温かいメニューも食べるなら同じ炭水化物のご飯でもいいのではないかと記事を書いていくうちに思ったのでした。
内臓機能が低下する原因として、体の冷えや睡眠不足も関係あります。暑くてもお風呂に使ってサッパリするとかウォーキングのような軽い運動でも良いので体を動かして疲れさせることも効果的ですよ。